かへる 東の国探訪記

何かと話題のぐんうま県在住の『かへる』の某国中心の旅行記&趣味のフィギュアスケートの話題など

自然史博物館(7)

2016-02-29 21:27:07 | 旅行
この博物館の屋根の縁には、白い彫像が並んでいる。
それぞれポーズや造形や服装が違う。

ペーター博士によると、これらの像は国内外の科学者の像だそうだ。
建造年代からして、18~19世紀の科学者のものだろう。
残念なことに、像になっているのは男性ばかりで女性の像はないとのこと。

話はそれるが、今から40数年前、パルサーを発見した功績でノーベル物理学賞を受賞したのは
イギリスのヒューイッシュという科学者だが、
共同研究者の(というより弟子の)ベルは受賞対象にはならなかった。
これは、ベルさんが当時大学院生という非常に若い年齢ということもあるだろうが、
女性だったというのも影響していたのではないかと疑っている。
現在はいくらかましになったとは言え、昔は学問や研究分野での女性の地位は低かったのだ。

この彫像は、それぞれこのようなものを背負っている。

黒い針金のようなものは、避雷針である
屋根の上からウィーン市街を眺めている30分間は、幸いなことに雨はほとんど止んでいたが、
遠くの方では雷が鳴っている

名残惜しいが、ツアー終了の午後4時に近くなったため、屋根の上から屋根裏部屋へと戻る。
屋根裏から3階の廊下に降りる。
ここは吹き抜けになっていて、天井(丸いドーム部分の内側)がよく見える。
天井付近にある彫刻は、動物をかたどったものだそうだ。
吹き抜けから下を見ると、こんな感じ。

下のホールは、カフェになっている
床のタイルは、イタリアなどから取り寄せたものだそうだ。
もちろん、建造当時(19世紀後半)には、ここはカフェではなかっただろうと思う。

自然史博物館(6)

2016-02-28 21:38:31 | 旅行
リンク中心部の方にカメラを向ける
新王宮の向こう側に見えるのは、ランドマークのひとつシュテファン寺院である。
尖塔と屋根のモザイクは、遠く離れた位置からでもよく目立つ。
新王宮には普段は各国の国旗が掲げてあるようだが、雨なのでたたんである。

何で旗が掲げてあったり、車が停めてあるのかと思っていたが、新王宮は現在大統領官邸として使われているのだそうだ。
なお、あのヒトラーが墺国に乗り込んで演説を一席ぶったのも、この新王宮のバルコニーだった。
(この写真には写っていない)

こちらは、デジカメで撮した国会議事堂
なぜ、国会議事堂はどこの国でも正面から見た形が似ているのだろうか。
とりわけ、ギリシャの神殿のような柱があるところが似ていると思う。


これもデジカメで撮したウィーン市庁舎
目立つ尖塔(と市庁舎の男)の他にも尖塔がいくつかあるのが見える。
向こうの方に山というか丘のような地形が見えるが、これはウィーンの森だろう。




定期購入をしているものは…

2016-02-27 22:44:00 | フィギュアスケート
Pirouetteという雑誌を定期購読し始めてから、4年目に入っている。
だいぶ前のブログにも書いたが、この雑誌はドイツで発行されているスケートの雑誌である。
内容は、フィギュアスケートが中心だが、夏場はローラースケートの記事がかなり増える。
バックナンバーを取り寄せてわかったのだが、昔はスピードスケートの記事もあった。

最新号の表紙は、ロシアのメドベージェワ選手である。


最新号は2月発行のため、内容はヨーロッパ選手権がメインかと思いきや、
何とメインはドイツのジュニア(ノービスかな?)選手権である
もちろん、ヨーロッパ選手権はかなりのページ数をさいて載せてある。

一応ドイツ語圏ということで、スイスや墺国のページも毎号必ずあるのだが、
やはりドイツで発行しているためか、各々1ページ(たまに2ページ)しか割り当てられていない
ちなみに、この号の墺国の話題は、ザルツブルクで開催された『モーツアルトカップ』という
シンクロナイズドスケートの大会だった。

3年前の2月号も、ヨーロッパ選手権がメインだったが、
表紙はドイツのダンスカップル(ゾンビプロではない方)で、中の写真もドイツ選手メインだった。
「所詮ドイツの雑誌さ」と半ばやさぐれながらページをめくっていって、心臓が止まりそうになった
裏表紙の裏(内側)にわたしの好きな選手の写真がでかでかと載っていた

最新号の話題に戻る

ドイツの雑誌なのに、何とアメリカやカナダの国内選手権を写真入りで取り上げている。
カナダは1ページで、唯一写真が載っているのはパトリック・チャン選手ではなく、
リアム・フィルス選手であるのが本当に謎である

