隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「こもりびと」に思う

2020年11月26日 20時20分37秒 | テレビにプチコメント

2022.11.26(木)


★「こもりびと」
 エピソード - NHKスペシャル - NHK

 #こもりびと|ひきこもりクライシス “100万人”のサバイバル|NHK NEWS WEB

 『NHKスペシャル』のドラマ「こもりびと」。
 胸が痛かった。あの感覚は何だろう。
 私は誰を思い出したんだろう。
 遠い昔、私の近くにいたあの子のことや、そのときの自分の感覚や・・・。
 「~らしく」とか「~は当たり前」と簡単に言葉を発して人を決めつけて、狭いところに追い込むことが、なんとたやすく行われることか。
 そして、一歩踏み出して、自分の物差しではなく相手の尺度で考えるまでに、人はなんと長い時間を必要とするのか。
 実際に経験された方が経験を語る場面で、こちらはふっと息を止める。

 ドラマでは、引きこもる主人公の姪が「父親と息子」に寄り添い、若い瑞々しい心で、自分自身の就活の苦労を背負いながら、「おじさんの気持ちがわかるよ」と部屋の外から語りかける。
 命の限りを告げられた父親は、はじめて、世間ではなく、身内ではなく、自分自身の心で考え、過去を振り返り、息子の心を想像し、あくせくと残りの時間を費やす。
 「おはよう」とだけ告げる父親の廊下からの声掛け。
 孫娘の指導でツイッターを駆使し、こわごわと息子本音をさぐる父親のおかしさ。武田鉄矢演じる父がせつない。

 劇的な展開はないけれど、これは一つの現実であり、きっと社会には数えきれない家族の事実があるのだろうということを思わせる結末。
 何も解決はしていないし、人が生きていくうえで「解決」などどう定義していいのかもわからないけれど、これだけは言える。いくらデータで世の中の傾向を調べようとも、人の数だけ事実があるのだということ。そのことを理解せずに、自分以外の人を批評し、受け入れたり切り捨てたりすることの愚かさ。もう私たちはそこをわかってもいいはずだ。そしてそこから始まる社会をつくっていくこと。
 
 大きなことは言えないし、筋道立ててまとめることも苦手だけれど、とりあえず、寄り添って話をきいてくれる人をみつけよう。そして、アドバイスでも指導でもなく、ただ誰かの話をきける人になろう。
 そういうことを心に刻めるドラマだった。

 もともと好きだけれど、松山ケンイチの何もしない演技のすばらしさ。繊細で壊れそうな、遠くをみている目の美しさ。
 それと同じ目を私は何十年も前に見たことがあって、あのときその目を救えたのだろうかと、今でもときどき思い出す。


★ 今でも進化!
 イチロー氏「球が速くなっちゃった」引退してなお進化 投手の練習も/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
 
 プロの野球選手としてはとっくに引退したけれど、彼は永遠のアスリートとして、我が身でそれを背負って、どこかを目指しているんだろう。「どこか」は特定の場所や高みではなく、彼にも見えない「どこか」なんだろう。
 引退しても、ずっと私たちをわくわくさせてくれる、そういう存在だ。



                              


 静かな夜だ。
 さっき歩いてきたら、中途半端な月(笑)が夜空に張り付いて、健気に光っていた。
 どうしていいかわからないときは、とりあえず冷静に周りを見る。そういう時なのかも。
 
 今夜のライブが無事に終わって、配信を楽しめますように。


 さっきY子さんから教えてもらいました。明日の『あさイチ』、ゲストは宮本浩次さんです!
 プレミアムトーク 宮本浩次|NHKあさイチ
 勝手にドキドキしています(笑)。


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