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世台会 東京大会

2002-08-14 20:45:00 | [ML] china-ml
こんにちは。フォックス淳子@東京帰りの香港娘です。1、2日都心部に落ちた激しい雷、私が香港から連れて来てしまったかも。すいません(?)

さて、今回の東京行きを決めたのは急遽2日前のこと。8月2日から東京池袋で開催される世界台湾同郷会連合会(世台会)東京大会に参加してきました。日本でも、3日の夕刊やテレビ、4日の朝刊などで、陳水扁総統の「一辺一国」「公民投票」への言及を「スワ独立?」と一斉に報道していたので、ご覧になった方も多い事と思います(余談ですが、東京新聞の記事は「台北 草間俊介」となってて「オッ」と)
http://bbs1.kze.ne.jp/zombie/cgi/contents.cgi?fi=716&id=5

実は、講演者のメンツを見て、かねてから興味があったのですが、直前に「李登輝、陳水扁・新旧台湾総統がインターネットで日本上陸」との情報が入ったため急遽来日決定。しかし「親中団体が妨害」との噂が事前に流れた事もあり(実際に以前アメリカ大会で、会場の上の階から窓割って侵入してきたバカがいたそうです)セキュリティはかなり厳重でした。台湾語も喋れず、入るのにはかなり苦労しましたが、努力と怪しい情熱、そして香港で培った押しの強さ&調子の良さで見事成功。大会の講演者・来賓は以下の通りです:

8月2日

18:00-22:30  歓迎晩餐会
 インターネットで李登輝前総統から祝辞
 来賓:羅福全(台湾駐日代表)
    張富美(僑務委員会委員長)
    民進党国会議員団、台湾団結連盟国会議員団

私は本会議のみでこの歓迎会には参加してませんが、予定されていた来賓のうち李應元・台北市長候補は来られなかったようです。

8月3日

09:00-10:00  開会式
 インターネットで陳水扁総統から祝辞
 郭重國・世界台湾同郷会連合会会長
 林建良・在日台湾同郷会会長
 来賓:衛藤征士郎・衆議院議員

余談ですが、衛藤センセイが「日本国民は蒋介石閣下に感謝しております」とか言い出してビビりました(笑)

*****10:00-12:30  テーマ講演(司会:陳隆)

10:00-10:45  謝長廷
       (民進党前主席、高雄市市長)

の筈だったんですが欠席。代わりに姚嘉文(次期考試院長)

10:50-11:35  黄主文
       (台湾団結連盟主席)

11:40-12:25  李安[女尼]
       (台湾総合研究院副院長、李登輝前総統二女)

*****14:00-17:15  講演と討論(司会:黄文雄)

14:00-14:45  金美齢
       (台湾総統府国策顧問)

14:50-15:35  李敏勇
       (詩人、コラムニスト)

15:40-16:25  李昂
       (女流作家、代表作『殺夫』)

16:30-17:15  黄昭堂
       (台湾独立建国連盟主席、台湾総統府国策顧問)

17:30-22:30  台湾の夜 晩餐会と音楽会(司会:陳明裕)

 (不参加)

8月4日

08:00-09:00  日曜礼拝
       (高俊明・台湾長老教会牧師)

 (不参加)

09:00-11:00  パネル討論(司会:林建良)
        姚嘉文
       (次期考試院長)
        周清玉(立法委員)

        高俊明
       (台湾長老教会牧師、台湾総統府国策顧問)

        黄昭堂
       (台湾独立建国連盟主席、台湾総統府国策顧問)

11:15-12:00  閉会式(司会:陳隆)

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この後、同じくメトロポリタンで一般公開講演

15:30~    姚嘉文(次期考試院長)周清玉(立法委員)

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というわけで、話せば余りに長くなるので簡単にまとめます。

この「世台会」と言うのはよく「海外の台湾知識人で作る独立派団体(の年次総会)」等と表現され、それは、このそうそうたるメンツを見ても確かにその通りなのですが、独立運動を画策するアブナい団体と考えると、大きな誤解が生まれます。現在、実際にやっているのは「正名運動」(「台湾」という名称を使えるようにする運動)という地味で根気のいる運動で、つまり反中共ではなく、かつての国民党独裁への抵抗であり、「両岸」ではなく「台湾内」対立です。中共メディアはそれすら「漸進式独立」と見なしていますが、見当違いもいい所です。

また、講演者の顔触れはともかく、今回の大会に世界中から集まって来たのは、正名運動さえ興味なく、旧友との再会を喜ぶごく普通の年配の台湾人がほとんどではないかと思います。実際、想像するような危険な雰囲気など微塵もなく、終始一貫して和やかムードに包まれ、名前を見るとコワい講演者らもリラックスして盛んに冗談を飛ばし、会場には笑いが絶えませんでした。誰もが心置きなく「台湾語」を話し、聞く事が出来るという、当たり前の事でありながら、かつては出来なかった事を本当に楽しんでいました。

【余談】

かくいう私も、これまで台独の事は随分ボロクソに書いていたので、通りがかりに金美齢おばさまに一瞬ジーッと見られちゃった時と、最後の一般公開講演で黄文雄センセイが3時間、目の前に座っていらした時(しかも最初、隣に座られそうになった)は、さすがにスーーーッと血の気が引きました(笑) セ、センセー、もしかして在日台湾同郷会会長のメルマガ経由で、うちの掲示板ご覧に...?(ビクッ)

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Junko FOX

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