気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

'13. やはりブラジルは強かった MB・1不発

2013年11月18日 | スポーツ

  未完成だったMB・1

  このシリーズで一躍脚光を浴びていたMB・1フォーメイションでしたが、取り組んでから僅か一月半での実戦でのもの。(言い訳ではなく)当然の事ながら、好・不調の波が出たのもおかしくは有りませんでした。それでも世界のトップクラスを相手に三勝二敗で銅メダルというのは、悔しいながらも立派だったと褒めてあげたいですね。バレー・ボールの三大大会の一つで、2001年(第三回大会)以来12年振りのメダル獲得を果たしたのですから。MB・1不発、未完成と前述しましたが、それでもそれなりの結果は出せましたし、課題も見えてきました。

  取り分け目についた弱点はと言えば、レシーブ力の甘さでしょう。これは対アメリカ戦とブラジル戦ではっきりと表出されました。共に日本が負けた試合です。初戦勝ったロシアを含め、壁の様な長身と圧倒的なパワーに対処できていなかった事が要因ですが、未完成のMB・1を研究されていた事も大きな痛手となっていたようです。
 先ず相手が狙ってきたのは、前衛の背の低い中道の頭越えのアタック。MBが一人不足している事が、スパイク・レシーブ力に影響していた事は否めませんでした。とは言え、以前はコンビ・バレーが持ち味の日本でしたので、そればかりが原因であったとは言い切れません。問題は今大会の選手のレシーブ力の弱さでしょう。敢えて名前を挙げるなら、新鍋理沙・岩坂名奈・辺りでしょうか。どちらかというと木村沙織も特段上手いといえる選手ではないみたいですね。まあ、得点源としては申し分はないのですが。アタッカーという意味では新鍋・岩坂はムラが大きいので信頼度はイマイチです。とにかくコンビ・バレーを継承している筈の日本にとって、現在のレシーブ力の難点は大きな課題になっています。
 佐藤あかりと中道瞳は其々ベスト・リベロ賞とベスト・セッター賞を受賞した様に、頑張ってくれていました。しかし今更比べてみても意味はないのですが、中道はまだまだ竹下佳江の域には到達しておらず、その辺が今後の鍵・・・といったところでしょうか。全体的に動きが重い、と云うか、正確さとスピーディーさが身に付くともっと良いチームになるでしょう。
 そうした中で最もうれしい話題が、迫田さおりのウィング・スパイカー賞の1位に選ばれた事です。MB・1が生み出した結果だとは思うのですが、『スコーピオン』と呼ばれる前衛からのバック・アタックという攻撃技(?)が生まれたのは、大きな収穫でした。今大会では迫田さおりが或る意味キーマンとなりましたけれど、彼女の美しいジャンプが決まる為にも、中道とのコンビが上手く連携出来る様になって欲しいものです。
 新たな選手というところでは石井優希・大竹里歩に今後の期待が寄せられます。特に近江あかりには絶大なる期待が高まります。

 ところでこのブラジル戦、出だしは良かったのですがねえ、第1セット、6-1・8-111-9・16-12と2度連続してのテクニカル・タイムアウト。これはいけるのかと思いきや、後が続かず18-18・22-22と追いつかれ、先にセット・ポイントを摑んだものの結局は27-29で落としてしまったのは残念でした。これが一つの流れを変えるに至った要因だったのかもしれませんね。続く第2セットを奪われたところで金メダルの可能性が無くなり、第3セットも失ってのストレート負け。
 私が解せないのはこの第3セットでのメンバーの入れ替えです。いくら劣勢の状態であったからと言っても、「それはないでしょ」と言いたいですね。木村沙織が残ったのはいい、近江あかりもいい、しかしどうしてあの大事な場面で江畑なのか?確かにあれは局面を変えるところではあったのですが、江畑がその役を担える事は絶対に有り得ない筈なのに、あの交代劇。そう云ったところが真鍋監督の欠点なのです。もしかして、ヤケになっていたのか?? そんなところも今後の課題でしょう。

 まぁ、結果としては、世界ランクの1~3位が順当にその順位通りの成績で終った大会となりました。来年は確かワールドカップでしたね。前回2011年は4位でしたので、今度はメダルを獲得して欲しいですね。

 火の鳥ジャパンの皆さん、お疲れ様でした。来年もまた頑張って下さい。
心より期待しています。「美翔女」迫田さおりさん、美しい舞いに磨きを掛けて下さい。近江あかりさん、更なる飛躍を期待しています。

 

  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