■“第6波”死者の実態 「直接の死因」コロナではない?
2022/2/14 FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/314990
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・"重症化”しにくいオミクロン株 死者が増え続ける理由
阪和第二病院 看護師:どうぞ、お大事にしてください。お気をつけて
2月12日正午まえ、新型コロナに感染し、入院していた40代の男性が、4日間で退院したその一方で…
阪和第二病院 病院職員:きのう、こちらに入院されていた80代の男性が亡くなられました
午後4時、亡くなったのは、「中等症」病床に入院していた基礎疾患のある80代の男性だった。
重症化リスクは低いことが知られているオミクロン株だが…2月10日、デルタ株による第5波を上回る1日175人の死者が確認された。
新規感染者の増加スピードは鈍化してきたものの、死者数は増え続けている。
コロナ治療の最前線で闘う医師は違和感を覚えていた。
埼玉医科大学総合医療センター 岡秀昭教授:現場で患者さんを診ていれば分かるんですけど、従来とは違うんです。第5波までは入院する中等症以上の患者さんは、まず全員肺炎がありました。今回は肺炎にならずに、軽症なのに亡くなってしまう。そういったことが起きているんです
・オミクロン株"第6波” 死者の7割が80歳以上
2週間前、Mr.サンデーでこれまでのコロナウイルスに比べ、オミクロン株の致死率が低いことを報告した沖縄県専門家会議の藤田座長。
その時の沖縄県での死者は1人。
致死率は0.03%だったが、現在は…
沖縄県専門家会議 藤田次郎座長:高齢者施設のクラスターがありまして、現時点で4万人の方が感染して20名の方がお亡くなりになった。
すなわち、致死率が0.05%まで若干上がっております
沖縄県では、死者20人のうち、7割を90歳以上が占めており、60歳以下は1人も亡くなっていないという。
死者20人のデータから見えてきたこと、それは…
沖縄県専門家会議 藤田次郎座長:90歳っていう年齢を考えますと、様々な基礎疾患を持っていたり、もともと病気があるということで、オミクロン株の感染がきっかけになっていると思うんですけど、直接の死因とは言いにくいと判断しております
・高齢者が亡くなる理由(1) 誤嚥(ごえん)性肺炎
阪和第二病院 看護部長:基礎疾患を持っているので、肺炎とかがあったら更に悪くなるリスクがあるということで来られている
取材に答えてくれたのは、軽症・中等症病床を44床持つ、大阪市の阪和第二病院。
こちらの病院では、高血圧や糖尿病などの基礎疾患があるコロナ患者36人を受け入れている。
ほとんどが高齢者で、今月に入り80代の患者3人が亡くなったという。
その理由を聞くと…
阪和第二病院 看護部長:(亡くなった1人は)来られたときから容態があまりよろしくなくて、意識レベルも呼びかけに反応がないような状態。コロナではありますけれども、レントゲン、CTとかの写真とか画像を見る限りは、誤嚥(ごえん)性肺炎の方が強いと先生は言われていました
物を誤って飲み込む、「誤嚥(ごえん)」。
正常な状態では、飲み込むと唾液や食べ物が「食道」を通るのだが…誤って「気管」に入ってしまうと、肺に病原菌が入り、炎症を起こすことがある。
亡くなった80代の女性は、この誤嚥(ごえん)性肺炎の特徴が強く見られたという。
沖縄県専門家会議 藤田次郎座長:基礎疾患などがあって、体調が悪い方が感染症にかかる、発熱とか出ますと、意識が少しもうろうとなることがあります。高熱などによって意識障害が進んだ場合に、特に高齢者は誤嚥(ごえん)性肺炎を起こしやすい
感染による発熱がきっかけで、コロナの肺炎ではなく、誤嚥(ごえん)性肺炎で亡くなるケース。
他にも、コロナは軽症でも、基礎疾患が悪化し亡くなるケースもあるという。
・高齢者が亡くなる理由(2) 基礎疾患の悪化
沖縄県専門家会議 藤田次郎座長:熱が出るだけでも基礎疾患は悪化する。例えば心不全があると、もともと1分間に80回、心拍数がある方が、40度の熱が出ますと(心拍数が)130になりますので、心臓の負荷が1.5倍近くになるわけですね。特に高齢者の方では心不全が起こりやすくなる。
そして基礎疾患のある方はウイルスも増えやすいですし、ウイルスと闘うための抗体がなかなかできてこない
(「Mr.サンデー」 2月13日放送分より)
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“第6波”死者の実態 「直接の死因」コロナではない?
