8時頃は雲に隠れて見えなかったのだが、今しがたクウとの散歩に出かけると雲一つない空になっており煌々と輝いて見えた、十五夜である。
田舎にいるころは縁側に薄と団子と栗と添えてあってそのあとに団子おそらく牡丹餅と記憶しているが白い団子だったのかもしれない。それをいただいたねぇ。
蒲田では14階のマンションのベランダにお供えをして眺めたものだった。
鶴見では路地に囲まれた家からは見えないので公園などで眺めるだけだ。
詩吟の世界では月に関する漢詩はたくさんある。45年くらい前蒲田のアパートで暮らしていたころは窓から月を眺めては、李白の静夜思、頭を上げては山月をのぞみ、頭(こうべ)を垂れては故郷を思う。この詩に共感を覚えたことだった。楓橋夜泊では、月落ち烏鳴いて霜天に満つ~旅人の風情であろうか何となくさみしく響くような詩である。
しんみりと秋を感じるかね。