翁の徒然なる日々

日々是自遊

民の竈(カマド)から煙は上がっているか!?

2022-12-21 11:30:00 | 日々の徒然
 サッカーワールドカップの熱戦の余韻が残っていますが、今週末はクリスマス、それに全国各地で、この時期の予想外の大雪、ご苦労されている皆さまにお見舞い申し上げます。


◆民の竈(カマド)の煙
 
 国内で最大規模の古墳「大仙陵古墳」の被葬者に比定される第16代仁徳天皇は、その昔、宮殿の高殿から民家を眺めると民家から炊事の煙が上がっていないことに気づき、貧しい民を憂いて、3年間徴税と賦役を免除したという。

 さらにもう3年間続け、そのため、宮殿は荒れ放題でボロボロ、天皇の衣服もボロボロ、その窮状に見かねた民は進んで税を納め賦役に励んだという。

 また、疑問を持つ后の問に対し「民は宝、民の富はすなわち我が富」と答えたという。諱が仁徳と付けられた所以です。もっとも、仁徳天皇は女性関係には??だったと伝えられていますが。

 それは置いといて、翻って、今の政(マツリゴト)を見ると、なんだかなぁ、と思わざるを得ません。

 政治資金パーティーという名の祭りを開けば、収入は未記載や過小記載、それに白紙の領収書まであるという。今の政治家は算術も出来ないらしい。それが大臣を務めている。

◆板塀政治家
 
 昔、板塀政治家という言葉がありましたが、もう死語となりました。

 これは、国事に奔走し過ぎで資産を無くし残ったのは板塀だけというところから「板塀政治家」と呼ばれました。

 大正時代、衆議院議員を務めた田中正造はまさにその「板塀政治家」でした。

 足尾銅山鉱毒事件で名を馳せた田中正造は、私財を投げ売って渡瀬川流域の公害被害者の救済にその生涯をかけ、最期は赤貧洗うが如しでほとんど無一文だったと言われています。

 また、昭和時代、藤山コンツェルンを率いた「絹のハンカチ」と言われた元外務大臣藤山愛一郎氏も政治活動で私財を失ったと言われています。もっとも、彼は、自身が総理を目指していて、派閥の維持などで私財を費やしたので、国民のためにではありませんが。

 田中正造の時代は資産家や名士しか議員、代議士になれなかった時代、今は誰でも議員になれる時代です。所属政党支部などが資金を集めたり、政党助成金が国庫(税金)から各政党に交付支給されます。

 また、議員個人は自身の資金管理団体を通して、政治献金や政治資金パーティーを開き、自由に政治資金を集めます。今回、辞職を余儀なくされた、千葉五区選出の薗浦健太郎衆議院議員は、政治資金パーティーで集めたお金約4,000万円を収支報告書に過少申告し、浮いたお金は遊興費に使っていたと話しました。なお、今日にも辞職届を提出するそうです。

 ただ、誰でも議員になれる時代と言っても、2世、3世の世襲議員も少なくありません。最早家業としている議員一族もいます。亡くなった安倍元総理や現職のキッシーこと岸田首総理もその一人ですね。

 そのキッシーの売りは「聞く力」と言われていますが、その「聞く力」を発揮しないまま支持率は下がり続けています。

 「聞く力」だけではなく、民の暮らしはどうなのか、果たして、民の竈(カマド)から煙が上がっているのか否か、「見る力」も大事でしょう。

 今回、自民党は、法人税、所得税そしてタバコ税の将来的な増税策を打ち出しました。後ろに財務省という集金人がいるので、税の免除はありません。ただ増やすだけ。

 政(マツリゴト)を担う政治家さんには、民の竈(カマド)だけでなく、愛煙家のタバコからも煙が上がっているのか、今一度、よく見てから決めてほしいと思いますね。民が豊かになってから税を増やすのではダメなのでしょうか? やはりダメなんでしょうね。残念。

 いつもの戯言です。ご放念ください。

 
 終わり


備考:カバー画像は「©︎いらすとや」さんのイラストを使わせて頂きました。感謝!

権力という名の暴走車!?

2022-12-20 11:30:00 | 日々の徒然
 4年に一度のサッカーのお祭りも終わり、今年も残すところ10日余り、何となく気忙しですね。テレビのニュースでは各地の雪景色が報じられています。

 まだ12月なのに大雪景色、我が彩の国、埼玉とは別世界、画面から寒さが伝わってきます。



 それにしても、最近、悍ましい事件が多すぎます。小さいお子さんに対する不適切な行為という名の虐待行為、あっちでもこっちでも。

 それと、警察関係でも、いろいろと不適切な行為が多く報じられています。今の日本、一体どうなってしまったのでしょうか?

