東京でカラヴァッジョ 日記

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【画集】アサヒグラフ別冊 美術特集 西洋編 全30巻

2019年05月24日 | 書籍
「アサヒグラフ別冊   美術特集   西洋編」全30巻
朝日新聞社
刊行:1987(昭和62)年10月〜1994(平成6)年12月
 
 
「朝日美術館   西洋編」全10巻
朝日新聞社
刊行:1995(平成7)年10月〜1997(平成9)年10月


   私が美術鑑賞に興味を持った頃には、既にかなり刊行が進んでいた「アサヒグラフ美術特集」シリーズ。
   日本編、西洋編、特集編があって、日本編が一番刊行数が多いのだが、私のもっぱらの関心である西洋編は、年4巻ペースで刊行中であった。
 
   100頁ほどで、B4変形サイズ(縦33cm×横26cmほど)の大型本。概ね70点くらいの作品がカラーの大型図版にて紹介される。本体価格は1,300円と当時でも安価(途中から1,500円に改定)。
 
   30巻が刊行されたところで、新シリーズ「朝日美術館」に衣替え。本体価格も1,740円に。西洋編が10巻まで刊行されたところで知らぬ間に終了。今後刊行予定としてブリューゲルやクラナッハ、アングルの名が挙げていて楽しみにしていたところであった。
 
   全巻は購入していない。個別に購入是非を検討した結果、持っているのは、アサヒグラフ全30巻中26巻、朝日美術館全10巻中6巻となっている。
 
   現在これを引き継ぐ美術本としては、東京美術の「もっと知りたい」シリーズが挙げられるだろうか。
   図版のサイズではアサヒグラフ別冊には及ばない(図版の質もそうかな)ものの、読みやすさ(本のサイズとか構成とか解説とか)は「もっと知りたい」シリーズの方が良いと思う。
   サイトを見ると、現在81冊(西洋40冊、日本40冊、中国1冊)が刊行されているようで、西洋についてはアサヒグラフ/朝日美術館と同数で並んでいる。日本での展覧会開催にあわせての刊行が多い印象。私は10冊弱所有。東京美術では「すぐわかる」シリーズも出しており、現在69冊刊行しているようだ。
 
 
   
   以下、アサヒグラフ別冊美術特集および朝日美術館の西洋編シリーズを刊行年月とともに記載。
   刊行年月が未記載の巻は私が購入しなかった巻である。
 
 
アサヒグラフ別冊  美術特集
西洋編  全30巻
 
1巻:ルソー  1987.10
2巻:ゴッホ   1987.12
3巻:ゴヤ   1988.3
4巻:ボッティチェリ  1988.6
5巻:モネ   1988.10
6巻:セザンヌ  1988.12
7巻:ルドン   1989.3
8巻:ルノワール   1989.6
9巻:ミレー
10巻:ドガ   1989.12
11巻:モディリアーニ   1990.3
12巻:ラファエロ   1990.6
13巻:レンブラント
14巻:ゴーギャン   1990.12
15巻:クリムト   1991.3
16巻:ドラクロワ
17巻:モロー   1991.10
18巻:ベラスケス   1991.12
19巻:コロー   1992.3
20巻:マネ   1992.6
21巻:ティツィアーノ   1992.10
22巻:ターナー   1992.10
23巻:ヴァトー   1993.3
24巻:ルーベンス  1993.6
25巻:クールベ
26巻:スーラ   1993.12
27巻:ボッス   1994.3
28巻:エル・グレコ   1994.6
29巻:ロセッティ   1994.10
30巻:ロートレック  1994.12
 
 
朝日美術館   西洋編  全10巻
 
1巻:ピカソ   1995.7
2巻:パウル・クレー
3巻:ジョット   1995.12
4巻:フリードリヒ  1996.4
5巻:エゴン・シーレ  1996.6
6巻:グリューネヴァルト   1996.10
7巻:ムンク
8巻:ホイッスラー
9巻:ボナール
10巻:マティス  1997.10
 
   
   フリードリヒやグリューネヴァルトは他にはない貴重な日本語画集と言えようか。
   カラヴァッジョがないな、時代かな。


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