以前の記事でも何回か触れた徳弘正也著の「狂四郎2030」が今週発売の第20巻をもって完結しました。
連載時に比べ15ページの加筆があるとのことでしたので、感想を書くのは保留していましたが、今回その加筆部分も確認しましたので改めて感想を書きたいと思います。
まず連載終了時にも感じられた「唐突な終了」感はやはり拭えません。
これに関しては著者自身があとがきにて触れています。
この漫画は「ロミオとジュリエット」のような二人の愛が本筋なんだと。
そして二人をこれ以上悲惨な目に遭わして引っ張りたくなかったと。
確かに伏線として張られていた強力なコンピューターウイルス、タイムマシンなどを消化しようとすると本筋から外れたひっぱり感が出るかもしてません。
主要登場メンバーのその後が全く語られていないことも本筋から考えると蛇足になりかねないのかもしれません。
TVドラマのラブストーリーでも結婚や告白がクライマックスでその後の生活ってあまり描かれませんよね。
そういう意味で「ラブストーリー」として完結しているのは認めたいと思います。
でもですね~だからこそ本筋である二人の関係についての描写が足りないように思うんですよ。
今までの狂四郎の苦悩はどうなっちゃうんでしょう?
二人のこれからの生活は平凡な生活ではないはずです。
狂四郎は生きるため、ユリカに遭う為たくさんの人殺しをしてきました。
そしてそんな自分をユリカに見せていいのか悩み苦しんできました。
二人で脱出した今、二人は追われる立場ですので今度はユリカの目の前で人を殺さねばならない場面が出てくるはずです。そこを読みたかった。読者の想像に任せてしまうのは勿体無いと思うのです。
それからこの漫画にはたくさんのSEXシーンが登場します。
これは著者の嗜好ももちろんありますが、全部の場面に意味があって素晴らしいと思っていました。
ヒロインであるユリカにとって最大の障害がSEXであり、最高の悦びもまたSEXであったことが充分描かれてきたと思います。
でも無事脱出した後の二人のSEXシーンがないんですよね。
言うなれば結婚式後の初夜ですよ。それが描かれていないのは不満です。
今までのSEXシーンですら無意味になってしまうと思うのですよ。
ここで渾身のSEXシーンで二人の愛を表現して欲しかったのです。
残念ながら私にとって「狂四郎2030」は最高傑作にはちょっと惜しい作品になってしまいました。
本当に大好きな作品だっただけに期待が大きすぎたのかもしれません。
落ち着いたらもう一度全部読み返して見たいと思います。
徳弘先生お疲れ様でした。
次回作にも期待しております。
連載時に比べ15ページの加筆があるとのことでしたので、感想を書くのは保留していましたが、今回その加筆部分も確認しましたので改めて感想を書きたいと思います。
まず連載終了時にも感じられた「唐突な終了」感はやはり拭えません。
これに関しては著者自身があとがきにて触れています。
この漫画は「ロミオとジュリエット」のような二人の愛が本筋なんだと。
そして二人をこれ以上悲惨な目に遭わして引っ張りたくなかったと。
確かに伏線として張られていた強力なコンピューターウイルス、タイムマシンなどを消化しようとすると本筋から外れたひっぱり感が出るかもしてません。
主要登場メンバーのその後が全く語られていないことも本筋から考えると蛇足になりかねないのかもしれません。
TVドラマのラブストーリーでも結婚や告白がクライマックスでその後の生活ってあまり描かれませんよね。
そういう意味で「ラブストーリー」として完結しているのは認めたいと思います。
でもですね~だからこそ本筋である二人の関係についての描写が足りないように思うんですよ。
今までの狂四郎の苦悩はどうなっちゃうんでしょう?
二人のこれからの生活は平凡な生活ではないはずです。
狂四郎は生きるため、ユリカに遭う為たくさんの人殺しをしてきました。
そしてそんな自分をユリカに見せていいのか悩み苦しんできました。
二人で脱出した今、二人は追われる立場ですので今度はユリカの目の前で人を殺さねばならない場面が出てくるはずです。そこを読みたかった。読者の想像に任せてしまうのは勿体無いと思うのです。
それからこの漫画にはたくさんのSEXシーンが登場します。
これは著者の嗜好ももちろんありますが、全部の場面に意味があって素晴らしいと思っていました。
ヒロインであるユリカにとって最大の障害がSEXであり、最高の悦びもまたSEXであったことが充分描かれてきたと思います。
でも無事脱出した後の二人のSEXシーンがないんですよね。
言うなれば結婚式後の初夜ですよ。それが描かれていないのは不満です。
今までのSEXシーンですら無意味になってしまうと思うのですよ。
ここで渾身のSEXシーンで二人の愛を表現して欲しかったのです。
残念ながら私にとって「狂四郎2030」は最高傑作にはちょっと惜しい作品になってしまいました。
本当に大好きな作品だっただけに期待が大きすぎたのかもしれません。
落ち着いたらもう一度全部読み返して見たいと思います。
徳弘先生お疲れ様でした。
次回作にも期待しております。