 子どもの頃、いたずらをした時など、「そんなことをするとお巡りさんに叱られる」とか「お巡りさんが来るぞ」よく言われました。

 今はそのような脅すような育児方法はNGだそうですが、昔はよく聞きました。実際にお巡りさんには叱られませんでしたし、もちろん来ませんでした。

 今は、そのお巡りさん警察官や自衛隊員、入管職員らが、パワハラ、セクハラ??? などの不適切な行為を行なっています。

 12月17 日、愛知県署岡崎署の留置場で勾留中の男性(43)が亡くなったことが報じられました。
↓↓

留置場で男性死亡、警察署幹部も暴行か…手錠・捕縄で100時間超も身体拘束

【読売新聞】 愛知県警岡崎署の留置場で勾留中の男性(43)が死亡した問題で、身体を拘束された男性を足蹴にするなどした疑いがある複数の署員の中に、署幹部も含まれて...

読売新聞オンライン


 記事によると、亡くなった男性は、公務執行妨害容疑で先月下旬から勾留されており、今月4日に腎不全で亡くなったそうです。
 
 この方には、元々精神疾患と軽度の糖尿病があり、大声を出したりしたため、革手錠や捕縄で100時間以上も身体を拘束されて、さらに身体を拘束した上で、足蹴にしたそうで、警察幹部もそれに加担した疑いがあるそうです。

 このニュースを聞いた時、この方の親御さんの気持ちを考えるととても悲しくなりました。病気があったとしても我が子がそこまで甚振られるとは、思うだけで胸が痛くなります。なお、その後、県警が父親へ謝罪はしたそうです。
 
 精神疾患がある方なので大声を出して暴れて手に負えない状態だったのでしょう。止むを得ない措置だったのかもしれませんが、戦前の警察のようで恐怖すら感じます。 

 まるで、止められない権力という名の暴走車のようで、警察官👮がアクセルとブレーキを踏み間違えてどうするのでしょうか?

 また、昨年名古屋入国管理局でもスリランカ人女性に対する不適切な行為があり、裁判沙汰になっています。
↓↓

入管で死亡のスリランカ人女性の収容中映像 国が裁判で提出へ|NHK 東海のニュース

令和3年3月、名古屋市にある入管施設で亡くなったスリランカ人女性の遺族が国に賠償を求めている裁判で、国が裁判所の勧告に応じて、収容中の女性…

NHK NEWS WEB

 この事件は、イギリスBBCでも報じられていますので、大袈裟ですが、国際問題になっています。
↓↓

名古屋入管に収容中の女性が死亡、遺族が局長ら刑事告訴 - BBCニュース

日本で死亡したスリランカ出身の女性の遺族が9日、適切な医療を女性に提供しなかったとして、出入国管理当局者らを殺人容疑で刑事告訴した。日本メディアが報じた。

BBCニュース


 その他自衛隊でも女性隊員に対するセクハラ行為がありました。折しも防衛費増額・増税が決まりましたが隊員が腐っていて国を守れるのでしょうか?! もちろん多くの自衛官が災害時に大変なご苦労をされていますので、こんなことをするのはごく一部の人だとは思いますが。
 
 また、官=お上みはそんなに偉いのでしょうか?

 役目柄、国家から法によって権力を与えられているのに過ぎないのに、さも自分が偉い、強いと錯覚してしまいます。

 特に自分より弱い人にはここぞとばかりに強く当たります。人間は、間違いをする動物ですから、誰にでも起きることだとは思いますが。
 
 もちろん翁は一介の年寄りなので何も言う権利も権限もありません。むしろ、警察官には、日々の安心安全を守って頂いていますので感謝はしています。

 でもね~、全ての事件、誰も止めなかったのは、何故なのか?
やはりそこだけは知りたいですね。
 
 まさか、皆んなでやれば怖くない? だとすると、ウクライナで起きたロシア軍兵士の残虐行為に例えるのは些か乱暴で失礼ですが、根本は似たようなものかもしれません。

 翁のいつもの戯言です。ご放念ください。

 終わり



備考:カバー画像は「©いらすとや」さんのイラストを使わせて頂きました。感謝!



