東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

絵金派アートギャラリー! - 【その4】2024年7月、高知で、絵金の芝居絵を見る

2024年08月04日 | 絵金
 「土佐赤岡絵金祭り」訪問の翌日午後、高知県香南市野市町に所在する「絵金派アートギャラリー」を訪問する。
 
 創造広場「アクトランド」という芸術・文化・技術の複合テーマパークのなかに、アクト・ミュージアムとして8つの展示館があり、そのうちの一つ。
 
 土佐出身の絵師・弘瀬金蔵(1812-76)、通称「絵金」やその弟子など絵金派の絵師による、芝居絵屏風を中心として、絵馬、横幟、提灯、掛軸や白描などの作品が展示される。
 
(参考:他の7つの展示館)
龍馬歴史館
世界クラシックカー博物館
世界偉人館
ニーオアフリカンギャラリー
✳︎ガーナ出身のアーティスト、フランシス・クワティ・ニーオ(1942-)の作品の展示
KUMA'S コンテナギャラリー
✳︎篠原勝之の作品の展示
ボンネットバス博物館
世界モデルカー博物館
 
 
 高知駅からJR土讃線で後免駅へ、そこから土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線で「のいち駅」下車。高知駅からの直通列車で37分ほどの乗車時間(「あかおか駅」はもう二つ先)。
 「のいち駅」からは徒歩10分とのことだが、香南市営
バスの「のいち動物公園線」(土日祝のみ運行、1日8便)の時間が合ったため利用する。3分ほどで着く。
 
 
 展示館に入場。
 1階の通路では、絵金や絵金派に関する解説パネルが並び、2階が作品展示室となる。
 
2階に向かう階段
 
階段上の展示
 
 絵金作品の魅力が最大限に楽しめるように、複製ではなく本物の作品をガラスケースなどの仕切りなく展示しています。また、館内はろうそくの炎に見立てた照明や建築物を模したセットなどを使用し、当時の世界観を再現しています。
 
 以下、展示作品の一部の画像を掲載する。
 
【芝居絵屏風、横幟】
 
 
 
 
 
 
 
 
【その他】
 
 
 
 
 訪問時は、絵馬提灯の特別展示も実施中。
 
絵馬提灯特別展示2024
「釜淵双級巴(かまがふちふたつどもえ) 」
2024年7月6日〜9月1日
 
 石川五右衛門が主人公の浄瑠璃で歌舞伎化もされた物語を題材に、絵金が描いたもの。
 これについては、別記事とする。
 
 
 屋外は(35度には及ばないが)非常に暑い日、展示館内は冷房がきいていて、たまたまだろうか入場者も少なく、展示内容・作品数も思っていた以上に充実していて、絵金派の世界を自分のペースで味わうことができる。
 これで、入場料一般1,000円(単館チケットの場合)は、お得な感じ。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。