イサム・ノグチ
ー 彫刻から身体・庭へ ー
2018年7月14日〜9月24日
東京オペラシティアートギャラリー
駆け込み訪問。
2005年の東京都現代美術館「イサム・ノグチ展」以来の回顧展鑑賞。
会場内は、結構な人。
一部写真撮影可能な作品も。そのなかから2点。
2-46
《あかり》全15点
1953年頃〜
香川県立ミュージアム
↑ノグチのサイン
↑ノグチのサイン
4-68
《ミラージュ》
1968年頃
イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)
気になった作品
1-2〜1-9
《北京ドローイング》
1930年
イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)
1-2《北京ドローイング(横たわる男)》
ノグチは20代前半にパリに留学、20世紀彫刻の開拓者コンスタンティン・ブランクーシに師事して抽象的な造形を学びましたが、20代の半ばに北京に滞在した際には、毛筆と墨による身体素描の大作「北京ドローイング」を数多く手掛けています。力強く大胆な線が、身体のボリュームやエネルギー、そして運動感覚を見事に捉えています。制作の根本につねに身体性への問いかけをはらむノグチ芸術の出発点です。本展では国内初の試みとして8点の作品を一堂に展示します。
1-14
《ラジオ・ナース》
1937年
香川県立ミュージアム
ノグチがデザインを手がけた工業製品の一つ。離れた場所から子供部屋の音を聞き、子供の様子を知ることができる機器。極度に抽象化された人間の頭部。
3-59
《イエール大学バイニキ稀覯書・写本図書館のための沈床園の模型》
1963年頃
イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)
3-60
《チェイス・マンハッタン銀行プラザの沈床園のための模型》
1960-65年頃
イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)
4-75
《タイム・アンド・スペース(高松空港のための石積み彫刻、最終案模型)》
1988年
香川県立ミュージアム
これら3点の完成作の写真パネルと映像も用意されている。
(↓3-60)
本展の構成
第1章 身体との対話
身体性への問いかけがノグチの制作において重要であったことを、主に初期の作品を通して紹介。
第2章 日本との再会
日本との再会を果たした1950年代の活動より、 社会や生活の中に彫刻として機能する作品を生み出そうとしたノグチの総合的なビジョン。
第3章 空間の彫刻 ─ 庭へ
最晩年に至るまで長く手掛けられた庭や公園、ランドスケープなど、大地を素材とする「彫刻」作品。
第4章 自然との交感 ─ 石の彫刻
後半生を代表する、大理石よりも硬い玄武岩、花崗岩などによる峻厳な石の彫刻。シンプルなフォルムを基本に、ときに自然のままの石の表情をたたえた作品群。
イサム・ノグチ関連施設
「イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)」
ニューヨークのアトリエを改造し、1985年開館。
「イサム・ノグチ庭園美術館」
香川県牟礼のアトリエ、庭園。1999年開館。
「モエレ沼公園」
最晩年に基本設計を手掛けた公園。2005年札幌市にオープン。