ブラボーな君たちに感謝・・・

2022-12-19 11:30:00 | 日々の徒然
 今朝はさすがに冷えましたね。なかなか布団から出られませんでした。

 今日未明、ついにサッカーワールドカップカタール大会の優勝国が決まりました。

 "神の子"メッシ率いるアルゼンチン🇦🇷と"怪物"エムべぺ率いる連覇を目指すフランス🇫🇷の対戦となったファイナル。

 メッシのPKなどで2点リードしたアルゼンチン🇦🇷に対して、フランス🇫🇷は10番を背負う若きエースのエムバペがスーパープレイで2点を返し、あっという間に3-3の同点に、試合はまたまたPK戦へ。

 そのPK戦、2人が外したフランス🇫🇷に対してアルゼンチン🇦🇷は4人全員が成功、36年ぶり、3度目となる黄金のワールドカップを手にしました。

 “神の子”メッシは自身初となるワールドカップを制し、今大会のMVPに。サッカー人生の集大成を成し遂げました。

 グループリーグでは、初戦のサウジアラビア🇸🇦戦でまさかの敗戦スタートとなり、さすがのメッシも落ち込んでいましたが、そこから立て直し、見事、頂点に。

 メッシの活躍はもちろんですが、フランス🇫🇷の若きエースエムべペは想像以上の活躍、新しい伝説の始まりを実感させられました。

 それにしても、サッカーの熱気は想像以上ですね。テレビ観戦ですが、画面から熱気が伝わってきます。こんなに国民を一つにし、笑顔、涙顔にするスポーツ、今さらながらその力を実感しました。

 フランス🇫🇷は、惜しくも優勝こそ逃しましが、エムべペというとんでもない怪物の存在を世界に示しました。得点王、そしてファイナルでのハットトリック、凄すぎて別世界の人のようです。

 フランス🇫🇷では、ラグビーワールドカップが来年開催されますし、再来年のオリンピック、パラリンピックの開催国です。次々とスポーツイベント、国力があるのでしょうね。

 今はウクライナ情勢など暗雲もありますが、平和な世だからこそ、翁のような年寄りもスポーツを楽しめます。願わくば、ラグビーワールドカップの開催時は、平和な大会としてテレビで観戦したいと思います。

 おめでとうアルゼンチン🇦🇷!! そしてありがとうフランス🇫🇷!!

 お疲れ様でした、神の子メッシ!!
そして、頼むぞ!新しき怪物エムべペ!!

 そして皆んなにブラボー!!!

 いつもの戯言です。ご放念ください。

 終わり


備考:カバー画像は「©いらすとや」さんのイラストを使わせて頂きました。感謝!

スポ根より心のサポートを・・・

2022-12-18 11:30:00 | 日々の徒然
 我らが森保ジャパンにとって、「ドーハの歓喜」とも呼ばれたワールドカップカタール大会も連覇を目指すフランス🇫🇷とメッシのW杯最後と言われるアルゼンチン🇦🇷との決勝、いよいよフィナーレを迎えました。いや~今から楽しみですね。
 


◆コーチング

 スポーツ、勉強、ビジネスシーンなどで指導する意味のコーチングと言う言葉があります。コーチングはcoach=馬車に由来し、大切な乗客(選手)を無事目的地まで送り届けるという意味があるそうです。

 コーチ学とはまたちょっと違うようですが、コーチを志す以上その分野の勉強はやはり必要でしょうね。

 昨年の東京2020オリンピックで柔道の監督を務めた井上康生氏は現役引退後、英国にコーチの勉強に行ったと以前聞きました。コーチの何たるかをきちんと学ばれたのでしょう。東京2020オリンピックでの柔道競技でのメダルラッシュがわかるような気がします。

 今の時代、「気合だぁ〜、根性だぁ〜」は通じません。前回の東京オリンピックの女子バレーチームを率いた大松博文監督のような「俺についてこい」式の指導はもう過去のものです。

 でも、一部の学校、特に名門と言われる学校の運動部では、未だにパワハラ的な指導者がいるのも事実で、よくニュースになります。当たり前ですが、子どもたちはコーチの名声のためにいるのではありません。指導とコーチの何たるかを全く理解できない昭和的な指導者なのでしょう。困ったことです。

 聞きかじりですが、サッカーの監督になるのには、ライセンスが必要だそうです。名選手といえどもライセンスを得ないと簡単に監督、コーチにはなれません。

 私見ですが、特にライセンスを必要としない、成功体験だけの往年の名選手が未だに指揮をとっているスポーツには未来は無いと思います。名選手≠名監督ですね。



◆心のケア

 それから、昨年開催された東京2020オリンピックでは、選手のメンタルヘルスも問題になりました。体操女子のアメリカ代表のサーモン・バイルス選手がメンタル不調から途中棄権したことは記憶に新しいところです。