全米選手権は2ページで、メインはもちろんこの方々


記事の中ほどに、ジュニアやノービスの記事がある。
そこにはジュニア1位の樋渡君の名前もあるのは当然としても、
なぜかノービスは2位と3位の選手の名前しか載っていない。
ノービス3位のマキシム君は、両親が元フィギュアスケート選手で、
さらに世界選手権の金メダリストなので記事になったようだ。
(ジュベナイル1位のイリヤ君も同じく、お母さまが元四大陸選手権の金メダリストなので記事になっている)
ピーター君の名前が記事になったのは、コーチが墺国関係者であるということは、
改めて言うまでもないだろう

今のところは、「元墺国の五輪選手だった」コーチの方が有名なので、
そちらの名前が先に出るのは仕方ないだろう。
できれば写真入りで載せて欲しかったが、それは無理な相談というものだろう

しかし、日本にスケオタはたくさんいるが、わざわざドイツの雑誌を定期購読している人はそうはいないだろうと思う。
そう言えば昔、大学生の頃は海外のサカオタだったため、
イギリスのサッカー雑誌やデンマークのサッカー新聞(週刊)を購読していたのだ。

やはりわたしは他の人とは違う趣味を持ち合わせているようだ





自然史博物館(5)

2016-02-26 20:56:51 | 旅行
こちらはデジカメで撮した新王宮(裏側)
やはり、カメラの方が鮮明に写る。

良く見ると、屋根の上に色々な彫像がいらっしゃる。
この新王宮は、フランツ・ヨーゼフ帝治世の末期、1900年に建造を開始したのだが、
そのうちに第一次世界大戦が始まり、老皇帝が亡くなり、そして帝国自体も消滅してしまった。
よって、未完成である。
建物の前にある像は、オスマントルコの大軍からウィーンを守ったプリンツ・オイゲン公騎馬像である。
広場と向かい合う形でカール大公の騎馬像もあるのだが、こちらは旗を手にしている。

これは、北の方角を見た写真
右にあるツインタワーは、ヴォティーフ教会、左の高い塔は市庁舎である。

市庁舎の塔の上の方を良く見ると、旗を持った人のようなものがある
これは、Rathausmann(市庁舎の男)という高さ5mの騎士像だそうだ。
この像を足すと、塔の高さがヴォティーフ教会の尖塔を上回るそうだ。

これは、ヴォティーフ教会から右側(東方向)を撮したもの
右側にある建物は、たぶんウィーン大学だろう。
その前にある庭園は、市庁舎前の庭園だと思われる。
それにしても、市の中心部だというのに、緑が多い。
公園だけでなく、木々も多いのだ。


この写真には、博物館の建物の縁が写っている。
柵というものがなく、本当に怖い。
下にトラムがちょうど停留所に着いたところ(もしくは出発するところ)が写っている

この停留所の名前は、Dr.-Karl-Renner-Ring(ドクター・カール・レンナー・リンク)という。
カール・レンナーというのは、第一次世界大戦後の共和国の初代首相と、
第二次世界大戦直後の臨時首相・初代大統領をつとめた政治家である。
Wikipedia先生によると、社会主義者だったが、ソ連のレーニンやスターリンとは犬猿の仲だったという。
たいへんな時期に2度も国の舵取り役となった彼のことを、墺国では『祖国の父』と呼んでいる。

自然史博物館(4)

2016-02-25 21:08:04 | 旅行
屋根裏部屋があるのは、建物の真ん中にあるドームの下の部分である。

狭い扉を抜けると、短い階段がある。
そこを降りて、屋根の上に出るのである。

屋根の上といっても、歩くのは建物の縁に沿った通路のような部分である。
通路や屋根には金属部分もあり、雨(幸い、それほどの降りではない)にぬれていると滑りやすい。
この日のわたしはスニーカーではなく、ローヒールの靴を履いていたので、滑って落ちないように気をつけて歩く。
転落防止の柵などないので、怖い。

この写真の左側、ドームの下に窓が並んでいるのが見えるが、
この窓の向こう側が先ほどまで見学していた3階(頭蓋骨などが収納してある場所)である。

雨が降ったり止んだりしている中、見晴らしのいいところまで歩く。
これはiPhoneのカメラで撮ったウィーンのリンク(旧市街地)である

すぐ近くにあるホーフブルク(王宮)の裏庭だろう。
古い方の王宮の隣にある新王宮らしき建物も写っている。
路面が濡れていて、地上を歩く人たちはみんな傘をさしている

これも王宮。
前年見学したときは快晴の昼間だったせいもあるが、
こうして雨の中見ると、なんとなく薄暗い気がする。
テレジア様や子女たちは狭くて暗い王宮を好まず、新たに増築したシェーンブルン宮殿で過ごすことが多かったというが、
確かにあちらの方が明るくて風通しが良くて、何よりも大きい。