かへる 東の国探訪記

何かと話題のぐんうま県在住の『かへる』の某国中心の旅行記&趣味のフィギュアスケートの話題など

ヴァッハウ渓谷の旅(1)

2015-06-30 21:29:54 | 旅行
午後1時半ごろ船着き場に到着する
船着き場があるのはドナウ川ではなく、支流のメルク川である。


これは船着き場にある何かの看板(?)である。
文面から察すると、不動産の広告のようだ(が不明)。


もう一度修道院の方向を振り返って写真を撮る


船着き場にはすでに船が入っている



いよいよ乗船である。
これらは行程を示した看板と船着き場の名前を示した看板である。



ドナウ川を航行する船は、2つの会社が運営している。
どちらに乗っても、行程も料金も変わらない。
わたしたちが乗るのは『Austria』号という名前の船だ。


午後1時50分に予定通り出航する。
船は2階建てになっている。
わたしたちは1階(下層)の先頭に乗り込む。
本当は2階席の方が見晴らしが良く、風が気持ちよいのだが、
35度近くあるかんかん照りの下で直射日光を浴びる気にはとてもじゃないけどなれない

船内ではあるが先頭なので、眺めは良い。




墺国ナショナルチーム発表

2015-06-29 22:38:56 | フィギュアスケート
スケートの世界では、あさって7月1日から新シーズンとなる。
思い立って墺国スケート連盟のサイトを見てみたら、2015~2016シーズンのナショナルチームが発表になっていた。

昨年までと異なるのは、男子シングルと女子シングルが1つのカテゴリにまとまっていることだ。
おそらく、他の国にも言えることだが、墺国では男子選手が極端に少ないため(その分女子が異様に多い)、
男子の枠がスカスカに見えるのを避けようとしたのだと思われる。

さて、いちばん上のシニアAクラスであるが、
男女シングル→Kerstin Frank選手
ペア→Miriam Ziegler / Severin Kiefer 組
ダンス→Barbora Silna / Juri Kurakin 組

その下のシニアBクラスには男子選手が2人。
マヌさんことManuel Koll選手とMario Rafael Ionian選手である。

マリオ君は4人兄弟の1番上で、兄弟全員がフィギュアスケートをしていたのだが、
下の2人はジュニアに上がる前にやめてしまったようだ(ノービスあたりまでは欧州の小さな大会に出ていた)。
すぐ下の弟Simon Gabriel Ionian選手は、今シーズンまではジュニアであるが、明後日からシニアになる年齢だ。
彼の名前がリストに挙がっていないのだが、続けるのかどうか心配だ。
ジュニアチャンピオンにもなった選手だが、ジャンプが弱いのが難点か。
一昨年のイタリアの大会(ロンバルディア)では、バンダナに金髪のドレッドヘアーという姿で
スケオタの話題になった選手でもある。
マリオ君は、昨年の国内選手権で、ついにシニアチャンピオンになった。
しかし、ユーロには選出されなかった。
構成が弱い(ルッツやフリップが入っていないこともある)ため、得点が出にくいからだろうか。
軽快な滑りや、欧州選手らしからぬ衣装の趣味の良さが好きなだけに、来季は一皮むけた姿を期待したい。

そして、マヌさんであるが、彼は9月に28歳になる大ベテランである。
昨年引退したV君と同じ年の生まれだ(スケート年齢的には1つ下)。
お母さまがインスブルック五輪に出場したペアの選手で、能力も練習環境も申し分ないのだが、
シニアに上がってからは脚や頸椎の怪我で国内選手権を2回欠場している。
(たぶん怪我のせいで)セカンドトリプルがつけられないため、やはり得点が伸び悩んでいる…
と思ったら、今年2月のヘルムート・ザイプト・メモリアルではフリーで100点越えた。
マリオ君とは逆に、変衣装・変曲・変演技というユーロの典型的な選手で、そこが好きだ。
(ただし、昨季からのショート『第三の男』は衣装と曲は素敵だが、やはり演技はとても変である)

マヌさんやケルシュテンさんといったベテランが頑張っているのはとても嬉しいのだが、
裏を返せば、それだけ若手が育っていないということになる。
かつての強豪国の復活はいつになるのだろうか。

再びメルクの町へ&大洪水の痕跡

2015-06-28 09:54:15 | 旅行
昼食を食べ終わり、メルクの船着き場まで歩いて行く。
再び、メルクの目抜き通りを通る。
これはRathausと書いてあるとおり、町役場である。


