世界一眠らない国民、日本人
日本人は、世界で一番眠らない国民だというのを知っていましたか?
日本の睡眠時間は世界ワースト1位。
厚生労働省が行っている調査によると、ニッポン人の睡眠時間は年々減っているそうです。
2017年のデータによると、約40%の人々の睡眠時間が6時間未満。
2018年に報告されたデータでは日本人の睡眠時間は7時間22分で世界ワースト1位です。
それまでは韓国が最短記録を保持していましたが、今や世界一眠らない国民になりました。
第2位の韓国の睡眠時間は7時間41分、30か国中27か国の睡眠時間は8時間を超えており、日本の平均睡眠時間は断トツの最低です。
第3位のメキシコでも7時間59分でほぼ8時間です。
南アフリカは9時間超え。毎日、それくらい寝てみたい(笑)
睡眠不足が免疫力を低下させる
それは、眠らないと風邪を引きやすくなるという事です。
「睡眠時間」と風邪の罹患率についての興味深い研究があります。
164人の健康なボランティア被験者に、ライノウィルスという風邪ウィルスを鼻中に直接噴霧した後、実際に風邪を発症したかどうかを、睡眠時間と比較検討しています。
実験結果は、7時間以上睡眠時間を取っている人の罹患率は17.2%。
6~7時間は22.7%、5~6時間は30%、5時間以下は45.2%という割合で風邪を発症しています。
免疫機能と睡眠時間との相関性については、過去の研究からも同様の明らかなエビデンスが認められています。
ここで、注目なのが、直接、鼻粘膜に風邪ウィルスを噴霧したにも関わらず、風邪を発症しない人がいるということです。
これは人間の免疫状態が大きく影響しているのは明らかということです。
きちんと睡眠時間がとれていて免疫機能が正常な人は、ウイルスを投与されても風邪を引きにくい。
若しくは風邪を引かない。
ということが実験結果から明らかになっています。
さらに、睡眠時間低下による免疫低下の事実は、風邪を引きやすいだけでなく、ワクチン投与に対するする抗体にも大きく影響する事が分かっています。
インフルエンザワクチンの研究において、「4時間睡眠群」と「8時間睡眠群」とで、ワクチン摂取後の抗体価の上昇を調べたところ、「8時間睡眠群」では十分な抗体価の上昇を認めたものの、「4時間睡眠群」では免疫反応は非常に弱く「8時間睡眠群」の約50%にとどまったという結果がでています。
睡眠時間が足りていない人は、ワクチンを打っても抗体価が上がらない。
つまり、十分な免疫力を獲得できないということです。
A型肝炎やB型肝炎のワクチン接種でも同様の研究があります。
この事から、必要な免疫力は実はカラダにちゃんと備わっていて、それを生かすも殺すも睡眠次第ということが言えます。
今のコロナ過の時代、免疫力を高める事は必須になっています。
睡眠と食物でコロナウィルスに負けない身体を作っていきましょう。
免疫を高める食物の話はこちら→味噌汁のすすめ