■トンガ噴火、まるで「原子爆弾」 被災地から証言
AFPBB News 2022年1月22日
https://www.afpbb.com/articles/-/3386413
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南太平洋の島国トンガで15日に起きた海底火山の噴火は「島全体」を揺るがす「原子爆弾」のように感じられた──。
援助関係者が21日、AFPに語った。
海底火山フンガトンガ・フンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha'apai)の噴火で津波が発生し、トンガが世界から遮断されてから約1週間。当時の様子について、被災地から証言が届き始めている。
本島のトンガタプ(Tongatapu)島にいたというトンガ赤十字(Tonga Red Cross)の事務局長は、「原子爆弾のようだった」と表現し、「噴火音で島全体が揺れた」と振り返った。
国連(UN)のジョナサン・ベイチ(Jonathan Veitch)調整官は、AFPフィジー支局からの取材に対し、トンガ人の現在の最大の関心事は飲料水だと述べた。
同調整官は「噴火以前、トンガの人々の多くは雨水に頼っていた」とした上で、「火山灰の影響で雨水が汚染されていれば、地下水を利用できない限り問題となる」と指摘。
地下水源の位置を把握し、アクセスを確保することが喫緊の課題となっている。
水質検査は始まっているが、15日の噴火後は「国中が灰に覆われている」という。
トンガ政府は現在、津波の被害が特に大きかった離島への影響を含め、震災後の状況に関する評価を完了している。
これまでに3人の死亡が確認されているが、被害の規模はまだ算出されていない。
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トンガ噴火、まるで「原子爆弾」 被災地から証言
AFPBB News 2022年1月22日
https://www.afpbb.com/articles/-/3386413
■トンガ噴火は「桁外れに奇妙」、異常な巨大津波に少ない火山灰、謎深まる
ナショナルジオグラフィック 2022/1/24
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/012300035/
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・予想よりはるかに複雑な歴史が明らかに
トンガの首都ヌクアロファの北約65キロメートルに位置する海底火山フンガトンガ・フンガハアパイは、もともとは山頂の一部だけを海面から覗かせていた細長い2つの小さな島で、フンガトンガ島とフンガハアパイ島と呼ばれていた。
2014年の噴火で第3の島ができると、やがて、3つの島がつながって1つになった。
2021年12月の噴火では、噴出した火山岩と火山灰によって新たな土地が生まれ、島は徐々に大きくなっていった。
そして2022年1月15日の大噴火となった。
衛星写真で見ると、巨大火山はほぼ完全に海中に没し、見えているのは2つの小さな岩礁だけになった。
しかし、数週間後か数年後には、火山は再び隆起するはずだ。
フンガトンガ・フンガハアパイのような火山は、このような破壊と再生のサイクルを繰り返している。
とはいえ、ここまでの規模の噴火は、過去数十年では発生していない。
あくまで初期の推定としつつ、NASAは今回の爆発のエネルギーを、TNT火薬500万~3000万トン相当と発表した。
1980年の米セントヘレンズ山の大噴火が2400万トン、1883年のインドネシア、クラカタウ山の大噴火が2億トン相当だった。
今回の噴火によって、太平洋全域で津波が発生し、ソニックブーム(衝撃波音)は地球を2周した。
火山灰と火山ガスからなる噴煙は高度約30kmの成層圏に達し、一部は高度55kmまで到達した。
最も注目すべきは、これら諸々の影響が、わずか1時間ほどの火山活動からもたらされたことである。
米スミソニアン協会のグローバル火山活動プログラムの火山学者ジャニーヌ・クリップナー氏は、「今回の噴火は、すべてが桁外れに奇妙です」と言う。
・速く巨大な波の謎
今回の噴火では、その規模に比べて噴出物の量が驚くほど少なかった。
ニュージーランド、ビクトリア大学ウェリントンの火山学者で、フンガトンガ・フンガハアパイの歴史を研究するサイモン・バーカー氏によると、この火山の過去の大噴火によって噴出した火山灰の層は、近くのトンガタプ島で見ることができるが、その層は今回の噴火によって新たに堆積した層の10倍も厚いという。
また一部の科学者は、巨大だが短時間の噴火が、異常に大きな津波を引き起こしたのではないかと推測している。
津波は通常、海底火山の噴火に伴う海底地滑りや、地震に伴う地盤の急激な動きなど、海に沈んだ部分の急激な変化によって発生する。
しかし、フンガトンガ・フンガハアパイの噴火後、カリブ海をはじめとする一部の地域では、通常の津波よりもはるかに早く波が押し寄せた。
