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『モッキンポット師の後始末』 井上ひさし

2023年02月08日 21時42分18秒 | ■読書
井上ひさしの連作小説『モッキンポット師の後始末』を読みました。
『東慶寺花だより』に続き、井上ひさしの作品です。

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食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の“不良”学生3人組。
いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師──ドジで間抜けな人間に愛着する著者が、お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描く笑いとユーモア溢れる快作。
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1971年(昭和46年)から1972年(昭和47年)に、講談社発行の月刊小説誌『小説現代』に発表されたモッキンポット師シリーズの5篇を収録した作品です。

 ■一 モッキンポット師の後始末
 ■二 聖パウロ学生寮の没落
 ■三 聖ピーター銀行の破産
 ■四 逢初一号館の奇蹟
 ■五 モッキンポット師の三度笠
 ■あとがきにかえて──
 ■解説 松田修
 ■年譜

昭和30年頃の東京を舞台に貧乏学生の主人公・小松と寮友・土田、日野の不良学生3人組が巻き起こす騒動… 草野球向けの野球臨時要員派遣業を結成したり、アメリカからの救済衣料を着服したり、捨てられてるパンの耳からパン粉製造販売したり、犬の訓練業に手を出したり、大衆演劇の舞台に立ったり、、、

発想豊かなで犯罪まがいの珍バイトを次々と考え出し、それぞれ最初は成功するものの、慢心等から失敗することの繰り返し、それを関西弁を喋るモッキンポット神父が後始末するという展開… しかし、モッキンポット師の善意は空回りし、何度も裏切られ、最後は旅回り一座の舞台に立った事を咎められ本国送還されてしまいます。

井上ひさしの半生がベースの半自伝的ユーモア小説でしたね… 登場人物が生き生きと描かれているところが印象的でした、、、

読みやすく軽快な文章でしたが、流石に時代が違い過ぎるせいか、物語に入り込めませんでしたねー ちょっと物足りなさを感じました。

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