日時:4月26日
映画館:ワーナーマイカルシネマ
【ウチの奥さんが持っていた「バトルシップ」こと「レーダー作戦ゲーム」。昭和40年代頃のもの。】
この映画、昔あった「レーダー作戦ゲーム」が元になっている。「B-5!」「撃沈!」って、あれですね。
【以下、ネタばれあり。】
リムパック演習中のハワイ沖にエイリアンの攻撃鑑が着水。エイリアン側はバリアを使い、オアフ島を封じ込め、地球侵略の橋頭堡づくりを開始。バリア内に残された日米の駆逐艦(イージス鑑)3艦はエイリアンの攻撃艇4艦に戦いを挑む。
エイリアン側は星間航行を果たし強力なバリアー技術を持つ割に、兵器は実質、火砲と遅延信管とえらくローテク。テクノロジーの進化にムラがある種族で、核兵器さえ持っていないので、戦いはミサイルと大砲の撃ち合い。エイリアンも最近の映画には珍しくほぼヒューマノイド型。スキンヘッドにあごひげが生えていて、海賊船の乗組員のよう。いつの時代の話だ。(笑)
ボッカンボッカン撃ち合い、大爆発が続くのだが、そこに全然、重量感がない。目の前でイージス艦の主砲が発射され、後ろにメインマストが倒れてきても、登場人物はよろめくことさえない。単に演出ミスというより、あえてリアリティを排しているかのようだ。
実際、元になっている「レーダー作戦ゲーム」にしても、1発食らえば500人くらい犠牲になっているはずで、一艦沈むごとに何人死んだかなんて考えたら、とても遊べない。
だから、映画でもリアリティは期待せずに、ゲームとして楽しまなくてはならない。
【駆逐艦サンプソン撃沈!の図】
日米の手持ちの艦艇もなくなってしまった後、起死回生の手段が、退役して記念館になっている戦艦ミズーリの再利用!しかも、操船・戦闘するのは当時のOB船員たち。
ちょっと待てい!!お前ら、戦艦を舐めとんのか!そんなこと短時間でできるかあ!!なんで燃料と火薬を常備してんねん!!
などと思っても、口に出すのは野暮。まともな発想のワタシは思いもつかなかったし、これでちゃんとタイトルの「バトルシップ(戦艦)」にもつながる。劇中のセリフ「現代じゃ古びた戦艦より駆逐艦の方が強いのさ。」も活きてくる。
なにしろ、今の世の中で戦艦が総火力をフルで使う映像なんて、見ることができない。第二次大戦でもほとんど起きなかった映像をCGとはいえ楽しむことができるのだから、ある意味貴重な映像。こんな形で旧日本海軍の巨砲鑑の夢が叶うのは、何となく皮肉だ。
シーンごとのつなぎに説明不足で演出として首をかしげるようなところもあるし、リアリティはゼロ。普通だったら「観たワタシが悪かった」評価なのだが、割り切ってしまうと「バトルシップ」の名には恥じない映画。米海軍が全面支援しているのも当然だな。
映画館:ワーナーマイカルシネマ
【ウチの奥さんが持っていた「バトルシップ」こと「レーダー作戦ゲーム」。昭和40年代頃のもの。】
この映画、昔あった「レーダー作戦ゲーム」が元になっている。「B-5!」「撃沈!」って、あれですね。
【以下、ネタばれあり。】
リムパック演習中のハワイ沖にエイリアンの攻撃鑑が着水。エイリアン側はバリアを使い、オアフ島を封じ込め、地球侵略の橋頭堡づくりを開始。バリア内に残された日米の駆逐艦(イージス鑑)3艦はエイリアンの攻撃艇4艦に戦いを挑む。
エイリアン側は星間航行を果たし強力なバリアー技術を持つ割に、兵器は実質、火砲と遅延信管とえらくローテク。テクノロジーの進化にムラがある種族で、核兵器さえ持っていないので、戦いはミサイルと大砲の撃ち合い。エイリアンも最近の映画には珍しくほぼヒューマノイド型。スキンヘッドにあごひげが生えていて、海賊船の乗組員のよう。いつの時代の話だ。(笑)
ボッカンボッカン撃ち合い、大爆発が続くのだが、そこに全然、重量感がない。目の前でイージス艦の主砲が発射され、後ろにメインマストが倒れてきても、登場人物はよろめくことさえない。単に演出ミスというより、あえてリアリティを排しているかのようだ。
実際、元になっている「レーダー作戦ゲーム」にしても、1発食らえば500人くらい犠牲になっているはずで、一艦沈むごとに何人死んだかなんて考えたら、とても遊べない。
だから、映画でもリアリティは期待せずに、ゲームとして楽しまなくてはならない。
【駆逐艦サンプソン撃沈!の図】
日米の手持ちの艦艇もなくなってしまった後、起死回生の手段が、退役して記念館になっている戦艦ミズーリの再利用!しかも、操船・戦闘するのは当時のOB船員たち。
ちょっと待てい!!お前ら、戦艦を舐めとんのか!そんなこと短時間でできるかあ!!なんで燃料と火薬を常備してんねん!!
などと思っても、口に出すのは野暮。まともな発想のワタシは思いもつかなかったし、これでちゃんとタイトルの「バトルシップ(戦艦)」にもつながる。劇中のセリフ「現代じゃ古びた戦艦より駆逐艦の方が強いのさ。」も活きてくる。
なにしろ、今の世の中で戦艦が総火力をフルで使う映像なんて、見ることができない。第二次大戦でもほとんど起きなかった映像をCGとはいえ楽しむことができるのだから、ある意味貴重な映像。こんな形で旧日本海軍の巨砲鑑の夢が叶うのは、何となく皮肉だ。
シーンごとのつなぎに説明不足で演出として首をかしげるようなところもあるし、リアリティはゼロ。普通だったら「観たワタシが悪かった」評価なのだが、割り切ってしまうと「バトルシップ」の名には恥じない映画。米海軍が全面支援しているのも当然だな。
題名:バトルシップ 原題:BATTLESHIP 監督:ピーター・バーク 出演:テイラー・キッチュ、浅野忠信、リーアム・ニーソン |
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