2010年2月に始めた拙ブログ。ついに10周年を迎えた。
長年続けている美術展覧会巡り。単に見るだけではなく、記録を残してみようと、当時流行りのブログを始めるが、まさか10年も続けているとは。それも週に数回も更新しているとは。
記録という意味では、このブログの場合はキーワードで記事検索ができるので、重宝している。
また、西洋美術を中心とする鑑賞が、ブログ開始以降、ネタ集めというわけでもないが、日本美術やその他の展覧会にも足を運ぶようになるという効果も。
私個人のための記録という目的で始め、鑑賞力も文章力も独自性も社交性も乏しいので、他の人が見てくださることは期待できないのであるが、現にアクセス数は低レベルのままであるが、それでも見てくださる方がいらっしゃるようで、コメントをくださる方もいらっしゃり、びっくり&感謝です。まっとうなコメント返信ができなくて恐縮しています。
2010年春をブログで振り返ると、開館したばかりの三菱一号館美術館ではマネ展が、東博では長谷川等伯展が、国立西洋美術館ではブラングィン展が、東京都美術館ではカラヴァッジョ《洗礼者聖ヨハネ》も出品されたボルゲーゼ美術館展が、国立新美術館ではルノワール展が、森アーツではボストン美術館(西洋絵画の巨匠たち)展が、Bunkamuraではレンピッカ展が開催されている。何より、カラヴァッジョ没後400年の大回顧展がローマで開催されていた。
それから10年。2020年春の最大の楽しみは、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展。他にもいろんな展覧会があるけど、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展の存在が大きくて、しばらくは「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」一色となりそう。一方で、新型コロナウイルス情勢が心配、(日常生活はもちろんのこと)美術館・展覧会に影響を及ぼすことなく早く終息しますように。
20年ぶりの来日!とか聞くと、最近は、今回が20年ぶり(例えば、直近ではコートールド美術館展が1997-98年以来22年ぶり)なら、次回も20年くらい後、その頃鑑賞できる状況にいるだろうか、と思う年齢になってきた。現地に行くのが一番、今なら時間や体力・気力、多少なら財布も大丈夫、ただ協力を得られそうもなく、来日を期待するほかない。美術館・美術展覧会に恵まれた東京に住んでいることをありがたく思う。
そこで、2010年代の私的ベスト西洋美術の展覧会!
正確には、2010年2月から2020年1月までの間に会期を終了した西洋美術の展覧会のお気に入り15展を並べる。
西洋美術としたのは、日本美術やその他の展覧会には不慣れだから。15展としたのは、キリのいい数字にしようとしてなんとか落ち着いた結果。
順位付けはなく、開催順。
【2010年】
マネとモダン・パリ展
2010年4月6日~7月25日
三菱一号館美術館
【2011年】
マリー=アントワネットの画家
ヴィジェ・ルブラン展
2011年3月1日~5月8日
三菱一号館美術館
・18世紀フランス、ロココ時代の女性画家を概観する貴重な展覧会。3月第1週に鑑賞。
アルプスの画家 セガンティーニ
2011年11月23日~12月27日
損保ジャパン東郷青児美術館
・東日本大震災の影響により会期変更・短縮となったが、開催に至ったことを関係者に感謝。
【2012年】
マウリッツハイス美術館展
2012年6月30日~9月17日
東京都美術館
シャルダン展
2012年9月8日~2013年1月6日
三菱一号館美術館
【2013年】
ラファエロ展
2013年3月2日~6月2日
国立西洋美術館
貴婦人と一角獣展
2013年4月24日~7月15日
国立新美術館
・見ることはまずないだろうと思っていた「タピスリー界のモナリザ」、一生の思い出に残る展覧会。
カイユボット展
2013年10月10日~12月29日
ブリヂストン美術館
【2015年】
グエルチーノ展
2015年3月3日~5月31日
国立西洋美術館
・2012年5月に地震に襲われ、大きな被害を受けたチェント市立絵画館の復興支援の展覧会。だからこそ実現した豪華な出品作。
【2016年】
ボッティチェリ展
2016年1月16日~4月3日
東京都美術館
カラヴァッジョ展
2016年3月1日~6月12日
国立西洋美術館
クラーナハ展-500年後の誘惑
2016年10月15日~2017年1月15日
国立西洋美術館
【2017年】
アルチンボルド展
2017年6月20日~9月24日
国立西洋美術館
【2018年】
フェルメール展
2018年10月5日〜2019年2月3日
上野の森美術館
・《牛乳を注ぐ女》をじっくり観ることができた幸せ。
【2019年】
松方コレクション展
2019年6月11日〜9月23日
国立西洋美術館
・国立西洋美術館開館60周年記念にふさわしい渾身の企画展。
これからもほそぼそと記録していこうと思います。よろしくお願いいたします。