【トモセラピーに魅せられて】
2007年 7月23日(月) 江戸川病院へ。
(東大付属病院の中川恵一先生にセカンドオピニオン)
セカンドオピニオンと言っても、自分の気持ちは大方放射線治療だろうなア!と傾いていました。
フォーラムで講演を聞いた東大付属病院放射線科の中川Dr.と直接面と向かってお話しできるのは、極めて光栄です。
中川Dr.の「誰かが背中を押さないと、なかなか決められないんだよね!」との言葉でトモセラピー(TomoTherapy)による放射線治療」を決断しました。
中川Dr.から、以下の資料に沿って、インフォームドコンセントを受けました。
資料 ⇒「放射線治療の進め方、注意事項」、「前立腺癌に対する根治的放射線治療を受けられる患者様へ」を受取りました。
病期の予測危険判定は「高危険群」、治療回数は38回(放射線量76gry)の計画です。
⇒最終決断した理由を、以下に挙げます。
①最先端の技術分野であり。かつ、安全性、信頼性が高いらしい。
・自分自身は、IT(情報処理技術)の知識があるので、人間の手による手術より信頼できると
判断した。 (ただし、オペレーションミスは怖いですが・・・)
②技術実績が高いことを当然望みましたが、江戸川病院での実績はなし。
・最初はどんなケースも実績がないのは当たり前ですので、今後に期待し、Dr.や技師、スタッフの
皆さんを信頼したい。
③治療成績について、手術と放射線治療では、同程度であり、手術で切ってしまったら後戻りできない。
更に、QOL(生活の質)を考慮すると放射線治療がベターと判断した。
④放射線治療のうち、自分はすでに内照射の「小線源療法」はできない進行程度であり、外照射しかない。
その場合、以下の順番で副作用が少ない。
・三次元原体照射法(3D-CRT)
⇒ 強度変調放射線治療(IMRT)
⇒ トモセラピー(TomoTherapy)
《蛇足の理由》
①自分自身が、新らし物好き、機械好きであり、性格に合致する。
②臆病物である性格に合致する。(手術は怖い!、痛い!)
③”運”とか”方角”!?
・東大付属病院主催の「前立腺がん放射線治療フォーラム」(2007,6,23)の開催案内をたまたま、
読売新聞のほんの小さな記事を見つけた運があります。
・これまで62年間、東京を中心に南東の方角は、全く縁がなかったのですが、
61歳から勤務を始めた職場や、娘の引っ越した住所が南東の方角であり、今回南東の方角にある
江戸川病院と新たな縁が生じました。 何やら気持ち悪いです!!!
2007年 8月 1日(水) 「江戸川病院」は、「メディカル・プラザ・江戸川」と
名前を変えて、外来診療全てが新築の病院へ移転していました。
ほとんど全ての外来診療が移転し、新築の真新しい病院で、新しいスタートをしていました。自分自身のがん治療も、新しくスタートしました。これも何かの”縁”があるように感じられます。
新しい病院の「メディカル・プラザ・江戸川」は、1Fフロアが4Fまで吹き抜けになっており、天井から日の光がまさに燦々と降り注いでいます。また、岩のモニュメントが4F部分まで立ち上がっていて、その途中から煙(霧)模様がフワフワ流れ出ており、明るくて、とても病院とは思えない雰囲気です。
「病院システム」も、受付けから、予約、診療、薬局、自動精算に至るまで、大病院並みのシステム化が済んでいます。
そんな、キチンとした運営姿勢の中で、診察券(カード)に、ユニークさを感じられます。
診察券は、車の免許証のイメージであり、
例えば、①診察券と言わず、「元気になりま証」となっていたり
②「有効期限は一生涯」とか、
③「受付の条件等 無し」とか、
④免許の種類欄が、「診療科」の一覧になっていたり
⑤次の予約日、時間などが印字される「書き換え可能
な部分」を有している。
など、病院のイメージを払拭したものになっています。
今日は、トモセラピーによる「治療計画」を立案するため、CT及びMRIの検査をして、終了でした。
CT撮影時、体に「照射位置決め」を表す「+印」が書かれました。
臍下8.5cm、及び左右の腰骨斜め後方7cmの3箇所です。
⇒この印は、放射線治療期間は消せない「勲章」みたいなものですね。
治療時に毎回行う「本人確認」のための顔写真の撮影がありました。
今日の撮影に備えて、昨夜と今朝飲んだ下剤のせいか、夕方まで下痢気味でした。