俺は初心者の死体に近づいて尋ねてみた。
俺 「今、PKされましたね?」
彼 「はい;;これで2回目です・・同じやつらに・・」
彼 「やっとお金貯めて買ったショートソードなのに・・;」
俺 「ヤバイと思ったらすぐ街へテレポートしたほうが
いいです。街中はガードが守ってくれるから」
彼 「ありがとう・・でも、もう武器がないんです。お金だって、もうないし・・」
俺は黙って彼の足元にシミターを置いた。安物だが、奪われてしまったショートソードより、ずいぶん楽に狩ができるはずだ。
まったく・・ただでさえ、リネ2がスタートしてリネ1に来る初心者が激減しているのに始めたとたん他人に殺されまくれば、ますますゲーム自体が衰退しちまうな・・
俺はすぐに街へ戻り、アイテム屋で重量制限いっぱいまでクリアポーション(ハイポーション)を買い込んだ。その数125個。8万ギルほど使ったが他にもう金の使い道などないのだ。
次に倉庫へ向かい、狩用の装備をすべて外し、戦争用、すなわち対人攻撃用装備に着替えた。たとえチンピラ共でも殺してしまえば俺も犯罪者としてガード達に追われる身となる。アイテム売買も当分、できなくなるだろう。しかし構うものか、もう迷惑かけるLSの仲間たちもいないし、もとより傭兵あがりの俺に身寄りなどないのだ。
ふと思い出してLSの共有倉庫をのぞいた俺はそこにとんでもない物を発見した。
見慣れぬグラフィックのその剣は・・ツルギ+7、と書かれていた。
まさか・・!!
モンスターの狩には不向きなものの、対人兵器としては最高性能を誇る東方伝来の武器、カタナ。それを更に上回る唯一の剣がツルギ、だ。確か5000人いるこのサーバーで保有確認がとれているのが、15、6本。そんなものが何故、ここにあるのだ・・・
===つづく=====
俺 「今、PKされましたね?」
彼 「はい;;これで2回目です・・同じやつらに・・」
彼 「やっとお金貯めて買ったショートソードなのに・・;」
俺 「ヤバイと思ったらすぐ街へテレポートしたほうが
いいです。街中はガードが守ってくれるから」
彼 「ありがとう・・でも、もう武器がないんです。お金だって、もうないし・・」
俺は黙って彼の足元にシミターを置いた。安物だが、奪われてしまったショートソードより、ずいぶん楽に狩ができるはずだ。
まったく・・ただでさえ、リネ2がスタートしてリネ1に来る初心者が激減しているのに始めたとたん他人に殺されまくれば、ますますゲーム自体が衰退しちまうな・・
俺はすぐに街へ戻り、アイテム屋で重量制限いっぱいまでクリアポーション(ハイポーション)を買い込んだ。その数125個。8万ギルほど使ったが他にもう金の使い道などないのだ。
次に倉庫へ向かい、狩用の装備をすべて外し、戦争用、すなわち対人攻撃用装備に着替えた。たとえチンピラ共でも殺してしまえば俺も犯罪者としてガード達に追われる身となる。アイテム売買も当分、できなくなるだろう。しかし構うものか、もう迷惑かけるLSの仲間たちもいないし、もとより傭兵あがりの俺に身寄りなどないのだ。
ふと思い出してLSの共有倉庫をのぞいた俺はそこにとんでもない物を発見した。
見慣れぬグラフィックのその剣は・・ツルギ+7、と書かれていた。
まさか・・!!
モンスターの狩には不向きなものの、対人兵器としては最高性能を誇る東方伝来の武器、カタナ。それを更に上回る唯一の剣がツルギ、だ。確か5000人いるこのサーバーで保有確認がとれているのが、15、6本。そんなものが何故、ここにあるのだ・・・
===つづく=====