一般的に人工地震と言う物は存在する。
それは地質調査などの為に火薬や加振機などで振動を発生させ、その振動の伝わり方で地中の様子を探る調査方法である。
昨今、大きな地震がある度に「人工地震」だ、と言う声を聞く。
先に述べたように小さな振動は起こす事が出来るが、マグニチュード9の地震は広島型原爆の32000個分のエネルギー量だそうだ。
このような高エネルギーの爆発を地下深くで起こす事は不可能だ。
そして、よくP波が云々と言う解説がある。
人工地震だとP波が無いとか。
何故人工地震だとP波が無いのか?
地中で大きな爆発が発生したするとP波が発生すると思うのだが。
P波つまり縦波は地中で地面を大きく押した時に発生するのではないか?
P波が無いと言うのは地震が起きた場所の地質、つまり振動特性によるものではないだろうか。
また地震の深さが10Kmだと人工地震だと言う。
そんな深さに大きな穴を開ける事が出来るのだろうか?
これは、断層面に爆弾を仕掛け地震を誘発すると言う方法でも問題となる。
断層面で起爆しても地震が起きるとは限らない。
ただ、放射線のみが垂れ流される事になるだろう。
さらに地震が起きる直前に震源近くに地球深部調査船「ちきゅう」がうろついていた、と言う話も良く聞く。
これはある程度考えられる。
政府はある程度地震の発生を予見する事が出来るのだろう。
地震の前兆現象を捉えると、その周辺を調査する。
これは本来の目的を考えると不思議な事ではない。
ただ、これを公表するかしないかの問題だけだ。
これ以外にも大きな地震が起きるたびに人工地震だ!と声が上がる。
物理的に不可能だ。と隠居は考える。
そもそも人工的に大きな地震を起こすメリットは何か?
と言う事で隠居は人工地震はあり得ないと考える。
あっ、そうそう。
HAARPなる物で地震を起こすと言う説もあるようだが、地下深くに高エレルギーを与えるだけの電磁波?を地上から発射したら、地下に入る前にその周囲の地表が大変な事になると思うw
まあ、娯楽として考えるなら面白いかもしれませんが。
人工地震を言う前に地球は生きているのである。
我々が立つ地面の下ではマントルが流れ、その流れがプレートを動かしている。
マントルの流れは一律ではなく、ある場所で深部から地表近くへ。
またある場所では地表近くから深部へ。
つまりプレートがぶつかる場所で歪が起こり、歪が解消された時に地震が起こる。
地震は単なる地球の動きで、我々には太刀打ちできる物でもなく、人工的に操作できるものではない。
我々は地震が起きた時に命を守り、備える事が重要なのである。
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