昼休みのためか、通りにある店の半分くらいが閉まっている。
スペインのような南欧ではシエスタがあるのは知っているが、
それよりもずっと北にある墺国でも昼休みに店を閉めるとは知らなかった。
(もしかしたら、この年は記録的な暑さだったので、単に暑さよけで休んでいるのかも知れないが)


本来ならば船着き場までは近道があるそうだが、この時は工事中で通れず。
通りを歩いていて、川岸に近づくにつれて、あちこちに瓦礫が積んであるのを見る。
ガイド氏曰く「これは、先々月(6月)にあったドナウ川大洪水の痕です」。

帰国してから調べたら、英語版Wikipediaに詳しく載っていた(日本語版には項目がない)。
ドナウ川流域では2013年6月に記録的な雨が降り、そのせいでドナウ川の水量が増え、あちこちで氾濫した。
ドイツ・ハンガリーなど流域の各地で甚大な被害が出て、墺国でも犠牲になった人がいた。
近道や堤防が工事中なのは、おそらくその復旧作業なのだろう。
そのため、通常は4~10月まで運行しているドナウ川遊覧船は、しばらく休航し、先頃ようやく再開したそうだ。

言われてみると、塀の途中1メートル位のあたりで色が変わっている。
ここまで水が押し寄せたそうだ。
川べりの木々には、今も葉っぱに泥が付着している。
わたしの胸くらいの高さである。
メルクの目抜き通りは前にも書いたとおり坂道である。
川に近づくにつれて、下り坂になる。
自分が歩いているところが1ヶ月ちょっと前には水に浸かったと思うと、複雑な心境になる。

これは船着き場近くで撮したメルク修道院。

これから遊覧船に乗る。





メルク修道院(6)&昼食

2015-06-26 20:34:59 | 旅行
聖堂を出て、再び中庭へ。


最後にまたまた建物の中へ。
これは何であるか忘れてしまった。

この白い壁の建物には、ショップがある。
ドナウ川流域はアンズの名産地で、アンズジャムやアンズの酒などを売っている
心が大きく動くが、重いので買うのはやめる。
(あの時買えば良かったと、2年たった今でも後悔している

最後に正面から撮した修道院を。
わたしは写真を撮るときにはもっぱらデジカメを使うが、iPhoneでも写真を撮る。
これらはiPhone4sで撮影した写真である。



修道院から歩いてすぐの所にレストランがある。
これはそこの庭である(涼しそう)。


昼食の内容であるが、まずはレモネード
前日の夕食(Zum Leopold)で飲んだレモネードと比べると、色が濃く、甘口である。


スープは、フリタッテン・ズッペ(Fritattensuppe)といい、コンソメに細切りにしたクレープが入っている。
とても美味しい。


メインは、鶏肉ソテー温野菜添えである
手前にあるのが温野菜、向こう側にあるのがライス(少し固い)である。


食事をしながら、同行の方々と会話を楽しむ。
Aさん夫妻は海外旅行に頻繁に出かけるとのこと。
夫のA氏はサッカーが大好きで、とても詳しい
わたしが王宮を見ていた時には、シェーンブルン宮殿を見ていたそうで、激混みだったそうだ。
Bさん(女性)はミュンヘンからザルツブルクまで電車で旅行し、ウィーンには前日入ったとのこと。
わたしが、今回初めてのヨーロッパ旅行だと言ったら、
「なぜ○○さん(わたしの名)は、墺国に来ようと思ったのですか?」と聞かれる。
「ウィンタースポーツが好きで、強豪国である墺国に興味を持ったのです」と答える。
(フィギュアスケートが好きで、V君のファンだからでーすと言う勇気は
この時のわたしにはなかった)

なお、後でわかったことだが、メルク修道院は、あのマリー・アントワネットが嫁入りする際に、
一泊したそうだ。




メルク修道院(5)

2015-06-24 20:50:24 | 旅行
再び建物の中に入ると、そこは図書室である
いくつかある部屋の中で、2室のみ公開している。
図書室は写真撮影禁止である。
だから、写真はない
活版印刷が発明される前の時代の写本から印刷本まで、貴重な本が所蔵してある。
展示してある写本は、素手で触ったら崩れそうなくらい古いものまである。

最後に見学した部屋は、聖堂である。
写真撮影できるので、ここぞとばかり撮る


これは手洗い場のような感じだ。


こうやって一部分だけを撮すから、あとで何を撮ったのかわからなくなるのだ。




時刻は正午になるところで、ちょうど昼の礼拝が始まるタイミングである。
真面目に礼拝している人がいるのに、お気楽に見学しているのはやはり不謹慎かも知れない。




正午になると、オルガンから音楽が流れる。



荘厳な内装に感銘を受け、聖堂を後にする。