ジュピターの前立腺がん治療記録byトモセラピー

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治療完了後その1

2009-09-30 00:00:00 | 治療完了後その1

 

 


 

“トモセラピー”による、放射線治療終了後の診察 & 思うこと! 


診察(治療終了後1回目(0.5ケ月経過)  2007.10.15(月)

   ●根治かどうか?

    ⇒例え手術でも再発がある。手術でも放射線治療でも、5年~10年の経過をみる必要がある。
   ●定期的な診察・検査(PSA値検査)で、経過観察をしていく。
    (ホルモン治療を行っていないため、PSA値検査で経過観察する)
   ●採血
   ●今後も中川Dr.が面倒を見てくださるとのこと。
    長~いお付き合いになりますが、よろしくお願い申し上げます。



【コラム <2007.10.27>】  ★★ 免疫力UPへ ★★

『咳が止まったから風邪が治った』ということと違って、症状のない癌、目に見えない癌は、根治したかどうかは判断が難しいところである。
病があるかどうか、病の深さ・重み、病の終着点などが定量的に測ることができれば、気分的にはスッキリすることだろう。
かと言って、終着点までがみえるのはどうかと思うが、根治したかどうかはっきりしないことが、「癌が残っているのではないか」、と疑心暗鬼に陥らせることも事実である。
しかし、癌の放射線治療という初めての経験を経た今、根治したものと信ずる。
治療方法を自分で決めなければならない状況下で、いろいろな方面から勉強し、日本に7台目(当初)というトモセラピーに行き着き、トモセラピーを信じ、医師・技師を信じて治療をしてきたから、根治を信ずることができる。
幸い短期的な急性放射線障害も治療終了2週間未満で、症状はみごとに消えた。
表向きは、従来通りの生活に戻っている。 しかし、本当に従来通りの生活でいいのかと思う。
『癌持ち』となった今、生活リズムや食の見直し、生き方や考え方の抜本的改革をする努力をしなければならないようだ。
アグレッシブに考え、行動しがちな「交感神経優位型人間」を、
「副交感優位型人間」に変える努力である。
注射1本で変わるのであれば簡単だが、今までの62年間を否定しないように変えるのは、かなり難しそうである。
そのなかで、
癌細胞を殺し、癌予防の決め手となる「免疫力」を高めるための行動なら、できそうである。
できるところから、できる範囲で始めようと決めた。再発防止が最大の目的だ。

        


 

診察 (治療終了後2回目(3.5ケ月経過)) 2008. 1.15(火)
●PSAの結果(2007.10.15採血分) ⇒ 「5.015」
    ⇒中川Dr.への質問と回答
      【質問】このPSA値は、治療終了後1ケ月半後の値であるが、もっと下がっていることを期待

          していたが、一般的にこのようなものか?。
      【回答】①治療後速やかに下がる人もいれば、2年程かけて下がる人もいる。
           ②数値に一喜一憂する必要はない。次回の検査結果は必ず下がるから心配ない。
  ●副作用の状況報告 ⇒治療終了後3週間目には、ほとんど通常状態に回復したことを報告。
  ●採血
  ●次回(3ケ月後)の予約を取って終了。

 



【コラム <2008.01.20>】  ★★ 病気のデジタル評価 ★★
中川Dr.は、PSA値について一喜一憂することなく、必ず下がるから心配することはないと自信を持っておっしゃっていたが、それはそれで良しとして、「何をもって快方に向かっているのか、どの基準で根治と言えるのか」が現代医学では不明瞭である。
デジタル人間としては、やはり数字が最も重要な判断基準である。
現代医学でもってしても、素晴らしい医療機器が開発されても、数値化できない部分がまだまだ多く残されているのが現状であろう。
健康体に対し、『病である』という判断も、数値だけで判断できるものが全てではないことも事実である。
『XXがXX%不具合(病)である』、『100%根治した』、『XX%改善した』などと、生身の体を一発で測定できる時代がくることが期待される。
それまで、前立腺がんについてはPSAという、あいまいな腫瘍マーカー値を目安にするしかないようだ。
数値自体は安全圏ではないが、確実に下がっていることは間違いない。


診察 (治療終了後3回目(6.5ケ月経過)) 2008. 4.21(月)  

   ●PSAの結果(2008.1.15採血分) ⇒ 「3.581」

   ●副作用への心配事
     a.右肩の骨痛 ⇒ 転移とは関係なしとのこと。
     b.オシッコの勢いが弱くなった ⇒ 副作用ではないとのこと。
   ●採血
   ●次回(2ケ月後)の予約を取って終了。(右肩の骨痛の状況診察のため、今回は2ケ月後)



【コラム <2008.04.23>】  ★★ “がん”になった理由 ★★
トモセラピー治療後のPSA値は、着実に下がっている。
PSA値の下がり具合について、治療後は一気に下がるものと思いこんでいたためか、穏やかな下降線がどうも気に入らない。
一気に下がることに心地よさを感ずるからだ。従って自分の本当の性格はどうも短気らしい。交感神経型人間らしい。
だから、”がん”に罹ったと言えば理屈がとおる。
“がん”になった理由のもう1つに、高血圧の治療薬(降圧剤)を20年近く飲み続けてきたことも考えられる。
最近読んだ本である『高血圧は薬で下げるな! 浜六郎著 角川文庫』によれば、降圧剤の1つであるカルシウム拮抗剤は、免疫機能を低下させることから、通常なら退治する“がん細胞”を見逃してしまう懸念があると記されていた。その理屈はこうだ。


【高血圧は薬で下げるな!  浜六郎著 角川文庫】 185ページより
 心臓や血管の筋肉細胞や神経細胞などの平滑筋の収縮には、カルシウムが大きく関わっています。
平滑筋が収縮するためには、細胞の外から内側にカルシウムが流入する必要がありますが、細胞の表面にあるカルシウムが出入りする穴を、カルシウムチャンネル(カルシウムの通り道)といいます。
 カルシウム拮抗剤はこのカルシウムチャンネルに蓋をして、カルシウムが細胞内に流入するのを妨害し、平滑筋が収縮するのを妨げ、弛緩させます。こうして血管を拡張させるのです。降圧剤として有用だという気がしますね。
 ところが、カルシウム拮抗剤には大きな問題があります。カルシウムチャンネルは血管の平滑筋だけでなく、体中のすべての細胞にあります。平滑筋だけでなく、すべての細胞にとって、その働きを全うするためにカルシウムチャンネルが必要なのです。カルシウム拮抗剤は、他の細胞の必要なカルシウムチャンネルにまで蓋をすることになり、細胞が本来の機能を全うできなくする危険性があるのです。
 なかでももっとも問題なのが、免疫細胞の不活性化です。免疫細胞は、体に侵入したウィルスなどをいち早く見つけて退治してくれます。ウィルスだけでなく、体内に常に出現しているがん細胞や、がんに発展する異常細胞を見つけ出して退治する働きも持っています。
 ところが、カルシウム拮抗剤を服用すると、免疫細胞の活力が低下するため、通常なら退治していたがん細胞の芽や、すでにできあがったがん細胞を見逃してしまうという懸念があるのです。

降圧剤である「カルシウム拮抗剤」の服用が、がん発生へのメカニズムの1つである理屈が理解できる。
自分が過去に服用してきた薬を調べてみた。
がん発生に関係のない「β遮断剤」もあるものの、服用してきたほとんどは、以下のカルシウム拮抗剤であった。
  
1.ニバシール
  2.コニール
  3.カルスロット
  4.アダラート
  5.アムロジン

2000年に高血圧ガイドラインが改定され、60歳~69歳は140/90以上が高血圧患者として、降圧剤の服用を医師から勧められる風土となっている。更に2004年には、年齢基準が厳しくなり、65歳以上は全ての人が140/90以上で、高血圧のレッテルを貼られることとなった。
一方で、
加齢によってある程度血圧が上昇するのはむしろ自然なことであるという考え方も根強く、特に日本では原因不明の本態性高血圧が90%を占めているという事実がある。
私は、たまたま1年前に、この「加齢による血圧上昇は自然なこと」と捉え、医師と相談のうえ、降圧剤の服用を止めた。
ちなみに、降圧剤の服用を中止して1年半後の現在の血圧は、平均132/93である。


 


 

診察(治療終了後4回目&5回目(7.5ケ月経過)) 2008. 5.12(月)
                          2008. 5.14(水)

   ●PSAの結果(2008.4.21採血分) ⇒ 「3.563」

  ●副作用への心配事 (少しでも体調の変化があると、疑心暗鬼になってしまう!!)
     a.下腹部にピリピリ感、冷感、麻痺感覚が4月下旬に突然発生し、回復の兆しが見えない。
       そのため、やむなく急遽診察の申し込みを行った。
       放射線科の中川Dr. 及び泌尿器科 I医師の診断を受けたが、原因不明のまましばらく
       様子をみることとなった。 
     b.放射線治療の副作用でないこと、及び泌尿器科的な問題はないことがわかった。
  ●採血


 

診察(治療終了後6回目(8.5ケ月経過)) 2008. 6. 5(木)

  ●PSAの結果(2008.5.12採血分) ⇒ 「2.864」
  ●ピリピリ感、麻痺感覚は継続してあるものの、50%改善している。
     ⇒まア! 副作用でないことがはっきりしたので、安心して(?)気長に待とうか!?
     ⇒とりあえず、神経痛の市販薬を飲んでいる。
  ●採血
  ●次回(2ケ月後)の予約を取って終了。


 

診察(11ケ月経過) 2008. 8.14(木)

  ●PSAの結果(2008.6. 5採血分) ⇒ 「2.285」

         (2008.8.14採血分)  ⇒ 「0.855」 (今回から採血後診察)
     PSAは、トモセラピー治療後、順調に下がっている。初めてコンマ以下の数値を見て、
     1つの節目を乗り越えた感があり、一安心した。
     中川Dr.は以前「2年程かけてゆっくり下がる人もいる」とおっしゃっており、今回の数値で
     やっと納得できた感である。
       ⇒治療後の経過を、本ページの下部にグラフで示す。
  ●下腹部の冷感、麻痺感覚症状はまだ継続してあるものの、20%程度に改善している。
     ⇒もうしばらく様子待ちとする。
  ●7月8日から「ざくろジュース200ml/日」を飲んでおり、前立腺がんへの作用について、
   先生に伺った。
     ⇒「前立腺がんへの作用や影響は全く関係ない。飲んで体調が良いのであれば、
       体調維持の目的で飲むのはいいと思う」との回答であった。
  ●次回(3ケ月後)の予約を取って終了。


【コラム <2008.08.16>】  ★★ ざくろジュースを飲み始めた理由 ★★
読売新聞に掲載された下記ニュースについて、あるインターネット掲示板上で情報交換し、試行してみようと考えた。

 

掲載記事の内容  

前立腺がん細胞にザクロが劇的効果
名古屋市立大研究

 果物のザクロに、前立腺がんの細胞を死滅させる成分が含まれていることが、名古屋市立大の朝元誠人・助教授らの研究で分かった。横浜市で開催中の日本癌(がん)学会で28日発表した。
 朝元助教授らは、
人間の初期の前立腺がん細胞を培養し、濃度5%のザクロ果汁の溶液に入れて影響を調べた。すると、わずか30分で激しい反応を起こし、がん細胞が死滅した。前立腺がんにこれほど強く作用する天然物質は例がないという。他のがん細胞には効果がなかった。
 また、
前立腺がんのラットに、5%濃度のザクロジュースを飲ませたところ、がん縮小効果がみられた。ザクロの何の成分が効いているかは不明。
 朝元助教授は「普通の食品に、こんな作用があるのは珍しい。成分が分かれば、前立腺がんの予防や治療への応用が期待できる」と話している。
(2006年9月29日  読売新聞)  


【記事のURL】  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060929ik02.htm

約2年前の発表であるが、患者からしてみると、「藁をもつかみたい」ところである。
インターネット上では、あちこちの患者間のコミュニティや掲示板で議論されるのも当然であろう。
おいしく飲んで改善するのであれば患者にとってこれほどいい方法は他にないからである。
ただ現段階において、生身の人間が飲用した結果の情報(いい結果も、悪い結果も)は、ないと考えられる。
そうであれば、藁をつかんでみるのもワルくない。 結構おいしいし、肌がスベスベになるのは確かであるから・・・・・


 


 

診察(14ケ月経過) 2008.11.17(月)

  ●PSAの結果(2008.11.17当日採血分) ⇒ 「1.179」

     PSAは、前回検査の8月と比較して0.324上昇した。
     中川Dr.は、この程度は許容範囲で気にしなくて良いとのお話しであった。
      <後日の自己分析>
        GOTや中性脂肪値も上昇していることから、検査日直前の10日間を旅行したため、
        油性食品の採りすぎが影響しているのかも知れない。
        と、無理に思うことで上昇した値分を、呑み込むことにした。
       ⇒治療後の経過を、本ページの下部にグラフで示す。
  ●下腹部の冷感、麻痺感覚症状は9月には当初の10%程度に改善し、それを維持している。
     ⇒4月末~9月の約5ケ月間の忍耐だった。もうしばらく様子をみようと思う。
  ●中川Dr.から「血便はないか」との質問で、「注意していないが自覚は全くない」ことを回答。
  ●次回(3ケ月後)の予約を取って終了。