遠方の海岸に後から押し寄せた津波も奇妙だった。
通常の津波は、発生源から遠ざかるほど小さくなる。
しかし、トンガに大きな被害をもたらしたものの、海の向こうの国々に到達した波の大きさを説明できるほどには、トンガに押し寄せた津波は高くなかったのだ。
「今回の津波は、太平洋全域での減衰が非常に少なかったのです。これは本当に珍しいことです」と、ニュージーランドの研究機関、GNSサイエンスの火山学者であるジェフ・キルガー氏は言う。
1つの可能性は、大気中を伝播した衝撃波が海面と連動して巨大な津波を引き起こしたというものだ。
1883年に起きたインドネシアのクラカタウ火山の噴火は、記録が残っている噴火としては最も規模が大きく、最も大きな被害をもたらしたものの1つだが、このしくみで津波を引き起こしたと考えられている。
津波の広がりとタイミングをモデル化し、火山の変化をマッピングすれば、巨大津波が発生した原因を説明できるかもしれない。
しかしクリップナー氏は、「いくつもの出来事が複雑に絡まり合っているので、このタイプの噴火の理解は、今後、変わっていくかもしれません。滅多に起こるものではないのです」と言う。
・海底火山の難しさ
米ウェスタン・ワシントン大学の地震学者ジャッキー・カプラン・アワーバック氏は、今回の噴火が奇妙に感じられるのは、海底火山についてほとんどわかっていないせいだと言う。
海底火山の多くは深海に潜んでいるため、通常、その噴火が私たちの命を脅かすことはない。
しかし今回の噴火は、海面のすぐ下にある火山の危険性を私たちに思い知らせた。
今のところ、フンガトンガ・フンガハアパイは沈黙している。現地の人々は、互いに助け合いながら被害状況を把握し、街を片付けている。
通信手段はまだ十分には復旧していないが、ようやく現状を伝える情報が入ってきた。
トンガ政府が21日に発表した声明によると、火山灰と津波で全人口約10万人の84%が被害を受けたとされ、3名の死亡が確認された。
いくつかの島は甚大な被害を受けた。
マンゴー島では住民36人全員の家が破壊された。
フォノイフア島では2軒の家しか残っておらず、人口239人のノムカ島も大きな被害を受けた。
最も大きいトンガタプ島は、人口も最も多く、約7万5000人が暮らしているが、被害のほとんどは島の西側に集中している。
トンガ赤十字は、合計1200世帯が被災したという推定を19日に発表していた。
火山灰は島で貯蔵されている飲料水を汚染し、物資を積んだ飛行機の着陸を遅らせている。
ニュージーランド海軍は2隻の補給船を派遣した。
火山が再噴火するおそれはまだ残っている。
トンガ地質学サービスは、目視と衛星観測により、この地域に分布する多くの火山の活動を追跡している。
しかし、フンガトンガ・フンガハアパイの山頂が海中に没したため、科学者たちは火山活動の兆候を知る手がかりを失ってしまった。
さらなる火山活動のおそれがあるため、近くを飛行して観察することもできない。
噴火中かどうかに関わらず、大きな海底火山を監視するのはそもそも難しい。
地下を移動するマグマの追跡によく使われるGPSによる地表の計測は、海底では使えない。
海底の地震計からリアルタイムでデータを取得することは技術的に困難で、費用もかかる。
カプラン・アワーバック氏はしばしば、海での地震学研究は、別の惑星を調べているようなものだと言う。
ハイドロフォンというマイクを使えば、海底火山から発生して広大な海域を伝わる音を聞き取ることができる。
しかし、緊急時にこれを設置するのは容易ではなく、リアルタイムでデータを取得するためには海底ケーブルに接続する必要がある。
世界中の火山を監視するためには、国際的な資金提供の取り組みが必要だとクリップナー氏は言う。
火山学者たちは、トンガ地質サービスが、ほとんど不可能に近い仕事をよくこなしていると強調する。
キルガー氏は、「資金も人員も限られている中で、彼らは膨大な量の仕事を担っています」と言う。
1月15日の噴火までの数日間、トンガ地質学サービスは、14日の噴火に加えて、目視と衛星からの情報のみにもとづいてさらなる噴火と津波の可能性を繰り返し警告し、地元の人々に海岸に近づかないように警告し続けた。バーカー氏は、「彼らのおかげで、おそらく何千人の命が救われたと思います」と言う。
「私たちは、このような恐ろしい経験から学ぶことができます」とカプラン・アワーバック氏は言う。
おそらく、今回の大噴火の影響を詳細に調査することで、「これから起こりうることを、より良く理解できるでしょう」
・複雑な歴史を持つ巨大な海底火山
科学者たちは目下、今回の大噴火と津波の原因の究明を急いでいる。
これほど激しい噴火が発生した原因については、過去の噴火で噴出した溶岩が冷え固まってできた岩石の化学的性質が手がかりになるかもしれない。
学術誌「Lithos」2022年1月月号に、フンガトンガから噴出する物質は、規模の大きさによって重要な違いがあることを明らかにした論文が掲載されており、研究チームは今回の噴火でできた岩石の化学的性質から何が分かるか知りたいと考えている。
「これまで実際に岩石を調べた人はいなかったのです」と論文の共著者のバーカー氏は説明する。
