大陸に聖書持込の香港人、邪教罪で起訴

というニュース、法輪功その他の例もあるコトだし、とりたて珍しい話でもねえよなと思ってたんですが（コラコラ）昨日午後、日本の各紙で一斉に速報欄に出してたのが気になる。ふむ。

昨日の日本紙関連記事への各リンクは：
ニュース一覧　2002.01.05　「その他のニュース」へ

今日の香港朝刊各紙の関連記事は：

明報
港商聖經運■地下教會犯邪教法

蘋果
港商禁版聖經運■控邪教罪

東方
港商逾運聖經首觸邪教法
（本日限り）

太陽
港商被控邪教 已囚半年 家人求助保安局

文匯報
港人運聖經返内地被扣


（■は門がまえに虫）

効率よいサイト巡りの練習も兼ねてます（笑）

．．．邪教罪つうか、３万３千冊無許可で持ち込みしたら、大概捕まると思うが。

このテのニュースを見る時のポイントは：

・大陸紙、中共系紙（文匯報、大公報など）で取り上げているか？

・一般紙（明報、英字紙など）、中文大衆紙、共に取り上げているか？

・外部の中立系中文ニュースサイト（多維新聞など）で、どの程度の扱いをしているか？

等の各項目となります（ウンチク）

あああ、それにしても香港紙．．．ウェブ版があるのは過去記事も充実しておるのですが、いかんせんおゲレツ系もしくは中共系紙がほとんどで、台湾紙と比べると恥ずかしいナリ。

当初、香港紙以外はサラッとだけやる予定だったのだが、台湾紙はアレを出してコレを出さないワケにいかない等の諸事情もあり．．．ますますファイルが重くなっていくのであった．．．

尚、「死刑のおそれ」と香港各紙は言っておりますが、それは大げさだと思いますワタシ。

出所は例によって「天安門６・４後、大陸を脱出して香港に定住し“民主運動”をしている」中国人権民主化運動情報センター。中国の人権問題に関する西側報道をよーーーーーく見ると（別によく見なくてもだが）、ここが発信しているニュースが如何に多いかお気付きになる事でしょう。別にウソじゃないんですが、一歩引いて見る必要はアリ。日本の留学生あがりだのメがそういう西側のタレ流し報道鵜呑みにして、ヤレ人権無視がだのソレ少数民族迫害がだのと大騒ぎする野郎が多くてよ。

そんなワケで平和な香港で日々“人権”報道を発信し続けるこの団体、親のカタキとばかりに出して出して出しマクっておるのですが、やっているのはほとんど代表の盧四清氏一人かもしんない。余談ですがこの方、昨年香港にご定住あそばして７年経ち、メデタく香港の永住権を獲得いたしました。いつもならば親中派のお歴々からナニかしら横槍が入るのですが、アッサリ。なんもなく。ハイ。

さらにまた余談ですが先月産経香港支局の香織ちゃん特派員がこんな記事を出していたのでヤヤ心配しておったのですが、半月ほど前からまたココ発信記事を見かけるようになり、ひとまず安心。

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【外信コラム】美麗香港　湖南の男
（産経　朝刊国際欄　2001.12.14）

中国当局による人権弾圧などの実態を世界に発信し続けている香港の人権団体、中国人権民主化運動情報センターからこの二カ月間、情報がこない。気になって様子を聞くと、代表の盧四清氏からファクスで、病気だという返事がきた。心臓病、胃かいようが重なって、かなり悪いらしい。

盧氏は毛沢東と同じ湖南生まれ。一九八九年の天安門事件にかかわった学生指導者の一人として投獄された経験を持つ。九三年、香港に逃げのび、たったひとりでセンターをたちあげた。当初はマスコミの注目も集めた盧氏だが、今は病気の治療費にもことかく状況という。

「助手も資金もなく、この病状では仕事は続けていけない。新しい生き方を考えている」。中国当局のブラックリストに載り、数々の脅しや命の危険にもひるまなかった盧氏がこんな弱音を吐いていた。

天安門事件の闘士の中には、その知名度をうまく活用し新しい人生を切り開いた人もいる。湖南の男はどこか一徹で、不器用なのだという。

中国の発展ぶりばかりが話題に上る昨今、彼はやはり任務を終える時期にきているのだろうか。（福島香織）