それぞれの「五年目」～ドラマ「五年目のひとり」

2016.11.27（日）


　予報よりも雨の降りだす時間が遅く、午前中はしっかり晴れ間と陽射しが暖かかったけれど、今は寒いなあ。
　どんよりしている。

　ちょっと古い？話題になってしまうけど・・・。

■「五年目のひとり」
　東日本大震災から5年。家族を失い、必死で生きた月日のあとに心が疲れて治療の日々を過ごしたあと、新たに歩み始めた男の物語。
　「もう5年・・・」「まだ5年・・・」
　たぶん実際に被災した人たちの中でも、その両方に揺れる思いがあるだろう。
　男は「もう歩み始めなければ」と自身を鼓舞する思いの中で、一人の少女と出会い、思いがけず「まだ抜け出せていない自分」に気づく。
　もう会えない人たち、蘇ることのない光景、耳に残る声、音。そういうものが鮮やかに残っていた日々は遠くなっても、会いたい、話をしたい、触れたい・・・そういう思いはむしろ心の中で大きく居座っていくのかもしれない。
　男の心情を受け止めるのはまだ若すぎる、幼すぎる少女だけれど、その若さゆえの柔らかな心が嘘のない現実を彩る。
　渡辺謙と市原悦子は、悲しみや割り切れない思いを、言葉に余計な力を与えずに見ている私たちに届けてくれる。
　ありきたりな言い方しかできずに情けないが、被災した人たちの数だけ、あれからの5年間があり、今後の月日もそうなのだろうと思う。報告書や数値にはあらわれない、そういう数えきれない現実を、理解するというより、「あるんだ」と認識することの責任がこちら側の私たちにはあるのかもしれない。
　山田太一氏の選んだ言葉は限りなく平易で、短くて。私たちは、その先にあるものを紡ぐことを求められたような気がする。
　http://www.tv-asahi.co.jp/5nenmenohitori/

　避難した小学生のいじめの問題。
　投げつけられたいじめの言葉は、子どもの語彙ではなく、その背後にいる大人たちの世界のものだ。そうやって、私たち大人が、子どもの心を侵略し、いじめを生み出す温床をせっせと育てているのだ。
　

■ NHK BS「子連れ信兵衛 2」
「時代劇は勧善懲悪じゃなくちゃ」という相方。最近は少しずつ認めてはきたけれど、かつては時代劇ホームドラマ（藤沢周平的な・・・）には嫌悪感を示すこともあったくらい。
　そんな相方には、NHK BSの「子連れ信兵衛」は合格点の番組。
　じつは、このドラマの中の鶴坊がなんともかわいい！　前シリーズではまだハイハイをしていたけれど、今ではもうちょこちょこ歩いている。で、高橋克典さんと本当の親子のように画面におさまっている。この鶴坊を見るだけでも（失礼。ドラマの内容もいいのですが）大いに価値があると私たちは思っている。
　エンディングで二人が遊んでいる光景が流れるのだが、深夜、録画を見るたびに「かわいい～」を連発してしまうワタシです。
　http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/kozure2/


■ 浜田省吾さんライブで「トレード話」
　久しぶりに浜省ライブ行ってみたいなあと思っていたら、思いがけずにこんな情報をいただきました（阿蘇さん、ありがとう！）。
　先日のライブのMCで・・・。
　野球のトレードの話題から、ロックバンドでもトレードはどう？という話につながったらしい。
　「浜田省吾がもしEXILEにトレードになったら・・・、それじゃ、このバンドのボーカルにはミスチルの桜井くんに入ってもらって、それでミスチルにはうちの事務所のマサムネが・・・みたいにね」と。
　ほ～、おもしろそう？


■ THE ELEPHANT KASHIMASHI デビュー30周年
　来年のエレカシ30周年にリリースされる初のベストアルバムの収録楽曲を宮本さん自身が選曲し、それを1曲1曲、発表している。
　今日現在、disc 1「Mellow & Shout」の5曲目まで。まあまあ順当かな、という印象。
　disc 2「Roll & Spirit」のほうは数ある楽曲の中から、彼は何を選ぶんでしょう。
　来年も正月最初のライブはエレカシになりそうです。
　http://sp.universal-music.co.jp/elephantkashimashi/30th/sp/



■スピッツ「みなと」、しみじみ
　スリーピースバンド「ジョゼ」の羽深創太さんが、こんなことをツイートしています。
　https://twitter.com/soutahabuka/status/802087866016808960?refsrc=email&s=11
　「良い曲書こう」という最後のフレーズがいいな。