こんにちは。フォックス淳子@香港・今日こそは香港掲示板に香港ニュースを書いて書いて書きまくろうと思っていたのに、こっちを見てしまうとついこっちに書いてしまうのよ・です。やっぱり香港日本人ムラよりチャイナMLの方が楽しい。困った困った(と言いつつ、満更でもなさそう)
[china 4074] Re: 就任演説全文 (香港の変化)
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高橋さん、こんにちは。実は私は、中国のことなどほとんど知らずに、知り合いに話を聞いただけで軽々しくこのMLに入った不届き者なので、普段余り書ける事がないんですが(たとえあっても私の知っている事は香港の新聞に載っている最近のニュース等がほとんどなので「不適切な」話題が多い)、いったん「香港の最近のニュース」の話が出たら最後、止まりません。他の方には余り興味のない話だとは思いますが、責任は話をフった高橋さんに取ってもらいましょう(笑)
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これについては、ちょっと思うところあって、このメールの最後に書いてみたいと思います。
その前に、高橋さんが以下具体的に挙げられた要因について、私も具体的に書いてみます。これは必ずしも私自身が思っていることばかりではありませんし、私も基本的に高橋さんと同じ考えも持っておりますが、公平を期すため(^^)、「いや、それは必ずしも懸念材料とは言えませんよ」という視点からいくつか挙げてみます。
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以上2点は、返還の少し前あたりから始まった傾向ではないかと思います。特に「欧米人の減少」は、返還前は「パスポートを持って香港に来るだけで1年間の滞在許可(外国人は別途許可が必要だった就労、投資含む)等の特権が与えられていた英国人のうち、「香港にとって必要ではない人」(=特別な技能・経験を持たない人)が帰らざるを得なくなった事を考えれば、ごく自然なことであり、特に中国化とは言えないのではないかと思います。また、香港の人口は常に流動的で中々確固とした数字を見つける事が出来ないので私もよくわかりませんが、返還後1年ぐらいで、この傾向は一段落し、現在は逆に「新たに来る人」も、僅かながら増えているように見えます。
2の英語教育については、私も実際の現場を一度も見た事がないので確かではありませんが、中国色が強くなったというよりは、これまで、香港人教師、外国人教師共に、えー、何と言いますか、「大雑把な」人が多かったのと、余りきちっとした基準がなかった事を修正した結果ではないかと思います。それに、香港人、特に裕福な家庭の子弟は、今でも「留学など、将来のために英語で教育を受けるのがステータス」と信じているふしがあるような気がします。その結果、以前は普通話教育が立ち遅れていて、現在「英語と広東語だけでは、就職にしろコミュニケーションにしろ困るため」その必要性から普通話教育に力を入れるようになった、という事もあるのではないでしょうか。
#余談ですが、香港大学で留学生が普通話を勉強する場合、大抵「北京」の先生と「台湾」の先生がいて、お互い相手側の発音を直そうとするため留学生は苦労しているらしいです(^^)
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流出というよりは、「利益になるものは何でも取り入れてやろう」という、香港人の逞しさから来るものではないか、と思います。華南地域には投資こそすれ、決して行きっぱなしという訳ではないのでは。それに、現在の香港の人口の半分以上は元々大陸出身者(一代目)ですし、「行ったり来たり」するのは、島国日本生まれの私から見ると、驚くほど抵抗のない、非常に自然なことのようです。以下の5の「物価が安いから」も、大いに関係があるのではないかと思います。つまり、プラスにこそなれ、マイナス要因とは言えないのではないでしょうか。
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...これは例のロス・アラモス事件の余波で「香港が中継基地として利用されているのではないか」という疑惑が起きたせいですよね。えーと、実際にこの業界に関わっている人に聞いてみないと何とも言えませんが、確かに一時大きく報道されたようですが、現在もやはり支障があるのかどうかは疑問です。どうだろう?
