2019.07.26(金)
打ち合わせから戻って改札を出たら、夏の空が遠くまで広がっていた。
雲たちは、空のキャンバスに描かれたように浮かんでいて、ベタな歌の歌詞みたいだ
風が吹くと、新緑の頃よりずっと濃くなった葉たちが勝手に左右に上下に揺れて、そこに光が生まれる。
ザワザワと音まで聞こえてきそうだ。
夏が急に姿を現して、私の知っている時代のいくつもの思い出を、一瞬だけ蘇らせる。
懐かしくて胸が震える時間も、一日だけ戻ってみたい日も、できるなら忘れてしまいたい出来事も、思い出すだけで落ち込みそうになる夜も、夏に集中しているというのは、なぜなんだろう。
それでも悲しいかな、少々鈍感になってきた私に、今年はどんな夏の日が待っていてくれるのか。
◆「見っけ」
スピッツのアルバムリリースのお知らせ。
タイトル『見っけ』。これだけで、どれだけ期待感が高まってしまうか。
だって、本人たちがどれだけ嫌がったとしても世間的にはどうしたって「ベテランバンド」スピッツが、『見っけ』って・・・。
誰かさんが「幼児化」と言っていました(笑)。「何が起こったんだ?」と。
https://spitz-web.com/mikke/album/
曲名を見ても、相変わらず、というか、むしろ初期の頃に戻っていくような、ドキドキなネーミング。
そして、いよいよツアーMikkeのお知らせ。
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/78258/2
スケジュールはこちら。
https://spitz-web.com/mikke/tour/
アリーナからホールへ。
できるだけ多くの人がちゃんと行けるように考えてくれたのか。
どこを選ぶか・・・、ひそかに検討期間に入るワタシです。
不安だけれど、これ以上ない幸福な悩みを抱えて。
夏のイベント参加の追加。
楽しそうな魅力的なメンバーですね~。
https://www.vintage-league.com/
誰もが、生まれてくることに意味をもつ。
いつもそこが基本だ。
若い頃は、どうせ私なんて・・・と思うときが多くて、一生誰かのためになるなんてことはないんだろうとなげやりなときもあった。だけど、長く生きてくると、そのあたりは多少は自信になる。
ちっぽけでくだらない人間だと思っていたけれど、そのつまらなさにさえ、誰かが反応してくれる。
私もそうだ。出会った人間たちの好きな面も、イヤな部分も、私の日常を作り上げる要素になってくれる。
だから人生は味わい深いし、世界は彩をもつ。
誰もが生まれてきて、この世の中を生きていくことに、まず意味がある。
それが基本だと思う。そこは揺るがない。
津久井やまゆり園の悲惨な事件から、もう3年の月日。