□□お暇なら来てね。□□

□□韓流(パク・ヨンハ中心)、など興味の向いたものを紹介□□

ペパーミント・キャンディー(1999)

2005-11-17 15:45:37 | 映画
昨日のレディースデーは 「ソウ2/SAW2」を観て来ました

<原題>「 박하사탕(ハッカ飴)」
日本のNHKと韓国の共同制作で、韓国の日本文化開放後、両国が最初に取り組んだ作品。
1999年の釜山国際映画祭では、自国の作品として初めてオープニングを飾りました。
主演のソル・ギョングさんというと「シルミド」を観た時に大杉漣さんに似てる!という印象がありました。
この映画では40歳から20歳までの年月をどんどんさかのぼっていく度に、それまで特殊メイクでもしていたかのように若々しくなっていくのが見られました。
人生絶望して疲れ果てた中年の男から、花を愛し純粋な青年まで見事に演じています。
どのような人生を送ってきたのか、どんどん語られていきます。
暗く重く物悲しいです。

<あらすじ> 1999年春。
キヨリ鉄橋で繰り広げられる20年ぶりの「カリボン蜂友会」の同窓会。
楽しく踊る中年達の中に乱入して狂ったように踊る男。。。それがキム・ヨンホだった。
最初は戸惑う同窓生達も同窓生のヨンホだと知って、共に飲み踊り歌う。
しかしヨンホはまるで狂ったように生気をなくしていた。
気づくと彼は高架橋の上に立っていた。
正面のから列車がやってくる。彼はまさに死の直前に叫ぶ。
「帰りたい。。。あのころに帰りたい。。。」
そこから三日前「カメラ」、1994年夏「人生は美しい」、1987年夏「告白」、1984年秋「祈り」、1980年五月「面会」と人生がさかのぼって行き、ヨンホが戻りたかったという1979年「ピクニック」へ。。。

ソル・ギョング Sol Kyung-gu ・・・キム・ヨンホ
キム・ヨジン Kim Yeo-Jin ・・・・・ヤン・ホンジャ(ヨンホの妻)
ムン・ソリ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ユン・スリム
パク・セボム
ソ・ジョン Seo Jeong ・・・・・・・・・ミス・リー(ヨンホの浮気相手)
キム・ギョンイク
コ・ソヒ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キョンア(バーのホステス)
パク・チヨン ・・・・・・・・・・・・・・・・・ヨンホを変えるきっかけとなった女性
(↓ 注:以下ネタばれあり)☆☆★★★

これからも人生経験を重ねてから観たらグッと理解が深まりそうな映画だと思いました。
どんなに純粋で素朴な人間であっても、きっかけがあれば変わってしまうこともあるのだろう。
ヨンホの場合は 光州事件 などがあった戒厳令があった時代に兵役中で、誤って女性を撃ち殺してしまったことが人生の岐路だったのでしょう。
純粋で初恋の人スニムと夢を語り合ったヨンホではなくなり、その後会いに来たスニムを追い返し、スニムの面影をバーのホステスに見て一夜を共にしたり、刑事としてもとても攻撃的であったり、自分は浮気しても妻の浮気は許せなくて。
どんどん歯車が狂ってしまう人生。
最後のエピソードでヨンホが「不思議だ。初めてなのに前に見たような。。。懐かしい気がする」とつぶやくのは、20年後のヨンホとシンクロしたのかな。。。
その後(冒頭の20年後でもそうしたように)河原に寝そべり涙ぐむシーンで終わるところがまたにくいわ~。

このDVDは友人の旦那さまのコレクションの中から借りてきた一枚でした。
映画好きでジャンルも幅広く「僕の彼女を紹介します」や韓国映画も数枚あって、旦那さまはどうしてこの映画を選んで買ったのだろう?と感想を聞いてみたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする