'16. レッズ・レディース、若手が頑張る

向こう正面スタンドの上に掲げられた旗が少しの弛みも無く左から右へとたなびいていた。少なくともその付近では風が強く吹いていたのだと感じられました。適度な陽射しで気温も試合観戦にはもってこい。今日も勝てるかもしれない…と思わせる様な雰囲気が漂っていた。が、相手はリーグ戦で既に二度戦い、其々0-2,0-1と連敗を喫している新潟アルビレックス・レディース。油断は出来ない。しかし我がレッズ・レディーズは先週、これまたリーグ戦で0-1と負けた湯郷BELLEに4-0と大差で勝った勢いが有るので、調子落ちが無ければ何とかなる･･･と思っていました。

　

しかし試合開始直後の五分、渡辺彩香⇒上尾野辺めぐみ⇒大石佐弥香上尾野辺めぐみ⇒と細かなパスをつなぎ、最後は阪口萌乃にヘディング・シュートを決められ、先制されてしまった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（オーロラヴィジョンの速報と公式発表の時間にはズレが有ります）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それでも今日のレッズ・レディースは一味異っていました。その僅か四分後、MFの筏井りさ選手が直接FKを決めたのです。右足一閃、速いボールがゴール・ネットに突き刺さりました。彼女自身あの様な威力の有るボールを蹴るのは珍しい事だと思います。これで同点。いい時間帯のゴールでした。

　

この試合は前回同様ユースの選手の起用が効を奏した試合であった…と言えるでしょう。先週は⑳加藤千佳選手が先制のゴールを決め、この日も逆転となる2点目をたたき出したのです。二試合連続の得点です。スタメンで出た㉔長野風花、⑳加藤千佳、㉚高橋はな選手達はこれでユースの選手なの…？　と思わせる様ないい動きをしていました。とりわけ高橋はな選手は将来性を臭わせる様な好感の持てるプレーをしていました。白木星選手に代って出場してきた㉙小島星良選手は、恐らく残り時間消化の為の交代が目的であった為、良く見る事が出来ないうちにゲームセットになってしまったのが残念でした。

　

　

　

先週・今週と、安心して観ていられた試合でした。リーグ戦で負けた相手にカップ戦で勝つ事が出来たのは嬉しい事です。これに依ってリーグ戦の順位に変動が有るわけではなく、相変らずの最下位ですけれど、カップ戦の優勝が狙えますし、また、後半戦での巻き返しに期待が持てる様になりました。ヌカ嬉びにならなければ良いのですが…。

　

ユースの三人娘。左から加藤千佳、高橋はな、長野風花選手です。これからのチームには欠かせない選手になってくれる事を期待しています。

　　

同点のFKを決めた筏井りさ選手と逆転ゴールの加藤千佳選手。

試合後暫くすると綿ボコリの様な雨が一瞬降りました。一応雨対策はしていたのですけれど、まあ、直ぐにやんだので問題は有りませんでした。出待ちをしていると、今日は平尾知佳選手が何故かスーツ姿で出て来て注目を浴びていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そして4時20分頃、多分コーチの誰かだと思うのですが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「今日は積み残しが無いな？」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　と、居合せたみんなに聞こえる様な大きな声で言っていました。これは何の事かと云うと、先週、柴田華絵さんがファンの要望に最後迄答えてサインをしていたら、バスが彼女を置き去りにして動き始めてしまったという事にもとづいての、言わば、ジョークの様なものでした。先週の事を知っていた人達は笑いを隠せないでいました。

いい日一日。家に帰った私は急に眠気に襲われました。それもその筈、未明のユーロのサッカーをTVで観ていて、土曜日に目が覚めてから寝ていなかったのです。それでもしっかり『ダーウィンが来た』は見ました。

後はレッズ・レディーズの勝利を泡盛で祝杯をあげました。…とさ。おしまい。