■米軍、ワクチン接種拒否が3分の1 抑止力に影
日本経済新聞 2021年2月22日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN18CA60Y1A210C2000000/?n_cid=SNSTW005
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米軍で新型コロナウイルスワクチンの接種が伸び悩んでいる。
ワクチンの提供を受けた米兵のうち3分の1が接種を拒否した。
米兵は長期間にわたり共同生活を送る場合が多く、集団感染が起きやすい。
集団感染で部隊が機能不全に陥れば、米軍による抑止力に影を落としかねない。
米軍のジェフ・タリアフェロ統合参謀本部作戦副部長は17日、下院軍事委員会の公聴会で、ワクチンの提供を受けた米兵のうち接種を受け入れたのは3分の2にとどまると証言した。
初期段階のデータに基づく数値だと説明した。
陸軍軍医のエドワード・ベイリー氏は接種率が3割にとどまる部隊があり「どのようにワクチン接種を促すことができるのか頭を悩ましている」と述べた。
南部ノースカロライナ州のある基地では接種率が約6割と説明したが「最前線の隊員に望む水準に達していない」と危機感を示した。
国防総省のカービー報道官は米兵の接種拒否について「オースティン国防長官は懸念しているが、個人の判断だとも理解している」と説明した。
国防総省は米食品医薬品局(FDA)による緊急使用許可に基づいてワクチンが提供されている間は、接種を強制することは法的に難しいとみる。
今夏までに米兵のワクチン接種を完了したいと説明している。
米兵全体の接種意欲は一般国民と大きく変わらない。
米調査会社ギャラップが2月に発表した一般の米国人を対象にした調査によると、「ワクチン接種に同意する」と回答したのは71%だった。
それでも米軍が危機感を強めるのは、米兵の生活環境にある。
米国内の基地でも共同生活を送り、原子力潜水艦や空母で任務を始めると数カ月から1年程度にわたってさらに閉鎖された空間で過ごす。
訓練中はマスク着用や社会的距離(ソーシャルディスタンス)の確保といった予防策を講じにくく、集団感染のリスクが高いとされる。
2020年春にはインド太平洋地域を航行していた原子力空母セオドア・ルーズベルトで乗組員4800人のうち約3割が感染した。
空母は米領グアムに寄港し、隊員の治療や自主隔離のため任務を事実上停止。
中国に対する抑止力低下につながりかねないとの指摘が出た。
同時期にはルーズベルトを含めて少なくとも4つの空母で新型コロナの感染者が見つかり、米軍に危機感が広がった。
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■米軍、ワクチン接種拒否が3分の1 抑止力に影
日本経済新聞 2021年2月22日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN18CA60Y1A210C2000000/?n_cid=SNSTW005
■「なぜ私が先に?」進まぬワクチン接種、景品のiPadやピザで誘う米国
Bloomberg(ブルームバーグ)ニュース(Elise Young)2021年1月12日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-11/QMRUMDDWX2Q101
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米ノースカロライナ州とオハイオ州では、高齢者福祉施設の大半の職員が新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチン接種を拒否している。
取材したフロリダ州の医師も、ニューヨーク市の救急医療隊員も接種を受ける気はないと話す。
こうした前線のスタッフにワクチンを積極的に受け入れてもらえるよう、米連邦政府はくじ引きでの景品提供やピザパーティー開催などを提案している。
パンデミック(世界的大流行)を終息させる可能性を持つワクチンに拒否反応を示しているのは、ソーシャルメディア上で根拠のない理論を口にする反ワクチン活動家だけではない。
看護師や消防士なども、過去最速で使用が認められたワクチンの安全性に疑問を投げ掛けている。
全米有数の規模で民営の高齢者福祉施設を展開するプルイットヘルス(ジョージア州)のニール・プルイット・ジュニア最高経営責任者(CEO)は、「『なぜ私が真っ先に投与されなければならないのか』という声が上がっている。『実験台』といった言葉も聞かれる」と話す。
米ファイザーとドイツのビオンテック、米モデルナはいずれも、自社で手掛けた新型コロナワクチンが安全であり、研究や各種手続き、生産の計画に関してかつてないほどの情報を開示してきたと説明している。
それでも非営利団体カイザー・ファミリー財団の調査では、共和党員や黒人、農村部を中心に27%が新型コロナワクチンを全く望んでいないと回答した。
一部の医療従事者は、短期的な副反応あるいは長期的な未知の危険性を挙げて新型コロナワクチンに反対している。
感染症の専門家が指摘するほど自分たちは危険な状態に置かれていない、既に免疫を獲得している、従来の治療法を信頼しているといった理由を挙げる人もいる。
日々の業務に科学を取り入れている人々の間でさえ、虚偽情報や陰謀論的な疑いがまかり通っている。
新型コロナワクチンの接種により、広範囲にわたって被害が出ている兆候はない。
米疾病対策センター(CDC)は深刻な副反応が生じる確率を0.001%としている。
CDCはワクチン接種を受けた人をソーシャルメディア上で称賛することや、接種を広げるためにピザパーティーを開催したり景品を渡したりすることを提案している。
プルイットヘルスのプルイットCEOによると、同社では1万6000人の職員の半数がこれまでに接種を受けている予定だったが、実際には25%程度にとどまっている。
接種に乗り気でない職員に対し、10ドル(約1040円)のギフト券や、アップルの「iPad(アイパッド)」が当たるチャンスのあるくじなどを提供。
上級スタッフのほか、牧師まで駆り出して説得に当たっているという。
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■「なぜ私が先に?」進まぬワクチン接種、景品のiPadやピザで誘う米国
Bloomberg(ブルームバーグ)ニュース(Elise Young)2021年1月12日
■米LAのワクチン接種会場、反対派デモで一時閉鎖
CNNニュース(2021.02.02)
https://www.cnn.co.jp/amp/article/35165887.html
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新型コロナウイルスワクチンの接種会場となっている米カリフォルニア州ロサンゼルスの野球場、ドジャー・スタジアムで先週末、ワクチン反対派のデモがあり、入り口が一時閉鎖されていたことが分かった。
市長室の報道官が1日、CNNとのインタビューで語ったところによると、接種の実施にあたっている市消防局が1月30日、会場の入り口を55分間閉鎖した。
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■米LAのワクチン接種会場、反対派デモで一時閉鎖
CNNニュース(2021.02.02)
https://www.cnn.co.jp/amp/article/35165887.html
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