通りすがりのお寺の門世脇にある事件掲示板に
と書いてありました。
ごく普通の
生活ができれば
充分に幸せなのです
よく「フツーさぁ」とか「それが普通」とか言いますよね。この普通という言葉、その定義も個人個人の価値観、尺度でその人の受け取りようが変わります。
また、時代によっても変わります。
コロナ禍の今、スーパーなど人混みでは、マスクを付けるのが普通になりました。
最近、電車に乗らないのでわかりませんが、車内でもきっとそうでしょう。
今の世の中「今まで普通ではなかった」ことを強いられることが多くなったような気がします。
結局「ごく普通の生活」とは、特別ではない、身の丈に合った生活と思えば、良いのかもしれません。
仏教には「少欲知足」という言葉があります。文字通り「欲少なくして、足るを知る」と読み下します。「欲望をあまり持つことなく、欲望にとらわれない生き方、自分の心の中の本当の願いに気づく生き方」と解釈しています。
ともすれば、人は「少欲知足」と反対に、己の欲望にとらわれ、己のためだけに利益を追求する「我利私欲」になりがちです。我利我利亡者などという言葉もあります。
この「ごく普通の生活」とは、そうならぬように、との、戒めの言葉なのでしょう。ごく普通の生活ができればそれだけで充分に幸せなこと、浅学な翁は「そういう意味なんだろうな」と思っています。
でも、俗物の翁にとって「ごく普通の生活」は結構難しいことです。自戒を込めて、、。
終わり