一番つらいのは、時間を隔てたために会えない、ということ－
15歳のときの日記に残されていた、
ラジオ番組でのユーミンの言葉。
これを「帯」にしたらどうなるの？
そんな、つかみどころのないお誂えの相談を
快く受けてくださった染色家 仁平幸春さん。
11月時点で、このような図案を送ってくださいました。
これに対して、
「着物好きとしては、何の花か気になるので、モデルを…」などいくつかのお願いをして
「原寸大で図案を起こしました」と、仁平さんから大晦日にメールが。
それがコチラ。
お太鼓部分の花は
月下美人をモデルに創作いただきましたが、
あくまでも、架空の花です。
縮小率が多少違いますが、ラフ案と並べてみました。
どうでしょう？
右の方が、花により表情が出て、葉もしなやかな感じが出て
いいな、と私は思っています。
ラフ案よりも大人っぽくなりましたね。
月下美人は晩春～秋の花だけど、
月は優しい、冬の月。
そして前帯は
上半分が関東巻きで表に出る側です。
アップにしてみましょう。
ラフ案にあった月を外していただいた代わりに、
星を少し、散らしていただきました。
こちらも、縮小率が違いますがラフ案と並べてみました。
上がラフ案です。花のデザインも変わりましたね。
完璧に素敵です！ 配色は全面的にお任せします！と仁平さんにメールしたら
ビビッとくるものになるよう、がんばります！と、お返事が。
ちなみに色に関しては、
地色は暗い色、そして
ウエットな感じというか…水分感が欲しいんですとだけお願い。
生地は梨地に決まりました。
1月末には染めあがってくるかな。完成が楽しみです。
※仁平幸春さんの工房Foglia（フォリア）のHPはコチラ。
※今までの経緯は
＃１
＃２
＃３
＃４ をご覧ください。
