東京でカラヴァッジョ 日記

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日本近代洋画への道ー山岡コレクションを中心に(中村屋サロン美術館)

2016年09月25日 | 展覧会(日本美術)

高橋由一から藤島武二まで
日本近代洋画への道
山岡コレクションを中心に
2016年9月10日〜12月11日
中村屋サロン美術館(新宿)

 

   ヤンマー株式会社の創業者、山岡孫吉氏(1888-1962)によって収集された日本近代洋画のコレクション。


   2001年に笠間日動美術館の所蔵になって以降、日本全国を巡回しているようだ。日本制覇を目指すかのような巡回ぶりである。


   今回、新宿の中村屋サロン美術館にやってきた。


   スペースが狭い美術館なので、展示点数は29点と限られる。
   その分、厳選されたコレクションが展示されているのだろう。おそらく。

 

   日本近代洋画のビッグネームが並ぶことに感心。


   以下、印象に残った作品5選。

 

高橋由一(1828-94)

《丁髷姿の自画像》1866-67

   由一唯一の油彩による自画像で、由一の油彩画のなかでは最初期の作品。ただ、自画像否定説や別人作説もある、とのこと。

 

《鮭図》1879-80
   重要文化財の東京藝術大学所蔵作品が有名だが、由一は他にも鮭を描いている。

 

川村清男(1852-1934)

《ベニス風景》

    イタリア・ヴェネツィアに美術留学。1876年から5年ほど。なぜ、ヴェネツィアだったのだろう。

 

 

満谷国四郎(1874-1936)

《かりそめの悩み》1907

   《戦の話》倉敷市立美術館蔵や《車夫の家族》東京藝術大学大学美術館蔵と同時期の作品。

 

 

青木繁(1882-1911)

《二人の少女》1909
   明るい色彩で好ましい作品。

 

   今回、選抜から漏れた作品も見たくなる。


   次の巡回先は、茨城県古河市の古河歴史博物館、来年1〜3月の開催である。展示点数も大幅に増えるのだろう。



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