2022/2/14 FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/314990
■コロナ関連死亡者を解剖して分かった、コロナと死「本当の因果関係」
~じつは健康な人はほとんど死んでいない~
週刊現代(講談社)2021.3.5
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/80853
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・コロナ関連死亡者の解剖結果
コロナ関連の死亡者というのは、本当はどの程度「コロナ関連」なのか?
この疑問は、多くの人が持っているのではないか。
ハンブルクの大学病院付属の法医学研究所で、法医学者のグループが、去年ハンブルク市で死亡した「コロナ関連死亡者」735人を解剖検査した。
その結果が2月18日に発表されたので、お伝えしたい。
この735人には、病院で亡くなった人だけでなく、老人ホームや自宅で亡くなった人、また、何かの理由で検死に回された人も含まれる(ハンブルクの人口は、約184万人)。なお、死亡者の55%が男性。
まず、735人のうちの約50人(7%)は、新型コロナウイルスに感染はしていたものの、死因はウイルスではなかった。
また、70人は、家族が解剖を拒否したり、あるいは、解剖のために必要な書類が不備だったりしたため、検査対象から外された。つまり、実際に解剖したのは約615体。
調べ始めたら、すでに早い段階でいろいろなことがわかった。
例えば、血液をサラサラにするための抗凝固剤が投与されていたのにもかかわらず、多くの死亡者の肺動脈には血栓が見られた(その知見はすぐに治療法の改善に生かされ、抗凝固剤の投与量が増やされた)。
病気には解剖してみなければわからないことは非常に多いという。
今回の発表によれば、コロナ関連の死亡者の年齢層は29歳から100歳で、4分の3は77歳以上だった。平均年齢は83歳。50歳未満の死亡者は1%で、しかも、その1%の人の全員が、心臓病か血栓症のどちらかを患っていた。
つまり、元気だったのに、コロナのせいで亡くなった人は、一人もいなかった。
死亡者の中には既往症が見つからない人も、ごく例外的にいたというが、それは、運悪く体に入ったウイルスの数が極端に多かったか、あるいは、何らかの原因で感染時に抵抗力が落ちていたかのどちらかのケースだろうと、医学者たちは推測している。
去年のハンブルク市の死亡者の総計は1万8500人だったそうなので、コロナ関連とされる死亡者の割合は全体の3.3%。
超過死亡数が見られたのは、4月と12月だった。
8月も例年より死亡者が増えたが、しかし、これはコロナのせいではないという。
猛暑のせいだろう。
ワクチンに関しては、死亡者の中にワクチン接種を済ませていた人もいたというが、ワクチンと死亡との因果関係はわからない。
現在、接種を済ませた人というと80歳以上のはずなので、接種をした後、感染し、高齢も手伝って死亡してしまったということが考えられる。
なお、ワクチンは重症化を防ぐとされるが、感染する可能性はゼロにはならない。
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■コロナ関連死亡者を解剖して分かった、コロナと死「本当の因果関係」~じつは健康な人はほとんど死んでいない~
週刊現代(講談社)2021.3.5
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/80853
■米コロナ死者20万人のうち、純粋な“コロナ死”は6%……データの「真相」を辛坊治郎が解説
ニッポン放送 NEWS ONLINE 2020-10-04
https://news.1242.com/article/247677
■重症ゼロなのに、なぜか「死者6人」の県…原因は「厚労省ルール」か
読売新聞 2022/02/01
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220131-OYT1T50245/
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