決意

■決意

少しだけ　心をかばいながら
秋の風に吹かれて歩く
過ぎていく　さまざまなことを
忘れないように　流さないように
どこかで　聴いたような
どこかで　壊したような
そういう色や光や音を
今　キミに伝えたい

手をかざしながら
コンパスの示す先をうかがう
針が何度か揺れて
やっと心を決めたみたいだ
キミとキミの未来と
そして　もうすぐ捨てるつもりのワタシの日々
いっしょくたにして　ミキサーにかけて
優しい時間にすり寄っていく

離さないものと　離せないもの
それがすべて…　そう言える季節の入り口へ