フンガトンガ・フンガハアパイは過去に何度も噴火しているが、これらの噴火がどの程度のものだったかを科学者たちが理解したのは、実はつい最近だ。
この火山は大部分が海中にあり、調査するのは簡単ではない。
バーカー氏らは2015年に小型船をチャーターし、火山島で数泊キャンプをしながら調査を行った。
研究チームは、岩だらけの島を調査し、岩石サンプルを収集する中で、主峰の周辺の海底に、最近の噴火によってできた小さな火山円錐丘が点在しているのを発見した。
また、約900年前と1800年前の2回の大噴火の際に火砕流として流れ出た、溶岩や火山灰の厚い堆積層も見つけた。
「この火山は、想像よりはるかに複雑な歴史をもっていたのです」とバーカー氏は言う。
ニュージーランド、オタゴ大学の火山学者で、今回の論文の筆頭著者であるマルコ・ブレンナ氏は、噴出した物質の化学的性質を調べることで、今回の噴火がこれほど強力なものになった理由の解明に役立つかもしれないと考えている。
高温のマグマ系が徐々に冷えてくると、マグマに含まれる各種の鉱物が別々のタイミングで結晶化してくるため、残されたマグマの化学的性質が時間とともに変化する。
おかげで、結晶は成長とともにその変化を樹木の年輪のように保存していく。
ブレンナ氏らは、900年前と1800年前の2回の大爆発で噴出した岩石中の結晶の「年輪」を分析したところ、火山が噴火する前に、マグマだまりに新鮮なマグマが急速に流入していたことがわかった。
これは、多くの火山噴火の引き金とされている現象だ。
しかし、2008年と2015年の穏やかな噴火でできた岩石にはこのような「年輪」がなく、マグマがコンスタントにゆっくり流入していたことを示していた。
科学者たちは今回の噴火の詳細を明らかにするため、噴出した岩石の化学的性質を調べたいと考えている。
ブレンナ氏は、「結晶に何が記録されているのか、ぜひとも知りたいですね」と言う。
キルガー氏は、今回の大噴火には、ブレンナ氏が言うような地中過程のほかに、水も関与しているかもしれないと言う。
水は噴火の威力を増大させることがあるからだ。
キルガー氏は、フンガトンガ・フンガハアパイの大噴火に水が関与する具体的なしくみはまだわからないが、マグマと水がちょうどいい具合に混ざり合っていたのだろうと考えている。
「どちらかが多かったら、これだけの規模の噴火にはならなかったかもしれません」
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トンガ噴火は「桁外れに奇妙」、異常な巨大津波に少ない火山灰、謎深まる
ナショナルジオグラフィック 2022/1/24
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/012300035/
■「トンガで再噴火」AFPが記事取り消し 「確認されなかった」
朝日新聞 2022年1月17日 松井健
https://www.asahi.com/articles/ASQ1K447MQ1KUHBI00X.html
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海底火山の大規模噴火が15日にあった南太平洋のトンガ諸島で、AFP通信は17日朝、「大規模な再噴火が起きた」とする記事を配信したが、その後、取り消した。
「新たな噴火は確認されなかった」としている。
AFP通信は17日午前8時45分、「トンガの火山で別の『大規模な噴火』が検知された」と速報。
その後、火山灰に関する情報を航空業界に提供している、オーストラリアにある機関の情報として、「同日午前7時10分に検知された」という記事も配信した。
15日の大規模噴火では、日本を含む太平洋沿岸の広い地域で津波が観測された。
トンガでは国外との通信が難しい状況が続いており、被害の全容ははっきりしていない。(松井健)
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「トンガで再噴火」AFPが記事取り消し 「確認されなかった」
朝日新聞 2022年1月17日 松井健
https://www.asahi.com/articles/ASQ1K447MQ1KUHBI00X.html
■民放各社は米国に乗っ取られているのか
「民放各社大株主に米国系の投資ファンドが名を連ねている」
・外国人株主比率は日テレ22%、フジ約30%
「テレビ朝日が12.7%、TBSは13.34%」
日刊ゲンダイ(講談社)2015/11/09
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/168954
■国際金融資本の真相を知り、「日本国民の国」を取り戻そう
[三橋TV第299回] 三橋貴明・林千勝・saya 2020/10/09
https://www.youtube.com/watch?v=7k3awZjwq2A
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