「優しい月」(仮)の図案をもう一度。
とてもインパクトのあるお太鼓のお花。
これだけ大きな花の帯は、たぶん私は他に1本しか持っていません。
ご存知、澤田麻衣子さん作の「LOVE ROSES」。
ただ、この帯は竹糸という竹の繊維を織り込んでいる
ぱりっとした薄めの布で、
どちらかといえば単衣向き。
今回、仁平幸春さんにお願いしている帯の帯地は
梨地を予定しているので、袷の時期がメインになるでしょう。
さて、この図案を見て真っ先に、私が思ったことは……
「これ絶対、着物友から『何の花?』って訊かれる!」
でした。
仁平さんの花だから、創作であることは言うまでもないのだけど、
でも私だって、こんなに大きな花柄を見たら
「何の花?」って訊きたくなるし、
答える側も、ただ「作家さんの創作なの」だけよりは
「◯◯(花の名前)をもとに、作家さんが創作したの」の方が
話も広がるというもの。
そこで、仁平さんに提案。
「私としては……月下美人なんてどうかな、と思うのですが」
デザイン的にも、ストーリー的にも合いそう、と直感して。
花の季節は5~11月だそう。でもあくまで創作上の
モデルに過ぎないので、そこは不問に。
また
・タレの部分は、無地なのか、花茎を伸ばすのか、
お太鼓とは関係なく何か飾りを入れるのか案を出して欲しい
そして
・今回は、前柄には月を入れないで
とも。
前柄とお太鼓で合わせての一画面(のつもり)なので、
月はお太鼓に一つだけでいいかな、と思ったのです。
さらに、可能であれば……、
「画面をウエットな感じにしたいのですが」
こちらも直感ですが何となく、生命感-モチーフ一つひとつにぬくもりや
感情があるような-感じを出したくて。
澤田さんの薔薇帯が、どちらかといえばからっとしているので、
こちらはしっとりさせたくなりました。
こんな私のさまざまな希望をすべて、仁平さんは受け入れてくださり、
改めて、原寸で図案を起こしてくださるそう。
どんな風になるのか、楽しみです。
※仁平幸春さんの工房Foglia(フォリア)のサイトはコチラ。
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