モネ それからの100年
2018年7月14日〜9月24日
横浜美術館
モネによる初期から最晩年までの油彩画が25点。
モネの後世代の国内外26作家による1950年代から現代までの作品が66点。
これらが混じり合って展示される。
本展の構成
1 新しい絵画へ
- 立ちあがる色彩と筆触
2 形なきものへの眼差し
- 光、大気、水
3 モネへのオマージュ
- さまざまな「引用」のかたち
4 フレームを越えて
- 拡張するイメージと空間
モネ作品のうち2点が海外から、23点および他作家作品は国内所蔵作品。
印象に残る作品
クロード・モネ
《睡蓮、水草の反映》
1914-17年、130.0×200.0cm
ナーマッド・コレクション(モナコ)
大画面。「乱舞するような水草とその反映、睡蓮との対比」
オランジュリー美術館所蔵の完成作《朝》の左端の部分の下絵として描かれたとのこと。
クロード・モネ
《バラの小道の家》
1925年、92.0×73.0cm
個人蔵(ロンドン)
最晩年の抽象表現主義的な作品も魅力的。
ロイ・リキテンスタイン
《積みわら》×6点
1969年、リトグラフ
モネの「積みわら」へのオマージュ、黄とか赤とか黒とか色違いのリトグラフが6点。
隣には、同作家の大画面《日本の橋のある睡蓮》(1992年、国立国際美術館蔵)が並ぶ。
福田美蘭
《睡蓮の池》
《睡蓮の池 朝》
2018年、作家蔵
本展のための新作。
前者は、高層ビルのレストランから望む日没直後の都市の夜景と、窓に映り込んだ店内の様子。窓に映り込んだテーブルが睡蓮の葉、都市の夜景が池に見えるという趣向。
後者も同じ場所、同じ趣向で、時間帯が変わって、夜明け。
なお、後者は横浜のみの特別出品。先に開催の名古屋のときは制作中であったのだろう。
夏休み中の会場は、小さな子どもを連れたファミリーや中高校生グループで混み合っている。モネ、大人気。ちょうど開催中の「ピカチュウ大量発生チュウ」とセット鑑賞を計画していた人も多かっただろう。