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ミーコの宝箱、題名のとおりキラキラしたものが散りばめられているお話でした。
いじめたり、いじめられたり、の繰り返しの中で、生きる上での大事なものはけして失わない人々が、失わないで踏ん張る人々が私に語りかけてくるような、物語でした。
あ~ 物語って大好きだぁ。
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少し長くなるけど、イキナリ冒頭18ページでガツンとくる言葉にやられました。
『人は、ただ静かに生きようとしているだけでも必ず他者によって心に傷を負わせられるものだ。そして、その痛みを味わうたびに、傷を舐めるための新しい人格を新たに内包していく。そうやって手に入れた無数の人格を上手に使い分けられるようになると、その人は「オトナ」というカテゴリーに分類され、器用に心のダメージを回避したり、傷をあさくしたりもできるようになる。
自分の内側に生じたたくさんの人格を比べて、いったいどれが本当の自分だろうーと自分探しをするなんて、すごく馬鹿げているし、ちっとも意味がない。だって、どれも本物の自分なのだから。・・・・・
必死にもがきなから多重人格になればいいのだ。そして、すべての人格をまずは自分自身が受け入れる。それが、人間のいちばん自然な姿だ。』
始まりはどひゃーな展開、でもそこから生きる、生き抜く、物語へ突入。
余りに長い引用をしてしまいましたが、オススメの本です。一言でいいですね。
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