ブッシュ政権になってから、ラムズフェルド国防長官を中心とし、米軍は大きな方向転換をするべく準備を進めていた。方向転換とは、これまでの
から
への切り替えである。これを視野に入れて、米国防総省系のシンクタンク、ランド研究所は今年5月15日付けでアジア戦略報告「米国とアジア」を発表している。
The United States and Asia:
Toward a New U.S. Strategy and Force Posture
要旨(ゾンビさん意訳版):
但し。アメリカは、将来日本がこれまでの隷属的な日米安保条約に依存するのではなく「自主的に」自国の防衛機能を発展させる事も、可能性の一つとして検討しているのである。
一方。ブッシュ政権となって以来、既存の在外米軍基地がこれまで通り使えなくなった時に備え、また「目標」を多方面から包囲するため、米国のインドへの歩み寄り傾向も顕著となっている。実はインドへの経済制裁解除は、同時テロが起きる1か月程前、既に方針が固められていた。
奇しくも9月11日に起きた同時テロへの軍事制裁に伴い、米国からの巨額の借金を抱えたパキスタンのムシャラフ政権は、早くから米国への協力を申し出ている。米軍の進攻状況から見て、実際にはムシャラフ大統領がまだ否定の発表をしていた当時から、米軍はパキスタン国内の軍事施設使用を許可されていたと思われる。これでアメリカは、ブッシュ政権以来狙っていた各国への進出を一気に果たす事に成功したのである。
ここで気になる事が一つある。それは、米軍は「いつまで」パキスタン及び周辺諸国にとどまるのか?という事である。
アフガン攻撃は当初から長期化すると言われていたが、目標のタリバン勢力は、米国のアフガン攻撃以前に、既に弱体化の一途をたどっていた。この上、オマル師やビン・ラディン本人を捕獲、或いは殺害したところで、今後の状況はさほど変わらないのではないだろうか?
しかし、タリバンと米国の間に一つ利害が一致する事がある。それは:
タリバン側は:
米国側は:
ビン・ラディンは果たして今でも生きているのか? 無数の未確認情報が報道されているが、今となっては、それはもう、どうでも良いことなのかも知れない...
なんちゃって。それでは、1年余の時を経て、今日のヘッドラインです...じゃなくて、その前に、リハビリも兼ねて過去ログを一部再録しよう、うむ。
何しろ各地で、掲示板荒らしならぬ「掲示板潰し」呼ばわりされたワタシであるがヨモヤ香港コミュニケーションボードまで自分で潰すとは思わなかったワハハハハハハハハハハハ。
- 中東・アジア太平洋の二正面作戦
から
- 中国脅威論を前提とした一正面作戦
への切り替えである。これを視野に入れて、米国防総省系のシンクタンク、ランド研究所は今年5月15日付けでアジア戦略報告「米国とアジア」を発表している。
The United States and Asia:
Toward a New U.S. Strategy and Force Posture
要旨(ゾンビさん意訳版):
- 南北朝鮮が和解すると韓国から米軍が撤退せざるを得ない可能性がある → 日米関係の一層の強化が必要だ
- 中国は2010年までに台湾合併を狙っているようだ → 日米関係の一層の強化が必要だ 台湾周辺には中国大陸を除き海しかないので、より近い米軍基地を築く必要がある → 日米関係の一層の強化が必要だ (某ML6307より)
但し。アメリカは、将来日本がこれまでの隷属的な日米安保条約に依存するのではなく「自主的に」自国の防衛機能を発展させる事も、可能性の一つとして検討しているのである。
一方。ブッシュ政権となって以来、既存の在外米軍基地がこれまで通り使えなくなった時に備え、また「目標」を多方面から包囲するため、米国のインドへの歩み寄り傾向も顕著となっている。実はインドへの経済制裁解除は、同時テロが起きる1か月程前、既に方針が固められていた。
奇しくも9月11日に起きた同時テロへの軍事制裁に伴い、米国からの巨額の借金を抱えたパキスタンのムシャラフ政権は、早くから米国への協力を申し出ている。米軍の進攻状況から見て、実際にはムシャラフ大統領がまだ否定の発表をしていた当時から、米軍はパキスタン国内の軍事施設使用を許可されていたと思われる。これでアメリカは、ブッシュ政権以来狙っていた各国への進出を一気に果たす事に成功したのである。
ここで気になる事が一つある。それは、米軍は「いつまで」パキスタン及び周辺諸国にとどまるのか?という事である。
アフガン攻撃は当初から長期化すると言われていたが、目標のタリバン勢力は、米国のアフガン攻撃以前に、既に弱体化の一途をたどっていた。この上、オマル師やビン・ラディン本人を捕獲、或いは殺害したところで、今後の状況はさほど変わらないのではないだろうか?
しかし、タリバンと米国の間に一つ利害が一致する事がある。それは:
タリバン側は:
- イスラム世界の英雄の「アイコン」としてのビン・ラディンが健在であることが必要
米国側は:
- ビン・ラディンが無事である(とされる)限り、攻撃を続行し、ひいては南アジアや周辺諸国への進出を確実に固めるが出来る。
ビン・ラディンは果たして今でも生きているのか? 無数の未確認情報が報道されているが、今となっては、それはもう、どうでも良いことなのかも知れない...
なんちゃって。それでは、1年余の時を経て、今日のヘッドラインです...じゃなくて、その前に、リハビリも兼ねて過去ログを一部再録しよう、うむ。
何しろ各地で、掲示板荒らしならぬ「掲示板潰し」呼ばわりされたワタシであるがヨモヤ香港コミュニケーションボードまで自分で潰すとは思わなかったワハハハハハハハハハハハ。
> ここで気になる事が一つある。それは、米軍は「いつまで」
> パキスタン及び周辺諸国にとどまるのか?という事である。
U.S. Is Building Up Its Military Bases in Afghan Region
(New York Times 2002.01.09 Headline)
http://www.nytimes.com/2002/01/09/international/asia/09BASE.html
米軍、アフガン周辺に長期駐留の方針
(読売 速報国際欄 2002.01.10 01:10JST)
http://www.yomiuri.co.jp/05/20020109i414.htm
気分が良くなったところで寝ます。フッ。