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『幽霊人命救助隊』 高野和明

2023年04月01日 17時46分37秒 | ■読書
高野和明の長篇ファンタジー作品『幽霊人命救助隊』を読みました。
『グレイヴディッガー』に続き、高野和明の作品です。

-----story-------------
浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。
老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。
そこへ神が現れ、天国行きの条件に、自殺志願者100人の命を救えと命令する。
裕一たちは自殺した幽霊だったのだ。
地上に戻った彼らが繰り広げる怒涛の救助作戦。
傑作エンタテインメント、遂に文庫化。
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2004年(平成16年)に刊行された高野和明の第4作… 自殺した後、幽霊となった4人が自殺しそうな人たちを救っていく物語です。

 ■第一章 帰還
 ■第二章 レスキュー開始
 ■第三章 子供たち
 ■第四章 大車輪
 ■第五章 最後の一人
 ■エピローグ
 ■解説 養老孟子

僕たちが助けにいきます――

大学受験に失敗して首吊り自殺し幽霊となった裕一は、同じ立場の3人の仲間(幽霊)とともに、天国行きの条件に49日以内に自殺しようとする100人を救助しろ… と神から命令が下る、、、

笑いあり涙あり、怒涛の救助大作戦が始動する……。

全体的に良く出来た作品だと感じたし、最後の100人目を救助するエピソードや4人の将来が愉しみなニンマリさせられるエンディングは良かったけど… 自殺しようとする人たちの心の中を探る、自殺の原因となったことを知ろうとする過程が読んでいて辛くてしんどかったですね、、、

読み進めるうちに、自分の心の中も見透かされているような感覚に陥ってしまい、愉しんで読む感覚が減退しちゃったんですよね… かと言って、面白くないわけじゃないので誤解の無きように。

養老孟子の解説がムッチャ良かった… 読もうかどうか迷っているなら、そんなムダはやめて読みましょう♪

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