 また、女子テニスの日本代表大阪なおみ選手もメンタル不調だったことを告白、一部の心無い人たちからバッシングがあったのには正直驚きました。世界的なスポーツ選手でも、スポーツ選手=メンタル強い、のではありません。特に個人競技は、自分との戦いなので特にメンタルサポートが必要ではないかなと思います。

 メジャーリーグで活躍した元野球選手の長谷川滋利さんが、以前、何かのテレビ番組で「アメリカのメジャーリーグにはKOされたピッチャーがベンチに帰るとメンタルをサポートするスタッフ(カウンセラー?)が待っていて、いろいろメンタル面のサポートしてくれるのに驚いた」と話していました。 

 また、かってプロ野球の千葉ロッテマリーンズのボビー・バレンタイン監督は野球経験のない心のケアをする専門のスタッフを置いていたと記憶しています(間違っていたらごめんなさい)。 

 話をサッカーに戻すと、今回のクロアチア🇭🇷戦のように、ここ一番でPKを失敗すると、その後の心理面(メンタル面)はどうなのでしょうか。キャプテンの吉田麻也選手でさえ、泣きすぎて体調が悪いと言っていました。

 それがトラウマにならないとも限りません。いつか再びPKでボールを蹴らなくてはならなくなった時、クロアチア🇭🇷戦でのPKシーンがよみがえることがあるかもしれません。

 このような時にこそ成功した選手、失敗した選手、どちらにも心のケアが必要ではないでしょうか? 今回のクロアチア🇭🇷チームを見ていると、クロアチアにはスタッフの中にメンタルヘルス担当の人がいたのかもしれません。

 でも、日本のスポーツ界にメンタルの専門スタッフがいるとはあまり聞いたことがありません(知らないだけかもしれませんが)。何度も書きますが、未だに気合いや根性を言っている競技に未来はないかもしれません(生意気ですが)。

 オリンピックやサッカーワールドカップに限らず、多くのスポーツで、勝ったとき負けたときに、選手の心をきちんと受け止めてサポートする体制をとることもこれからのスポーツ界にとって、大事なことだと思います。

 それができてこそ、まだ見ぬ高みへ到達出来るかもしれません。

 いつもの戯言です。どうぞご放念ください。

 終わり



備考:カバー画像は「©いらすとや」さんのイラストを使わせて頂きました。感謝!


お主も相当のワルよのう〜

2022-12-17 11:30:00 | 日々の徒然
 金、かねそしてカネの世の中、日本の政(マツリゴト)の世界は、ハシタナイ輩が多いですね。

 千葉五区選出で自民党所属の薗浦健太郎衆議院議員が東京地検特捜部から政治資金パーティーの収入約4,000万円を政治資金収支報告書に記載していなかったとして、任意で事情聴取を受けたと報じられました。

 またか~、本当に嘆かわしいことです。

 こんなことばかりやっている政治家の下では、防衛費の増税には、なかなか了と言えませんな。

 キッシーこと岸田首相は防衛費増額を増税で賄うことを当初『今を生きる国民の責任」と発言しましたが、風当たりが強くなると「今を生きるわれわれの責任」と修正しました。

 言葉遊びではなく、思わず本音が出たのでしょう。これでは財務省の〇〇と言われても仕方ないと思います。

 もっとも、北朝鮮を始めとするジャイアンのような指導者がいるジィアニズム国家に囲まれている日本、平和ボケから目を覚まして真剣に国を守ることを考える時期にきている、それは自分を含め多くの国民がわかっていると思います。

 お花畑の左側通行の人たちのような「平和憲法があるので話せば分かる」のは、もはや夢物語、勝手に日本人を連れ去り、話し合いに応じようともしない国から、花火大会のように毎度毎度ミサイルが飛んできます。

 でもね~、何に幾ら必要なので、とは言わず、降って湧いたように増税ありきの議論、年末年始の忙しい中、加えて物価高で苦しいと言われているのに、なぜお金の話ばかりが先行するのでしょうか? 

 自民党税務調査会での議論なので、税制改正ありきは理解できますが、一方で、民の働いたお金で歳費を貰っているのに、冒頭の議員のように、政治資金パーティーの収入が記載漏れなんて、しかも遊興費に充てたと話しているそうで、いやはや、なんともですな。

 いつからこの国に、こんなセコい議員が多くなったんだぁ〜。

 その昔、秘書給与を誤魔化した、昔、衆議院議員、今、参議院議員の方もいらっしゃいます。どなたでしたっけ? あー、貴女でしたね。

 お主も相当のワルよのう〜

 翁のいつもの戯言です。ご放念ください。

 終わり


備考:カバー画像は「©いらすとや」さんのイラストを使わせて頂きました。感謝!