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南Y島非公認姉妹都市、阿佐ヶ谷から来たゾンちゃん

1999-05-11 16:38:00 | ゾンちゃんの朝ヤム
ワタシが初めて香港に来(てしまっ)たのは、実は予期せぬ事故。あの時、酔っ払ってたばっかりに、今こうして、こんなとこに住んでおるのです。

今を振り返る事、えー7年前の、92年。当時ワタシは東京は阿佐ヶ谷ちゅうとこに住んでおったんだが、既にウチ、「ホテル・ゾンビ」と化してて、南Y島の貧乏ガイジン軍団が(勝手に)来る来る来る来る、来るも何も、全然知らんヤツが成田からいきなり電話して来たりして。カンペキ、ラマ難民キャンプ。

んで、中でもいっちゃん凶暴だった「自称天才ギター職人&他称世界一酒癖の悪い男」サイモン・ピンダー君、うちにしばらく居候しておったんだが、やっっっっっっっっと、ビザ切れで香港に帰るっつんで、ヨロコビの余り、成田まで見送りに行ったわけよ。あ、彼の事は「元ラマ、現在ランタオ在住、自称「世界一スゴ腕」&他称「世界一酒グセ悪い」ギター職人、サイモン・ピンダー」参照。さて。

アタシもだけど、ヤツもえらい寝起きの悪いヤツで、朝10時成田発の飛行機に乗るにゃあ、朝6時頃、家でないといかん。とてもじゃねえけど、そんな朝っパラから起きてらんねえわ、って訳で、まあせっかく帰る事だし、徹夜で酒でも飲んで、その足で行くかあ、てな事になり、前の晩から、阿佐ヶ谷某所にある小粋なおカマ居酒屋「山路」にて、酒を飲んでおったのよ。あ、ここのマスター(ママ?)ヨシ子(本名良男だが)さん、料理上手で酒も安く、60年代頃のシングル盤を怒涛のごとくコレクションしており、なかなかいい店ではあるんだが、いかんせん、気が短い。出入り禁止になったかつての常連は100人をクダらず、事実私もその後出入り禁止になりましたチクショー。もっとも私が結婚した話を聞いて「じゃあ出入り禁止解いてあげるワ」などと言っておったらしいが、ワタシ、香港に住んどるので行けましぇん。

話がそれてしまった、えとえと、それで、その山路で4時ぐらいまで死ぬほど飲んだ後、さすがにモー飲めねえ、ちょっとウチ帰るかウチ、オッそうだ、アサリ買ってあんのよ、君、何かに付けては和食を誹謗中傷しとるが、日本にいる間にアサリの酒蒸しは好きになったっしょ、じゃあ食いましょう食いましょう、アサリ酒蒸し、うんうん、安くてウマいよな、あれは。

またそれてしまったが、ちょっとずつ話はちゃんと進んでいる、そしていったん家に帰り、アサリ酒蒸し半分ぐらい食ったとこで時間切れ。何しろ泥酔者2名様なもんで、要領の得ない事わたわたやっとるうちに6時に。うーむ、しょうがねえが、行くか。

新宿からだか、東京からだかはもう思い出せないが、とにかく成田エクスプレスに乗りましてな。余談ですが、私アレに2ヵ月間に3回乗り遅れた事がありましてな、1回目と2回目は、新宿で乗り遅れた時点で、JR或いは地下鉄丸の内線でスバヤく東京駅に向かい、地下5階までダダダダダッと駆け降り、見事キャッチしたんですが、3回目はとうとう乗り遅れてしまいまして。しかもその時実は、かのジョン・フォックス先生、ゾンちゃんに会いに来日、の時だったもんで、いっやあーあの男、怒った怒った、よく考えたらアタシのせいじゃねえのに、成田までずうううううっと怒ってましたな、チキショー、今思い出した。

ちょっと、話が混線しとるじゃないか、それはもっとずっと後の事、あっしが結婚するチョト前じゃん。それはまた別に書くかも知れんので、取り敢えずピンダー君の話に戻しますと、ヤツと成田に向かった時は、上記のようにどエラい酔っ払っておりましたんで、モー車内で暴虐非道の限り、グリーン車乗客様専用の無料ドリンクは勝手に飲むわ、果ては成田着くまでコンパートメント陣取るわで、いやーよく車掌、来なかったね、あの時。

言っとくけど私、いっつもこうゆうコトやっとる訳じゃありませんからな、ホホホ、大人ですもの、普段は人一倍、世の中のルールと言うものを守っておるのよ、レックさんには、「いつも酔っ払って、店のトイレで寝てる」と思われてたようだが、そんな事は(滅多に)ありません。