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「物価が安いから」ではないでしょうか。確かに、香港で商売をする人や税収を考える分には打撃が大きいでしょうが、一般の香港市民にとっては「選択の自由」が広がり、却って好要因ではないかと思われます。
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いますいます。しかし、その反対の「民主派」の人もいて、何かあるとすぐ表沙汰(笑)になるシステムもちゃんと機能していますから、まあ、まだまだ大丈夫ではないかなと、私は思っています。それより気になるのは、このところとみに、民主派の方がジワジワと衰退していますね。これは、取りも直さず、以前ほど「懸念材料がなくなった」のではないでしょうか。民主党の将来にとっては憂うべきことでしょうが、一般市民にとっては却って好ましいことではないかと思います。
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もし返還後、「一国二制度の危機」が一番危ぶまれた時があったとしたら、この問題、つまり、「香港人の親を持つ大陸生まれの子供の香港居留権」騒動が起きた時ではないかと思います。具体的に言うと、(香港の最高裁判所にあたる)終審法院の判決が、その後、全人代常務委員会が基本法を「解釈」する事によって「事実上覆された」事件です。実は私もこれについては当時大変「懸念」しまして、当時「スワ一国二制度の危機!?」なんて随分書きたてたんですが、結局、今思えば、あれは、中央からの圧力と言うよりは、香港「内部」の政治家が自分たちの利益を優先したために起きたことではないかと思っています。
何はともあれ「基本法」の「解釈権」は、中英共同声明で英国も認めた事ですし、別に、北京が特権を振りかざしたわけではありませんよね。印象的だったのは、当時声明作成にも関わり、長年香港で裁判官を務め、しばらく前に退任した英国人判事が「あれは特別なケースだった」と語っていた事です。
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これも、香港にとっては喜ばしい事ではないでしょうか。日本人観光客も徐々に客足が戻って来たとは言え、以前ほどお金を落としていってくれないようですし(笑)
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す、すいません、うち、ATV映らないんです...(しかも、映ってもほとんどテレビは見ない) 私もかねがね「普通の」テレビ番組、特に、広東語チャンネルを見なくてはと思っているのですが、何しろウチには、ジャマな人(=英語以外は一切認めようとしない国から来た人)が一人おるもので。なので、これに関しては今のところわかりません...
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という訳で、以上はどれをとっても、香港にとってマイナスの要素とは言えないないのでは、というのが、現在の印象です。
...なんだか親中派オヤジの広報担当官のような意見になってしまいましたが(笑)、実際のところ、私としては、「依然として」心配するような事はほとんどない、と思っています。たとえあるとしても、これまでにも歴史に翻弄されてきた香港人にとっては、予め「回避」できるような事ではないでしょうか。
以下の部分も大変興味深いことなので、出来れば更に書きまくりたかったんですが、過去10日分(×5)の新聞が背後霊のように控えているので、先に「最後に書く」と言っていたことについて述べて、終わりにしたいと思います。
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私の意見は少し違います。「気付かないふりをしている」のではなく「ちゃんと知っていて、尚かつ対応策も用意してある」のではないか、と思っています。
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Junko FOX
[china 4074] Re: 就任演説全文 (香港の変化)
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高橋さん、こんにちは。実は私は、中国のことなどほとんど知らずに、知り合いに話を聞いただけで軽々しくこのMLに入った不届き者なので、普段余り書ける事がないんですが(たとえあっても私の知っている事は香港の新聞に載っている最近のニュース等がほとんどなので「不適切な」話題が多い)、いったん「香港の最近のニュース」の話が出たら最後、止まりません。他の方には余り興味のない話だとは思いますが、責任は話をフった高橋さんに取ってもらいましょう(笑)
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これについては、ちょっと思うところあって、このメールの最後に書いてみたいと思います。
その前に、高橋さんが以下具体的に挙げられた要因について、私も具体的に書いてみます。これは必ずしも私自身が思っていることばかりではありませんし、私も基本的に高橋さんと同じ考えも持っておりますが、公平を期すため(^^)、「いや、それは必ずしも懸念材料とは言えませんよ」という視点からいくつか挙げてみます。
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以上2点は、返還の少し前あたりから始まった傾向ではないかと思います。特に「欧米人の減少」は、返還前は「パスポートを持って香港に来るだけで1年間の滞在許可(外国人は別途許可が必要だった就労、投資含む)等の特権が与えられていた英国人のうち、「香港にとって必要ではない人」(=特別な技能・経験を持たない人)が帰らざるを得なくなった事を考えれば、ごく自然なことであり、特に中国化とは言えないのではないかと思います。また、香港の人口は常に流動的で中々確固とした数字を見つける事が出来ないので私もよくわかりませんが、返還後1年ぐらいで、この傾向は一段落し、現在は逆に「新たに来る人」も、僅かながら増えているように見えます。
