kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

Perfume Costume Museum

2025年02月23日 | 展覧会
「Perfume Costume Museum」 会場:広島市現代美術館 
ファション無頓着のワタシは、衣服のポイントとはポケットとマチが役に立つか立たないかで、あとはカモフラージュ効果の有無(ちょっと違う)。
おまけにPefumeも聴いたことがないヤツが行っても良いのかと思いつつ、足を運んでみたところ、これがなかなか面白い。

開会式では「Pefumeファンの方だけではなく」と主催者としては当然の言葉もあったが、実際のところ、Pefumeにもステージにも思い入れがない分、フラットに鑑賞できたのが良かったと思う。

まず第一印象は「ほっそー!」
たぶんこれは多くの観覧者が感じているんだろうな。

元々、Pefumeの3人が微妙に異なるデザインのコスチュームであることは知っていたが、改めてコスチュームだけ観るとなかなかカッコいい。
オシャレではなくカッコいい。

「1234567891011」なんか見た瞬間に「プラチク星人」と思ったりしたのだが、ウルトラセブンの近未来感にあるレトロフューチャーなカッコよさ。 それこそ、前回の大阪万博の未来感とか60年代ヨーロッパオサレ映画とかスパイ映画、SF映画で憧れていたカッコよさに満ちている。

ワタシがPefume好きだったら、パフォーマンス全体に目が行ってしまい、もしかしたらこういったコスチュームの面白さに気付けていなかったかも知れない。

途中、デザイン現場やデザイナーの紹介もあるが、主だった人たちがほぼワタシと同じ世代。レトロフューチャーのカッコよさを実感してた世代なんだと思う。
あと、時代の流行りが反映されているのも実感できる。作品年代を意識するとこの25年間のトレンドとの連動が感じ取れたりする。尖りきらず、誰しもが見たことのあるカッコよさがPefumeの親しみやすさなのかとも思ったり。


展覧会としてもよく出来ていると思うのは、短い中でまとめきられた洗練されたキャプション群。作品の背景やコンセプトから着用上の配慮や製作現場の工夫まで様々な情報が秀逸なキーワードで詰め込まれていて、ステージやPVなど一発ものの作品の中で活かされるプロダクトとしてのコスチュームの位置づけがものすごくよく分かる。
総合芸術の一部門がどのように機能しなければならないのかを読みとく点でも非常に興味深い。ワタシは映画製作のメイキングとかビハインドシーンとかが大好きなので、とても面白い。
また、キャプテン全体での流れやメリハリもあり、上手な文章のお手本として学ぶべきところも多い。




ちなみに会場には全国からPefumeファンらしき人とアクターズスクール広島のおこちゃま(&親御さん)も来場。普段のゲンビとは全く雰囲気が違って、それもそれで面白かったりする。


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