日時:4月4日
映画館:TOHOシネマズ
パンフレット:A4版700円。宮嶋茂樹のコラムとかBCCI事件の背景とかコラムが盛りだくさん。
「ザ・バンク」という邦題と地味なポスターから「今日の世界恐慌を予見した」みたいな映画を想像し、見に行くつもりはなかったんだけど、監督が「ラン・ローラ・ラン」「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ。これは見に行かなくては。
映画は1991年のBCCI銀行事件がモデルとなっており、ルクセンブルグの巨大国際商業銀行の汚いビジネスを、辛気くさい顔のインターポール捜査官クライブ・オーエンと、いきなり頬がたるんでしまったNY検事局のナオミ・ワッツが追いつめる。
「パフューム ある人殺しの物語」では見事な美術と色彩感覚を披露した監督だが、今回も素晴らしいロケ地選定とドラマの陰鬱さを表現したかのような撮影で映画を盛り上げる。何しろ、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカ、トルコでロケしているのだ。もう、監督が世界旅行したかったとしか思えない。(笑)さらに、作劇上必要のないくらい、各地の名物現代建築を登場させるのも監督の趣味なんだろうな。
意味深な美術館での会合やフェティッシュなライフル射撃の描写、そして見せ場となるある場所での大銃撃戦など印象に残る場面も多いのだが、その反面、ストーリー展開の荒さが目に付く。
組織的な協力が得られない中、主役2人は巨大銀行を相手に捜査するのだが、それがほとんど偶然まかせ。しかも、伏線のない展開や描写に一部無理(XXを通り抜けたXXは、あんなに真っ直ぐは進まないだろう。)もあって興醒め。ラストもちょっと強引だし。
小説的なストーリーを無理なく上手くまとめてあったら、もっと面白い作品になったろうに、映像が良いだけに残念。
それでも、クライブ・オーウェンとアーミン・ミューラー=シュタールが対峙し、理想と現実を語りあうシーンはグッとくるよ。
映画館:TOHOシネマズ
パンフレット:A4版700円。宮嶋茂樹のコラムとかBCCI事件の背景とかコラムが盛りだくさん。
「ザ・バンク」という邦題と地味なポスターから「今日の世界恐慌を予見した」みたいな映画を想像し、見に行くつもりはなかったんだけど、監督が「ラン・ローラ・ラン」「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ。これは見に行かなくては。
映画は1991年のBCCI銀行事件がモデルとなっており、ルクセンブルグの巨大国際商業銀行の汚いビジネスを、辛気くさい顔のインターポール捜査官クライブ・オーエンと、いきなり頬がたるんでしまったNY検事局のナオミ・ワッツが追いつめる。
「パフューム ある人殺しの物語」では見事な美術と色彩感覚を披露した監督だが、今回も素晴らしいロケ地選定とドラマの陰鬱さを表現したかのような撮影で映画を盛り上げる。何しろ、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカ、トルコでロケしているのだ。もう、監督が世界旅行したかったとしか思えない。(笑)さらに、作劇上必要のないくらい、各地の名物現代建築を登場させるのも監督の趣味なんだろうな。
意味深な美術館での会合やフェティッシュなライフル射撃の描写、そして見せ場となるある場所での大銃撃戦など印象に残る場面も多いのだが、その反面、ストーリー展開の荒さが目に付く。
組織的な協力が得られない中、主役2人は巨大銀行を相手に捜査するのだが、それがほとんど偶然まかせ。しかも、伏線のない展開や描写に一部無理(XXを通り抜けたXXは、あんなに真っ直ぐは進まないだろう。)もあって興醒め。ラストもちょっと強引だし。
小説的なストーリーを無理なく上手くまとめてあったら、もっと面白い作品になったろうに、映像が良いだけに残念。
それでも、クライブ・オーウェンとアーミン・ミューラー=シュタールが対峙し、理想と現実を語りあうシーンはグッとくるよ。
題名:ザ・バンク 墜ちた虚像 原題:The International 監督:トム・ティクヴァ 出演:クライブ・オーウェン、ナオミ・ワッツ、アーミン・ミューラー=シュタール |
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