さてさて成田。皆様ご存知のように、成田空港に入るには、たとえ送迎であろうと、身分証明書のチェックがありますな、で、私運動神経ゼロなもんで、ご想像通り車の免許なんか持ってませんから、パスポート、持ってたんですわ、運の悪い事に。

そのパスポート見せて、ピンダー君と共にカロやかに出発階に上り、ここで何故か、何故だか。そうなんです、いきなりANAのカウンター行っちゃって、しかも、「今日の香港行き、まだ空席ありますか?」なんて聞いちゃって、地上勤務のおねえちゃんが「ございますよー」なんて言うもんで、買ってしまったんです、チケット。その場で。片道だけど。でも正規料金で。カネはあんまり持ってなかったけど、クレジットカードも財布に入ってたもんで。いやー、後にも先にも、空港で正規料金でエアチケット買ったのは、あの時だけですなあ。

で、乗りました、全日空。これまた余談ですが、私やはり香港線は全日空がスキですな、香港人には名前のせいであんまり人気ないみたいですが、あたしゃ出来るだけ全日空指定。

その機内にて、うひゃひゃ、まだ飲むまだ飲む、これ以上酔っ払ってどうすんじゃあ、いい加減寝たらどうだ、しかし酒飲みの皆様ならみんなご存じの「酔っ払いの一時的パワー」に身をユダねて、もー香港着くまでワインの小瓶、ヤツと私各々5、6本ずつは飲んだんじゃねえかなっと。もっと飲んだかも知れんけど、思い出すのコエエから、ソッとしておきましょう、それは。

そして今は亡き啓徳空港到着、ゾンちゃん香港初上陸。

実は私この時まで、香港なんか、ま~~~っっったく興味ありまへんでした。何しろ、香港(注:香港島の事らしい)が島だってのも知らなければ、むか~し読んだオヨヨ大統領シリーズに出てきた九龍城と九龍を混同しており、マサカあの辺がニギやかな中心地だなんて、考えた事もありませんでしたし。

で、いきなり来ちゃったもんで、もちろんカネの準備などナシ。ピンダー君は当然のごとく、もっと金ナシ。じゃあ、しょうがねえから、多少高くても、クレジットカード使えるとこ行こか、何しろサスガに、もう一刻も早くベッドでスヤスヤ寝たい気持ちでいっぱいでしたし。空港のホテルインフォメーション・カウンターに直行し、なんちゅうかこう、「香港版江戸っ子」みたいな感じのチャキチャキしたおねえちゃんに「米ドルで$100」ぐらいのホテル、予約してちょ」って、お願い。何しろ、香港ドルのレートも、ホテルの相場も、全くわからず、でしたし。

よくわからんが、誰も気にしないまま、じゃあ香港$600ぐらいのとこにしましょか、じゃあ、どこが便利かね、あ、ここどうスか、名前変わって新規オープンしたばっかの「ロイヤル・パシフィック」、あ、もードコでもいいスよ、だってアタシどうせ全然わかんねえもんハハハ、じゃ、電話で予約入れときましたから、ハイハイどうもお世話様でした、じゃ、行こか。

行きました、酔っ払いは当然、タクシー。取り敢えずピンダー君は、前も香港に住んでおったので全ておマカセして、無気味な酔っ払い二人組に運チャンもオソレをなしたのか、ボラれもせず、一路、尖沙咀は広東道のロイヤル・パシフィックへ。

寝るぞ寝るぞ寝るぞ今すぐチェックインして寝るぞーーーっ、ト、はやる心をイサめつつ、レセプションにて、空港で貰った予約の控えを見せ。えーと、確か$600の部屋の筈だったんだが、既に脳みそカラッポだったので、カウンターのにいちゃんが見せた部屋のグレード別料金表見て、これまた何故か一発で、迷いもせず、$1980の、タワー海側ナントカツインに決定。だってアタシ、ビンボーくさいの嫌いなんだもん。

いやー、なかなかにゴージャスなお部屋でしたあ、ハハハ、しかも最初は2日の予定だったんだけど、もーメンドくさくなっちゃって、計4泊。お会計の時、ルームチャージが「$600」のままだったの、気が付いたんだけど、敢えて間違いを指摘せず、ニコヤカにチェックアウトを済ませたのは、言うまでもない...

あ。結局、南Y島の話、全然書いてねえじゃん。

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