【コラム <2008.11.20>】  ★★ がん治療に新たなワクチン療法 ★★
2008.11.18 「NHK総合21時の<ニュースウォッチ9>での放送」

 

放送内容の概要  

がん治療に新たなワクチン療法
開発チーム 東京大学医科学研究所 中村裕輔教授

 がん細胞の表面にある「ぺプチド」に注目して、合成したペプチドをワクチンとして注入すると、免疫細胞は異物と認識して増加し注入したペプチドを消滅させる。同時に同じペプチドを持つがん細胞にも挑み、がん細胞の増殖を抑え、副作用もほとんどない。
 ペプチドは、がん細胞によって異なるため、10種類のワクチンを開発し、全国19の医療機関で臨床研究を進めている。

 250人に投与した結果、4割が進行が止まり、2割が小さくなった。

 中村教授は、「今後、ワクチンの種類をそろえていくこと、投与方法・投与時期などを考えることにより、もっと多くの患者に利益をもたらすことができるのではないか」と話している。
 そして、今日(2008.11.18)規制を緩和する新制度の指定を受け、投与する医療機関を59箇所に増やしたこと、及び5年以内に薬としての承認を目指すことを伝えて放送を終了した。

ニュース番組の中での偶然の放映であったが、がん患者にとって前途が明るくなる放送内容であった。
10種類のがんワクチンが、何がんを対象としているのか放映はなかったものの、今後5年以内に「薬」として治療を受けることになれば、
がん患者の世界はものすごく明るくなることは確実である。
極端に言えば、手術や放射線治療と同等の治療位置を確保するかも知れない。
研究チームのご苦労は多大であると思われるが、全世界のがん患者の利益のために、確実で早期の開発を切に望むものである。
医療研究も確実に進化していることを実感し、ちょっとした感動を受けた放送だった

 


 

診察(18ケ月経過) 2009. 3. 2(月)

  ●PSAの結果 ⇒ 「0.601」

     PSAは、前回検査の2008.11月と比較して下がっている。
        ⇒治療後の経過を、本ページの下部にグラフで示す。
  ●「血便状況」の質問 ⇒「その状況は全くない」ことを回答。
  ●次回(3ケ月後)の予約を取って終了。


 

診察(21ケ月経過) 2009. 6. 8(月)

  ●PSAの結果 ⇒ 「0.463」

        ⇒治療後の経過を、本ページの下部にグラフで示す。
  ●状況報告 ⇒ 「血便状況について」
        ⇒4月末に1回、5月中旬に2回の血便があったことを報告。
        ⇒予測していた晩発性の副作用だろうとの思いと、連続した状況ではない事実から、
         中川Dr.と相談の上、しばらく様子をみることとした。
  ●次回(3ケ月後)の予約を取って終了。


          

 


 

診察(24ケ月経過) 2009. 9.14(月)

 

  治療後、2年目の診察 ●PSAの結果 ⇒ 「0.472」
        ⇒治療後の経過を、本ページの下部にグラフで示す。
  ●状況報告
     ①血便の状況=9/6に1回あり。
     ②帯状疱疹にかかったこと。(7/24~)
       どちらも気にすることはなく、しばらく様子をみることとした。
  ●次回(4ケ月後)の予約を取って終了。


 

★★ トモセラピーによる放射線治療が終わって、ちょうど2年が経過した ★★
  PSAは、治療後1年目までの下降率は高く、その後2年目までは緩やかな下降を示している。
中川Dr.は、このPSA値(0.4台)が底値かもしれないとおっしゃっていた。なるほど前立腺を全摘した訳でなく存在していることから、0.0台を期待する方がおかしいのかも知れない。
2年を経過して、少し安心しているというか、健康への気遣いも減ってきたように感じる。
本HPの「再発防止の養生」コンテンツにも記述してあるように、
  免疫力UPのために、特に①冷やさない、
                  ②疲れさせない、
                  ③副交感神経優位、
                  ④腸環境の活性化
  など、気を入れなおして努めることを再認識したところである。

【2009. 7.27(月) 日本経済新聞  <The Eyes 命を見つめるまなざし> 】

          

 

                                           「治療完了後その2」 へ続く