kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

アバター

2010年01月14日 | 洋画(普通、まあまあ、及第点)
日時:1月10日
映画館:バルト11
パンフレット:A4版700円。監督、俳優のインタビューほか、映像技術の話がいっぱい。

「タイタニック」の時から、ワタシの中でキャメロンの映画は「観る」より「参加する」流行りもののイベントになってしまった。

3Dがセールスポイントの今回は、開幕15分で、背景説明もそこそこに、すぐに本題に突入。主人公は義体を通して、潜入任務に就くのだが、彼がか弱い原住民側に肩入れするのが見え見えの展開で、SFをたくさん読んできたと称する割に、キャメロンSFのストーリー作りのヒネリの無さは相変わらず。

2時間半もあるのだから、主人公の葛藤を掘り下げたり、ナヴィ族の生態を描き込んだり、海兵隊と企業の宇宙開発の汚い実態を匂わせてみたり、物語に奥行きを持たせる方法はいくらでもあったろうに。(「トゥモロー・ワールド」と真逆)

見所の3Dは、これまでの「飛び出す」映像から「奥行きのある」画面に変わり、それはそれで素晴らしいのだが、グラスをかけると画面が暗くなりすぎて、イラストレーションのような色づかいとか、細かいディテールが見えないのは、もったいないというか、考えものだ。

ちなみに過去に見た3D映画
 カールじいさんの空飛ぶ家
 モンスターvsエイリアン
 ブラッディ・バレンタイン3D
 シャーク・ボーイ&マグマ・ガール 3-D

メカニックやパンドラの生物などのデザインは、「エイリアン2」の頃から比べて、格段の進化。でも、日本人のワタシたちにしてみたら、「戦闘メカ ザブングル」のウォーカー・キャリアーとか、SF3Dで、すでに25年も前に見た懐かしい世界なんだけどね。

多くの作品で核爆弾を炸裂させてきたキャメロンなので、今回もしでかすのではないかと危惧したが、ちょっと大人になったようで、そのあたりは控えめかつリアルに仕上げています。
題名:アバター
原題:AVATAR
監督:ジェームス・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、スティーブン・ラング、シガニー・ウィーバー

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