NHK日曜美術館の7/5、7/12、7/19のテーマは、「蔵出し！西洋絵画傑作15選」。
各回５点の西洋絵画の傑作が、過去の放送を素材にしつつ、紹介される。
15点の西洋絵画は、次のとおり。
１ ラスコー洞窟の壁画
“暗闇から表現は生まれた”
２ ポンペイ壁画
「ディオニュソスの秘儀」
“繁栄の輝きとはかなさ”
３「貴婦人と一角獣」
クリュニー中世美術館蔵
“精巧に編まれたミステリー”
４ サンドロ・ボッティチェリ
「ヴィーナスの誕生」
ウフィツィ美術館蔵
“人間を超越した肉体美”
５ レオナルド・ダ・ヴィンチ
「モナ・リザ」
ルーブル美術館蔵
“永遠の謎、それこそが美”
６ ヒエロニムス・ボス
「快楽の園」
プラド美術館蔵
“終末の世 異色の祭壇画”
７ カラヴァッジョ
「聖マタイの召命」
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会蔵
“光と闇の絵画革命”
８ レンブラント
「夜警」
アムステルダム国立美術館蔵
“誕生！われらの肖像画”
９ フェルメール
「牛乳を注ぐ女」
アムステルダム国立美術館蔵
“ただその存在を永遠に”
10 ゴヤ
「我が子を食らうサトゥルヌス」
プラド美術館蔵
“「人間」の自画像”
11 マネ
「草上の昼食」
オルセー美術館蔵
“その視線、中毒性アリ”
12 ルノワール
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
オルセー美術館蔵
“楽しくなければ絵画じゃない”
13 ゴッホ
「ひまわり」
SOMPO美術館蔵
“情熱の色彩”
14 ムンク
「叫び」
オスロ国立美術館蔵
“「不安」を絵にしたら・・・”
15 ピカソ
「ゲルニカ」
ソフィア王妃芸術センター蔵
傑作ばかり。
他にも取り上げて欲しい西洋絵画はあるが、15選の枠を維持したうえで、じゃあその代わりにどれを外しますか、と問われると、どれも外すことができない。
もし、20選だったら、追加して欲しい西洋絵画＋５選。
《皇帝ユスティニアヌス》＆《皇妃テオドラ》
サン・ヴィターレ聖堂、ラヴェンナ
ヤン・ファン・エイク
《アルノルフィーニ夫妻の肖像》
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
デューラー
《自画像》
アルテ・ピナコテーク＆ルーヴル美術館＆プラド美術館
グリューネヴァルト
《イーゼンハイム祭壇画》
ウンターリンデン美術館、コルマール
ブリューゲル
《絞首台の上のカササギ》
ヘッセン州立美術館、ダルムシュタット
かなり無理して選んだが、偏っているなあ。
なお、＋５選について、NHK日曜美術館の過去の放送に相応しい素材があるかどうかは知らない。
デューラーの自画像と云えば、道立近代美術館の図書室に置いてあった過去の展覧会図録にルーヴル版が掲載されていていた記憶があります。来日歴があったのでしょうか。次回訪問する機会があれば改めて確認してみたいと思います。
ところで、K様はBS231chで放送されている『西洋芸術の歴史と理論』という番組はご覧になられたことはありますでしょうか。
この番組では短い時間ではありますが、ボルゲーゼ美術館のベルニーニ彫刻（残念ながらカラヴァッジョ作品の映像はありませんが）、ベルニーニ《聖女テレサの法悦》、アルテ・ピナコテークのデューラー《1500年の自画像》、《四人の使徒》をはじめとする様々な作品や教会等の現地映像（やや古い映像もありますが）を見ることができます。
（《1500年の自画像》は大好きな作品で生涯で一度は実見したい作品ですが、来日は期待できないのが残念です。）
8月3日から8月7日までの5日間、毎日13:30〜15:45（1日3回ずつ）で全15回がまとめて放送される予定ですので、もし、まだご覧になっておらず、ご関心がありましたらぜひ。（講師はかなりクセの強い方ですが。笑）
今後ともブログを楽しみにしております。
コメントありがとうございます。
また、番組『西洋美術の歴史と理論』のご紹介ありがとうございます。
予約録画しようとして初めて知ったのですが、我が家が加入するケーブルテレビでは放送大学の視聴ができないようです。残念。
アルテ・ピナコテークには、素晴らしいデューラー作品が揃っていますよね。ロンドン・ナショナル・ギャラリー展が実現した今、欧州の大美術館で日本でのコレクション展が未実現なのは、ミュンヘンのアルテ・ピナコテーク／ノイエ・ピナコテークぐらいとなりました。デューラーの来日は望めませんが、いつの日か実現して欲しいです。