三遊亭圓朝コレクション・幽霊画展
2014年8月1日~31日
台東区谷中・全生庵
盛夏、妖怪・幽霊画巡りを敢行。
太田記念美術館の「江戸妖怪大図鑑」第2部を退出後、メトロ千代田線にのって千駄木に移動。
8月恒例の台東区谷中の全生庵の「三遊亭圓朝コレクション・幽霊画展」を訪問する。
3年連続5回目の訪問。
エアコン音が響く(昨年よりは音が低いか)室内に並ぶ幽霊画。
今年は37点の展示である。
(No.9,13,16,20,28,29,31,37,41,43,47,49,50 が非展示)。
観客は、適宜入れ替わりつつも、常に数組が鑑賞している状態で、しかも今年は外国語が聞こえる状態で、なんだか明るい気分での鑑賞となる。
本コレクションのほとんどは明治期の作のようであることを改めて認識。
今年印象に残ったのは、北斎≪百物語≫を見た直後のためだろう、歌川国歳の≪こはだ小平次≫(No.21)。
蚊帳を上から覗き込む、上顎の歯が強調され大きなギョロ目の小平次。
本コレクションを紹介する『幽霊名画集』(ちくま学芸文庫)の表紙を飾る作品である。
全生庵展示室の閉館は17時、今回もなんとか最終退出者となることを免れる。