jykell7引越し先

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

リヴァイバル~第1部完~

2005-11-19 17:29:29 | ノンジャンル
さて、どうしようか。
赤ネームを直すにはあるダンジョンの最深層に引きこもって邪悪な骨どもを700~800匹倒さねばならないだろう。そんな服役囚のまねごとはもう、ごめんだ。

さっきのエルフが飛ばずに死んでくれれば、俺のPKカウントは10、になって地獄と呼ばれるゾーンに強制テレポートされるはずだった。
その逃げ道の一切ないエリアで5分間、ボス級モンスター達の集中攻撃に耐え切る、というのが殺人者に負わされたペナルティだ。
まぁ、たいがいの奴は無限に殺され続け、アイテムを全て奪われ、レベルが10も20も下がってそのキャラを使うのをあきらめる。 
それなのに・・・俺はこうして生き残っちまった。  まぁ、中途半端な俺らしいじゃないか・・。ま、いっかw しばらくこのキャラでログインすることもないだろう。  

さよなら、アデンワールド。 さよなら、殺戮と混沌のカオスよ。 サラバ、リネージュ1 

さぁ、PCは空いたかな?  急にみんなに会いたくなった。優しくて暖かいシャントットのみんなに。
素晴らしい仲間達に!!

===THE END===


リヴァイバル~第5話~

2005-11-19 10:10:40 | ノンジャンル
あたりを静寂が包む。 最初に死んだナイトの足元には宝石類と金に混じって鎧が落ちていた。 エルヴンチェンメイル+6。略奪専門(捨て垢)のチンピラにしては豪勢な装備だ。売り払えば、40万位か。それともあの初心者にあげようか・・俺は少し考えて、鎧を拾うのをやめた。それをすれば俺もこいつらと何ら変わりなくなってしまう・・。

その代わり、鎧破壊スクロールを取り出した俺はそいつを蒸発させることにした。
スキルの低い俺は何度か失敗しながら、チェンメイルを+0の初期状態に戻すと、近くをウロついていた下等なスライムたちの目前に放り投げた。やつらは嬉しそうにズルズルと這い寄って来ると鎧を飲み込んだ。・・あと20秒後には完全に消化されてしまうだろう。

死体のまま、ずっと見守っていた(であろう)ナイトが口を開いた。
「・・・BD-1? ギラン防衛連盟か。じゃなけりゃ、レジェンドの残党だな」
死体に尋ねられて自己紹介する趣味はないので完全無視していると、尚もそいつは
「今後が楽しみだなぁ、おいw」

あと数十分もすればこいつらの廃人仲間が世界中隈なく俺を探し回って粘着PKを楽しみに集まってくるのだろう。殺されるのは構わないが、借り物のツルギと、一年かけて強化したエルヴンプレートメイル+7を奪われるのは遠慮しておきたい。

「じゃーな。」とだけ言うと俺は帰還スクでテレポートした。
殺人犯罪者の証である真っ赤なキャラクターネームになった俺はガード達の監視を苦労して掻い潜るとアジトの共有倉庫へ辿り着き、ツルギと対人装備をしまいこんだ。

===だらだらと最終話へつづくw===