先日の八芳園は
ウエディングの記念撮影が目白押し。
私たちも、記念にパチリ。
そして徒歩10分ほどの、東京都庭園美術館へ。
以前にも書いているけれど、
ここは私にとって、とりわけ想い出深い美術館。
初めて訪れたのが確か1983年、高校2年のとき。
美術館が開館したばかりのころ。
ここで、「クレー、カンディンスキー、ミロ展」を観たことで
私の進学希望は一気に、ドイツ語科へと固まった。
大学時に、スイスのベルン美術館でクレーを、
ドイツのノイエ・ピナコテークでカンディンスキーを観たときには
とても感動したものだ。
さて、今回の展示は
自然のモチーフがふんだんに盛り込まれた
エミール・ガレのガラス作品展。
茄子の花瓶。造形も花の表現も、とても印象に残りました。
こちらは最晩年の蜻蛉の花瓶。
渾身の力を振り絞り制作したと伝えられている。
画像はないのだけど、もう一つ、
特に印象深かったのが紫陽花の大きな花瓶。
ガレは紫陽花の作品を数多く遺しているけれど、
今回展示されていたのはとりわけ、顎が今にも溶けてしまいそうに
しなやかで、パープルの色も淡くて、
つい「こんなお太鼓柄の帯が欲しい」などと…
やはり着物に結び付けてしまう
ここで、余計なお世話とわかりつつも
もしご興味がありお時間の都合がついたら
サントリー美術館@六本木ミッドタウンで開催中の
宮川香山展と、
こちらのガレ展を続けて回ることをおススメしちゃいます。
19世紀後半から20世紀頭にかけて、欧州で起こった
ジャポニズム~アールヌーヴォーまでの潮流が
俯瞰できると思います。
私はたまたま、ガレのすぐ後に宮川を観ることができ、
歴史的背景や作風の比較など、とても興味を深めることができました。
(時系列は逆ですが…宮川の方が本来、先です)
個人的に、ガレやラリック、ドーム兄弟は何度か観ていて
都度、新鮮な発見はあるものの、
やはり日本の工芸史とリンクさせて初めてわかることも数多く。
次回、宮川香山展の感想を書きますね。
ガレ展は10日、宮川展は17日、いずれも会期終了間近なので
ご興味ある方はお急ぎを…。
※庭園美術館内部(旧朝香宮邸)の写真&レポは、2011年に書いた
こちらの記事をご参照ください。
最新の画像もっと見る
最近の「美術展・工芸展レポート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2009年
2008年
人気記事