全生庵の「三遊亭圓朝コレクション・幽霊画展」の鑑賞後、前から気になっていた文京区立森鴎外記念館を初訪問する。
全生庵から東京メトロ千駄木駅のある団子坂下の交差点へ。そのまままっすぐ団子坂を登る。この日は猛暑日、強い日光と暑さに耐えつつ約5分(公称)の坂登り、記念館に到着する。
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記念館の建物は、洋風で現代風の外観。
敷地を目一杯に使って立つビルやマンションに寄り添われ、窮屈そう。
鴎外が1892年(30歳)から亡くなる1922年まで過ごした旧居跡で、その2階から品川沖が見えたことから「観潮楼」と名付けた、という話からイメージしていたのとは違ったが、設計者のこだわりや施工の手間暇は、建築音痴の私でも感じさせられる。2012年の開館とのこと。
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建物の入口は、団子坂側ではなく、建物左手の「路地のようなレンガの小道」を進んだところにある。
1階がショップとカフェ。2階が図書室と講座室で、展示室は地下1階にある。
訪問時は特別展「森家の歳時記-鴎外と子どもたちが綴った時々の暮らし」が開催中(8/8〜11/29)。
帰りは、狭いながらよく整備されている庭園側の門から細い通りに出る。「薮下の道」というらしい。
門の前には、団子坂に平行して走る、上中下三段からなる階段状の坂道。この辺りの急地形が分かる。
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この坂の名前は「しろへび坂」。
「坂の上から望むと建物の狭間に東京スカイツリーが姿を現わします」。
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本当にスカイツリーが見える。
偶然の産物。
しろへび坂の上中の階段を降りたところで振り返る。
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中央の大きな木は、鴎外記念館の大銀杏である。
しろへび坂を下る途中、登る2組とすれ違う。近隣住民なのだろう、父親と男の子の2人連れと、親子らしい女性2人連れ。強い日差しを避けるため、この階段坂を利用したようだ。2組とも薮下の道を左に進まれた。