今回の「なでしこ」のテーマは全員複数のポジションをこなす事。相手に口撃の先読みをさせない為です。GKの海堀は別としても他の9人の選手達はうまく機能していた様でした。只一人、木偶人形の永里を除いては。そうなんです、一人前戦に留まって一人だけ動きを止めていたのです。あれはチームプレイなんてものでは有りませんでした。 一体自分を何だと思っているのでしょう? 足は遅い・動かない・パスの精度は悪い・センスは悪い。 永里を起用しなくてはならない程「なでしこ」は人材不足ではない筈。佐々木監督の頭の中が理解出来ません。オリンピクを見据えた大事な試合の初戦だというのに。
「なでしこ」最初の同点ゴールを永里が入れた様に伝えられていますが、あの試合をご覧になっていた人達ならお解りになっているでしょう。あのゴールを決めたのは、実は宮間あや《新キャプテン》の、正確無比の絶妙なるコントロールされたキックだったのだという事を。まるでビリヤードのハスラーの如く、永里にぶつけてゴールに押し込んだのです。つまりは跳弾を利用したものだったのです。永里はただ無様に前につんのめっていただけ。あれは宮間が称賛されなければならないファイン・プレイだったのです。
思い切りの良さという点では、逆転ゴールを決めた川澄奈穂美でしょう。確かにあれはどう見てもオウンゴールと言えるものになってしまいましたが、あの位置を考えると、迷いなく脚を振り切った心意気が強く感じられます。
「なでしこ」というチームは、⑤鮫島彩、⑧宮間あや、⑨川澄奈穂美、⑦安藤梢、⑪大野忍の5人が主軸となっている事は間違いが有りません。と言っても他の選手が力不足というわけではありません。まだまだ伸びてくる選手はいます。
気に掛かるのは、どうして安藤梢さんが出場させてもらえなかったのか・・・という事です。岩清水梓の様に負傷していたのか、佐々木監督の起用ミスなのか不協和音が存在するのか(それが一番の心配の種)、或いは男子と比べて日程的に強行軍なので温存しているのか、知る術が無いという事が不安を駆り立てて心配で仕方ないのです。
奈穂ちゃんの逆転ゴールの後に、「なでしこ」としては余りプレイを見る事の無い選手起用が有ったのは、これから先を占う意味でも良かったですね。でもそれは結果的には、岩清水と木龍を除く『日テレ・ベレーザ』と『INAC』全員が出場したことになり、海外組よりも国内組に触手が動いているのかな・・・と思いたくなってしまう面もチョコッと有りました。そんな中でも噂の18歳、京川舞の初陣が僅か10分間とは言え見る事が出来たのは嬉しい出来事でした。多分、次の出場機会にはもう少し長く起用されると思うので、その折りには存分に頑張って欲しいものです。期待の高い女子高生ですからね。
さて次はデンマーク戦ですが、どんな選手起用をしてくるのでしょうか? 先程名前を挙げた、梢さんを含む5人の選手を中心としたオーダーで永里を外したメンバー構成が一番安定しているので、そうなる事を期待しています。そしてそこに京川舞がいたら、最高ですね。
いずれにしても、また「なでしこ」の勝利でしょう。
頑張れ「なでしこ」 !! 無敗のままロンドンへ GO !!!
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