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地震後、やっとやっと五高(熊大)を散策してきました。
前を通ることはあっても、なかなか校内をゆっくり散策する時間がなく・・・。
(2016年12月6日撮影)
熊大といえば五高ですが、最近では五高といってもピンとこない人も多いようで・・・。
五高とは旧第五高等中学校です。 明治20年(1887年)に創設されました。
現在も開校時に建てられた明治、大正の建造物が残っています。
五高の正門、これは明治22~23年(1889~1890年)に建てられた赤煉瓦の門です。
赤煉瓦は幕末に西洋より導入され、明治、大正期に全国で流行。日本の近代化の象徴でもありましたが、関東大震災以降、耐震構造の弱さが浮き彫りとなり、現在はほとんど造られなくなりました。
だから、この五高の建造物はとても貴重なものであり、未来に残さなくてはいけないものです。
正門は地震の影響は特にみられません。
この正門はフランス積です。レンガを小口と長手を交互に積んでいます。
これはイギリス積(一段ごとに長手と小口わ積む)よりも耐震構造上弱いそうです。
でも、なんともなくてよかったあー。
あっ、地上はフランス積ですが、熊本大学埋蔵文化財調査センターの方の話しでは、地下はイギリス積だそうです。
見た目は美しく、そして土台はしっかりの造りとなっており、これが今回の地震で活きましたね。
レンガの積み方についてはこちらに詳しく書いてあります。
地震の影響で赤煉瓦の建物はすべて規制線が張られ、近寄れるのは、この正門のみでした。
だから、思いっきりドアップで撮影しました。
そして、いっぱい手で触れてきました。
いかめしき門を這入れば蕎麦の花
この正門を這入ると、あたりは蕎麦畑でした。
この句誰のかわかりますか?
夏目漱石先生です。そうです、漱石先生の句です。
先生が五高で教鞭をとっていた頃は、正門から校舎のある中門の間に畑がありました。
一面に蕎麦の白い花が広がっていました。それを詠んだものです。
漱石先生の在職期間は明治29年(1896年)~明治36年(1903年)ですが、それ以前はこの方も居ました。
この方です。この方ですよ
解りますか? ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)先生です。
八雲先生は松江のイメージが強く、漱石先生は松山のイメージが強いんですが、お二人とも五高で英語を教えていました。
長くなりましたので、明日、現在の五高記念館について書きますね。
熊本大学五高記念館
熊本市中央区黒髪2-40-1
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