プレート境界における地震発生過程の解明を目指す。

米地質調査所などの研究チームは、米西海岸で大地震を度々起こしているサンアンドレアス断層の地下約3・2キロから、ボーリング(掘削)調査で、断層部の岩石試料を採取することに成功したと発表した。
同断層は北米プレートと太平洋プレートの境界で、プレート境界から試料を採取したのは世界初という。
米西海岸の“地震の巣“、断層部の試料採取に初成功 【 YOMIURI ONLINE 】
研究チームは2004年、サンフランシスコとロサンゼルスの中間にある地震頻発地域で掘削を始めた。先月、地下4キロまで到達し、合計41メートルにわたる直径10センチの柱状試料を採取した。岩盤同士が激しくこすれ合う断層面の状態を直接観察するほか、地下4キロの穴に地震計を置き、今後10~20年間にわたって小地震を観測、地震発生過程の解明を目指す。研究チームは「試料は、月の石と同じくらいの高い学術的価値がある」としている。
日本でも、海洋研究開発機構が中心となって、紀伊半島沖の東南海地震の想定震源域周辺で、海底下6キロメートルまで掘り進み、プレート境界の試料を採取する予定だ。
地球深部探査船「ちきゅう」 【 CHIKYU HAKKEN|南海掘削情報 】
プレートの下に、別のプレートが入り込む「沈み込み帯」の境界を掘削するのは世界初となり成果が楽しみです。


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