2023.08.26(土)
土曜の朝ウォーキング。
最近は人に会わない。
そうだろうな、早朝ではないので、すでに気温は上がっていて、体によくないかもしれない。
普段はいつも誰かしら歩いている駅までのメインの道に人影なし。珍しい光景。ちょっと異様。
先日わが家に泊まった小学生女子たちが、「ああ、夏休みが終わる・・・、やだなあ、寂しいなあ」と別れ際に嘆き合っていた。去年の夏には見られなかった光景だ。
自分の10代を思い起こす。夏の終わりの絶望にも似た思い・・・。思い出すだけで、はるかかなたのあの夏が蘇って胸がキュッと痛くなる。
夏が、夏休みが終わることに今まで知らなかったせつない思いを抱く。それも成長のひとつか。人はあれを味わって、「成長のドアを足であける」のだろうか。
今年も、真島昌利さんのアルバム『夏のぬけがら』を聴く。毎年このブログで取り上げる唯一のアルバム。
「マーシーが青春に落とし前をつけたアルバム」と誰かが書いていたっけ。
ヒリヒリする危なっかしい歌詞や、ただただ突っ走る無防備な中にこそ表現される若さの証明・・・、そんな楽曲が並んでいて、ノスタルジーも恥ずかしさも若さゆえのスタンドプレイも、なんて心地よく胸に迫るのだろうか、と聴くたびにどこかに連れていかれる。
その中で「夏が来て僕等」はもっと幼い夏の記憶を蘇らせて、私にはこの上ない名曲。今は亡き弟とのあの夏が、このときだけ匂いさえ伴って、映画の名場面のように目の奥に流れる。
歌詞はどこをとっても秀逸で、毎年きっと同じことを書いていると思う。
(ホントだ、ココ)(笑)。
昭和の夏がもう過去のものになって、夏の午後に外で走り回る子どもを見かけることが少なくなった。
猛暑は「終わりなき午後の冒険者♪」を部屋に閉じ込め、「みんな誰でも秘密をもつ 汗ばんだ季節♪」をどこにやってしまったんだろう。
だけど、こんなこと、もう書くのはやめる。しかたのないことだ。
きっと猛暑の夏に暮らす「午後の冒険者たち」は、私なんかには知ることのできない特別な夏を思い出に、「成長のドア」を足であけていくんだろう。
そう思うと、なんだか愉快だ。天候に左右されたって、そのときしか味わえない夏の匂いがある。ちょっと小気味いい気分だ。
●『夏のぬけがら』レビュー(コチラ)
☆スピッツは「全盛期を更新し続けている」ってさ☆
billboard JAPANの少し前のコラム、「スピッツの新しい代表曲「美しい鰭」から見るバンドのあくなき挑戦と“楽曲の持つ力」(Text:柴那典さん)(ココ)。
もう読んだ方もいらっしゃると思うけど、ファンとして、ちょっと誇らしい、いい気分になれます(笑)。
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