2の英語教育については、私も実際の現場を一度も見た事がないので確かではありませんが、中国色が強くなったというよりは、これまで、香港人教師、外国人教師共に、えー、何と言いますか、「大雑把な」人が多かったのと、余りきちっとした基準がなかった事を修正した結果ではないかと思います。それに、香港人、特に裕福な家庭の子弟は、今でも「留学など、将来のために英語で教育を受けるのがステータス」と信じているふしがあるような気がします。その結果、以前は普通話教育が立ち遅れていて、現在「英語と広東語だけでは、就職にしろコミュニケーションにしろ困るため」その必要性から普通話教育に力を入れるようになった、という事もあるのではないでしょうか。
#余談ですが、香港大学で留学生が普通話を勉強する場合、大抵「北京」の先生と「台湾」の先生がいて、お互い相手側の発音を直そうとするため留学生は苦労しているらしいです(^^)
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流出というよりは、「利益になるものは何でも取り入れてやろう」という、香港人の逞しさから来るものではないか、と思います。華南地域には投資こそすれ、決して行きっぱなしという訳ではないのでは。それに、現在の香港の人口の半分以上は元々大陸出身者(一代目)ですし、「行ったり来たり」するのは、島国日本生まれの私から見ると、驚くほど抵抗のない、非常に自然なことのようです。以下の5の「物価が安いから」も、大いに関係があるのではないかと思います。つまり、プラスにこそなれ、マイナス要因とは言えないのではないでしょうか。
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...これは例のロス・アラモス事件の余波で「香港が中継基地として利用されているのではないか」という疑惑が起きたせいですよね。えーと、実際にこの業界に関わっている人に聞いてみないと何とも言えませんが、確かに一時大きく報道されたようですが、現在もやはり支障があるのかどうかは疑問です。どうだろう?
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「物価が安いから」ではないでしょうか。確かに、香港で商売をする人や税収を考える分には打撃が大きいでしょうが、一般の香港市民にとっては「選択の自由」が広がり、却って好要因ではないかと思われます。
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いますいます。しかし、その反対の「民主派」の人もいて、何かあるとすぐ表沙汰(笑)になるシステムもちゃんと機能していますから、まあ、まだまだ大丈夫ではないかなと、私は思っています。それより気になるのは、このところとみに、民主派の方がジワジワと衰退していますね。これは、取りも直さず、以前ほど「懸念材料がなくなった」のではないでしょうか。民主党の将来にとっては憂うべきことでしょうが、一般市民にとっては却って好ましいことではないかと思います。
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もし返還後、「一国二制度の危機」が一番危ぶまれた時があったとしたら、この問題、つまり、「香港人の親を持つ大陸生まれの子供の香港居留権」騒動が起きた時ではないかと思います。具体的に言うと、(香港の最高裁判所にあたる)終審法院の判決が、その後、全人代常務委員会が基本法を「解釈」する事によって「事実上覆された」事件です。実は私もこれについては当時大変「懸念」しまして、当時「スワ一国二制度の危機!?」なんて随分書きたてたんですが、結局、今思えば、あれは、中央からの圧力と言うよりは、香港「内部」の政治家が自分たちの利益を優先したために起きたことではないかと思っています。
何はともあれ「基本法」の「解釈権」は、中英共同声明で英国も認めた事ですし、別に、北京が特権を振りかざしたわけではありませんよね。印象的だったのは、当時声明作成にも関わり、長年香港で裁判官を務め、しばらく前に退任した英国人判事が「あれは特別なケースだった」と語っていた事です。
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これも、香港にとっては喜ばしい事ではないでしょうか。日本人観光客も徐々に客足が戻って来たとは言え、以前ほどお金を落としていってくれないようですし(笑)
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す、すいません、うち、ATV映らないんです...(しかも、映ってもほとんどテレビは見ない) 私もかねがね「普通の」テレビ番組、特に、広東語チャンネルを見なくてはと思っているのですが、何しろウチには、ジャマな人(=英語以外は一切認めようとしない国から来た人)が一人おるもので。なので、これに関しては今のところわかりません...
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という訳で、以上はどれをとっても、香港にとってマイナスの要素とは言えないないのでは、というのが、現在の印象です。
...なんだか親中派オヤジの広報担当官のような意見になってしまいましたが(笑)、実際のところ、私としては、「依然として」心配するような事はほとんどない、と思っています。たとえあるとしても、これまでにも歴史に翻弄されてきた香港人にとっては、予め「回避」できるような事ではないでしょうか。
以下の部分も大変興味深いことなので、出来れば更に書きまくりたかったんですが、過去10日分(×5)の新聞が背後霊のように控えているので、先に「最後に書く」と言っていたことについて述べて、終わりにしたいと思います。
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私の意見は少し違います。「気付かないふりをしている」のではなく「ちゃんと知っていて、尚かつ対応策も用意してある」のではないか、と思っています。
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Junko FOX